【初心者向け】バランスの良い人物イラストを描くために知っておきたいこと

人のイラストを描く際、バランスというのはとても大事です。

2〜3頭身のちびキャラであれば別でしょうが、人を人らしく描くためには本物の人のバランスを知るべきです。

イラストを見て、何か違和感を感じる時のほとんどは、このバランスがおかしい時。例えばマッチョさを強調するために、上半身を思いっきりムキムキにするなど、あえてバランスを崩して描くことはありますが、それを描くにも元々のバランスを理解していなければ、思ったようには描けないはずです。

本記事は、イラスト初心者のための備忘録として、実際の人間だけでなく、人気マンガの登場人物なども参考にしながら解説していきますので、どうぞ最後までお付き合いください。

目次

人間の頭身を確かめよう

まずは実際の人間のバランスを確認してみます。

写真は全て、海外のフリー画像サイト「Unsplash」のものを使用しています。

日本語には非対応のため、検索は英語でしなければいけませんが、カンタンな単語で驚くほどキレイな写真が見つかるのでオススメです。

「Unsplash」はこちら

まずは海に向かって立つ男性の写真ですが、頭の大きさを白い丸で囲み、それを足元まで並べてみます。

約8頭身であることがわかります。

バランスとしては、頭が1、胴体が3、足が4となっています。

他の人物でも検証してみましょう。今度は女性の写真です。

先ほどの写真と同様に、頭身を見てみましょう。

同じく8頭身。

バランスをみると、頭が1で、胴体が3、足は4と先ほどと全く同じです。

どうやら、頭のてっぺんから股下の長さと、足の長さを同じくらいにすると自然なバランスになりそうだ、というのが見えてきました。

裏を返せば、足の長い人を描きたければ、このバランスよりも長く描けば良く、足の短い人を描きたければ、このバランスよりも短く描けば良いということでしょう。

あくまでも、頭のてっぺんから股下の長さと、足の長さが同じくらい、というのを基準にすると良さそうです。大事なことなので、2回書きました。

マンガの登場人物の等身を考察する

それでは次に、マンガの登場人物を見てみることにします。

画像引用元:鬼滅の刃

まずは大人気マンガ「鬼滅の刃」から、ラスボス・鬼舞辻無惨(キブツジムザン)。

最終戦の一コマから。

画像引用元:鬼滅の刃

赤い丸で等身を表してみると、7頭身であることがわかります。

「鬼」とはいえ、日本人だからか、先ほどの外人さんとはちょっと違います。

頭1、胴体2.5〜3、足が3〜3.5といった感じ。

頭身は違えど、バランス的には先ほどとほとんど変わりません。頭のてっぺんから股下までと、足の長さがほぼ同じであることがわかります(先程の外人さんよりはちょっと短足気味かも知れませんが)。

続いて別の作品も見てみましょう。

画像引用元:ワンピース

超人気マンガ『ワンピース』の人気キャラ「エース」。

パッと見ただけでも、先ほどの鬼舞辻無惨よりも頭身が高いことがわかります。

画像引用元:ワンピース

赤い丸で確認すると、約9頭身と、頭身から既にカッコいい。

バランス的には頭1、胴体3、足が5と、単純に足が頭1つ分長くなっていることがわかります。

このバランスを意識すると、カッコいいモデル体型が描けそうですね。

さて、ここでもう一つ見ておきたい作品があります。

画像引用元:キャプテン翼

はい。頭身の話をする際、避けては通れない作品「キャプテン翼」です。

「小学生編」という文言からして目を疑いますが、いやいや「青年編」だったとしてもツッコミを入れたくなるこの頭身。

「あしながおじさん」ではありません。海外にもファンが多い、サッカーマンガの金字塔『キャプテン翼』です。

あの、ジダンやイニエスタといったサッカーのスター選手たちがファンであることを公言している作品ですが、頭身だけ見ると、『ワンピース』の世界なら登場しても違和感がないかも、というくらいのキャラクターデザインです。

では、この「小学生編」の表紙を飾る若林の頭身を確認してみましょう。

画像引用元:キャプテン翼

あれ? 意外にも8頭身・・・。

足の長さだけで10頭身はあろうかと勘違いしていましたが、意外と普通で拍子抜けします。

次にバランスを確認してみましょう。

頭1、胴体2〜2.5、足4.5〜5と、ここまでに検証した4つの画像との差は微小にも見えるが、実際に絵として見ると、やはり違和感が拭えません。

「脚」で競うサッカーマンガだから、その脚を強調しているというのは理解できますし、試合中の動きあるシーンではその意図も十二分に伝わるのですが、こうして単なる立ち絵としてみた時のバランスは、やはり人間離れしているとしか言えません。何を食べたらこういうバランスになるのか興味は湧きますが。

『キャプテン翼』のキャラクターを描くにはこのバランスを遵守しなければダメでしょうが、一般的な人のイラストを描く際に参考にしてはいけない頭身のバランスだと言えます。

『キャプテン翼』ド真ん中の世代としては、ディスるどころかリスペクトの気持ちが強いのですが、やはり独特な世界観であることは理解しておかなければならないようですね。

◯頭身よりもバランスが大事

最後に、最近私が描いたイラストで検証してみます。

これは仮面ライダーZX(ゼクロス)。

絵の上手い下手は置いておいて、バランス的には、まあまあ上手く描けたと思っているのですが、このイラストを頭身表示すると・・・

5頭身。

頭1、胴体1.5、足2.5というバランスです。

イラスト自体の技術はまだまだ稚拙ですが、バランスだけにはちょっとこだわっているつもりです。

リアルに描こうというよりは、仮面ライダーの命とも言えるマスクを強調するため、顔を大きめに描いています。まあ、実際にはスーツアクターさんが被るマスクは、人間の頭よりもひとまわり大きいわけですから、結果的に仮面ライダーのリアルなバランスに近づいていると言えるかも知れません。

この全体のバランスを考えるには、頭身だけではなく、腕の長さや肩幅などにも気を遣うとバランスの良いイラストが描けます。

腕の長さは手首が太ももの付け根くらいまでの長さ、肩幅は体の中心線から頭を左右に1つずつ並べたくらいに描く(がっしりした体型にしたければもっと増やす)と自然なバランスになります。ご参考になれば幸いです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

世界中の子供たちと、ヒーローを忘れられない大人たちに向けて、さまざまな”ヒーロー”に関するブログと、歴代仮面ライダーを中心としたイラストを書いています。マスク割れアイコンが目印。

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