椎名ナオキの正体は?|『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン22話感想

雷堂

2022年7月31日放送『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン22話「じごくマンガみち」(監督:渡辺勝也 脚本:井上敏樹)

前回の「ごくラーメンどう」に続き、今回ははるかメインの「マンガみち」。

「マンガ道」といえば、藤子不二雄先生の名作だが、今回のタイトルの元ネタは間違いなくこれだろう。

ソノザとはるかのやり取りを通じて、これまで深掘りされることのなかったソノザの姿が浮き彫りとなる。

はるかの盗作疑惑の発端となったマンガ家・椎名ナオキも現れて、思わぬ展開を見せるドン22話をレビュー。既に観た方はもちろん、まだ観ていないという方も、最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここではドン22話のキャストをご紹介する。

本作初登場でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、他の参加作品なども是非チェックしていただきたい。

なお、以下で使用している画像は全て『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』より引用している。

七三の桃井タロウ

桃井タロウ/ドンモモタロウ

樋口幸平

猿原真一

猿原真一/サルブラザー

別府由来

鬼頭はるか

鬼頭はるか/オニシスター

志田こはく

犬塚 翼

犬塚 翼/イヌブラザー

柊太朗

雉野つよし

雉野つよし/キジブラザー

鈴木浩文

桃谷ジロウ

桃谷ジロウ/ドンドラゴクウ

石川雷蔵

五色田介人

五色田介人

駒木根葵汰

ソノイ

ソノイ

富永勇也

ソノニ

ソノニ

宮崎あみさ

ソノザ

ソノザ

タカハシシンノスケ

豪田

豪田

テット・ワダ

執事

執事

中山克己

宮本剛徳と小林虎之介(ドンブラザーズ)

会社員

宮本剛徳・小林虎之介

無茶ぶりの鬼

桃井タロウが配達で訪れた先で出会ったのが、実業家の豪田。

豪田は、いわゆる成功者で、「望むもの全てを手に入れた」と豪語するが、そこには満ち溢れる自己顕示欲よりも、どこか寂しそうな影が見える。

「全てを手に入れるというのは、何も持っていないのと同じことだ」と自嘲気味に語る豪田。相変わらず、油断していると深い言葉が飛び出す『ドンブラザーズ』だ。

退屈を持て余す豪田は、周囲の人たちに「面白い話を聞かせろ」と無茶ぶりを始める。これ、実生活で絡まれた時には、かなり迷惑なヤツだ。

やがてその「退屈を紛らわしたい」という欲望が暴走し、無茶ぶりの鬼・電磁鬼となってしまう。

画像引用元:暴太郎戦隊ドンブラザーズ

電磁鬼

身長:189cm

体重:224kg

スキン:デジタルサーファー

画像引用元:暴太郎戦隊ドンブラザーズ

この電磁鬼は、1997年2月から1998年2月まで放送されたスーパー戦隊シリーズ第21作目の『電磁戦隊メガレンジャー』をモチーフとしており、そのオマージュ(?)として、サイバースライダー(サーフボード)に乗って攻撃を仕掛けてきたりもする。メガレンジャーは、当時、急速に普及したインターネットなどの影響を受けた戦隊で、サーフィンとはネットサーフィンを意味する。

この電磁鬼が倒されると、お約束の巨大化。電磁鬼ングが脳人レイヤーに登場する。

画像引用元:暴太郎戦隊ドンブラザーズ

電磁鬼ング

身長:52.2m

体重:2140.2t

スキン:ギャラクシーメカ

この電磁鬼ングは、やはりメガレンジャーに登場した巨大ロボ「ギャラクシーメガ」などをオマージュしており、「サーベル電磁ムチ」や「スーパーギャラクシーナックル」といった武器を使うのだが、こうして説明しても、小さなお友だちには理解できないだろう。

