『仮面ライダーBLACK』第28話・「地獄へ誘う黄金虫」【ネタバレ】

『仮面ライダーBLACK』第28話「地獄へ誘う黄金虫」をレビューします。

どうぞ、最後までお付き合いください。

目次

ストーリー

悪の秘密結社ゴルゴムの剣聖ビルゲニアは、南 光太郎(みなみ こうたろう・仮面ライダーBLACK)を孤立させるため、欲深い人間の本能を利用する作戦を立案します。

”つがいになると黄金のマユを作る”オオガネムシを、コガネムシ怪人を使って大量にばら撒くビルゲニア。黄金のマユは、1個あたり最低500万円で取引されるとのこと。

この降って沸いたような現代のゴールドラッシュに誰も彼もが色めき立ちます。

虫取り網片手にオオガネムシを追い回す人たち。オオガネムシを1匹100万円で取引する者。会社を辞めた退職金500万円を注ぎ込んでつがいを購入する者など、常軌を逸した行動に走る人たち。果てはオオガネムシを巡って殺人事件まで起きる始末。

このゴールドラッシュをさらに煽るのが「倉持」という男。「黄金虫は金持ちだ 金蔵建てた 蔵建てた」という童謡が元ネタでしょう。

豪邸で暮らし、最高級の外車を乗り回す。ハワイや軽井沢に別荘まで持つというこの男は「オオガネムシのおかげで、働くことなく巨万の富を築いた」とうそぶきます。

この倉持の正体は剣聖ビルゲニア。

それを見破った光太郎は、オオガネムシにうつつをぬかす人たちに目を覚ますよう説得して回りますが、耳を貸す者はいません。徐々に孤立していく光太郎。

欲に目が眩んだ人間たちに絶望する光太郎にとどめを刺すため、剣聖ビルゲニアが姿を現す・・・。

コガネムシ怪人

今回登場するのが、コガネムシ怪人。

長い手が特徴で、全体の造形はコガネムシそのもの。胸部にある口からオオガネムシを放ち、頭部にある口からは金粉を放ちます。

この金粉を浴びせることで相手は皮膚呼吸ができなくなってしまいます。仮面ライダーBLACKも苦しめられることになります。

お金さえあれば幸せなのか?を問いかけるバブル時代の物語

「ラクして儲けたい」という人間の心理と、欲に溺れた人間の醜さを描いたストーリーは、放映から30年以上経った今も色褪せていません。

仮面ライダーBLACKが放映されていたのは1987年。

世はまさにバブル時代(1986年〜1991年)。タクシーを止めるのに1万円札をチラつかせる、といった愚行が流行った時代です。

南 光太郎が出会った一人の少年・サトルは、金に目が眩み「オオガネムシが自分たちを幸せにしてくれる」と恥ずかしげもなく言い放つ両親に、「こんなの幸せじゃない!」と悲痛な叫びを上げます。

いつの時代も、誰の心の中にもある「お金さえあれば幸せになれる」という勘違い。何もしなくても大金が転がり込んでくるかもしれない、という甘い誘惑と、それを甘受してしまう弱い心。こういったものがある限り、詐欺が途絶えることはないのでしょう。

「お金なんてなくても良い」とは絶対に思いませんが、周りの人たちの笑顔を奪ってまで手に入れるものではないと思います。自分も周りも笑顔になれるような生き方をしていきたい。そんな当たり前のことを教えてくれる教訓に富んだ回でした。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

世界中の子供たちと、ヒーローを忘れられない大人たちに向けて、さまざまな”ヒーロー”に関するブログと、歴代仮面ライダーを中心としたイラストを書いています。マスク割れアイコンが目印。

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