電磁鬼との戦いの中でも『地球戦隊ファイブマン』にアバターチェンジしたりしていたが、これに食いつくのは大きなお友だちばかりのはずだ。だが、それがいい。

ソノザとはるかと椎名ナオキ

前回に引き続き、ソノザに囚われたはるかはマンガを描き続けていた。

はるかの描くマンガと、それを再現した劇中劇がシームレスに繋がっていく。通常なら、メチャクチャな展開は「マンガだから」許されるものだと思うが、ドンブラザーズでは劇中劇の方がしっくりくる。これはキャストさんたちの振り切った演技の賜物と言って良いだろう。特にはるかの変顔は、こういう場面でこそ光り輝く。

画像引用元:暴太郎戦隊ドンブラザーズ

マンガではありがちな、主人公がやけにモテまくる、みたいな展開は「現実味がない」とボツにされる一方で、まるで『プリキュア』のような物語や『ポワトリン』のような物語には興味を示すソノザ。

その際のオニシスター(やソノニ)のコスプレは、どうかしているけれど、この狂った展開こそがドンブラザーズである。

これまでほとんど深掘りされることがなかったため、ソノイやソノニと比べるとイマイチ何を考えているかわかりづらかったソノザ(だからこそ不気味さもあった)だが、今回のはるかとのやり取りの中で、色々と見えてくるものもあった。脳人の他の二人よりも、かなり純粋な気質を持っているようで、その精神性は子どもに近い。しかし、知能が低いわけではないため、はるかのマンガに対する評価というのは的確である。

ソノザに次々とボツの烙印を押されるたびに、スランプの舞(?)を脳内で繰り広げるはるかは、自らの盗作疑惑の発端となったマンガ家・椎名ナオキにマンガで勝負を挑む。サイン会場にまで押しかけて拉致するのは犯罪行為のような気もするが、ソノザ立ち合いのもと、ふたりのマンガ対決がスタートする。

この椎名ナオキという人物がまた狂っていて、まるで昭和を思い起こすような古臭いデザインのウサギの着ぐるみに身を包んでいるため、男か女かもわからない。

画像引用元:暴太郎戦隊ドンブラザーズ

勝負の途中で椎名ナオキがビーフストロガノフを振る舞うというシーンがあるのだが、これははるかの得意料理であり、さらにはるかの味付けと一緒だという。

料理の味付けが一緒で、はるかが描いたのと同じ内容のマンガが描ける状況となれば、椎名ナオキの正体は、同居している叔母の鬼頭ゆり子ではないか? それとも、はるかの母親という線もあるかもしれないが、子どもの頃から好きだった母親の料理や絵に影響を受けていたということはあっても、一緒に住んでいるわけでもないのに、同じ内容のマンガを描けるだろうか? という疑問は残る。

そしてラストでは、椎名ナオキの作品を一読し、自らの敗北を痛感するはるか。どうやら椎名ナオキは、単なる盗作作家ではなく、きちんと実力のあるマンガ家のようだ。その正体が明かされるのはいつのことだろうか(既に井上敏樹さんの中には答えがあるらしい)。

次回はジロウもロボタロウ

タロウ以外からは「危険人物」として疎まれる桃谷ジロウは、電磁鬼との戦いに参戦するも、完全にハブられてしまう。

それでもめげないジロウは、タロウを狙うソノイと対決。キョウリュウゴールドにアバターチェンジしてソノイを追い詰めるなど活躍するのだが、ドンオニタイジンとなって電磁鬼ングと戦っている他のメンバーたちの目には入らない。

その様子を見て、「やはり僕にも必要だ・・・ロボタロウの力が!」と叫ぶジロウ。

そうして次回は、ドンオニタイジンと対をなす巨大ロボット虎龍攻神(トラドラゴンジン)登場である。その名の通り、ジロウが変身する虎と龍が合体する巨大ロボである。

さらにドンオニタイジンと合体するということも、既に公式発表されている。

ふざけ倒しているドンブラザーズのくせに、ドンオニタイジンといい、この虎龍攻神といい、巨大ロボはかなりカッコいい。このギャップもまた作品の魅力のひとつだろう。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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