『仮面ライダーリバイス』第35話感想|オーバーデモンズの正体は?

雷堂

2022年5月15日放送『仮面ライダーリバイス』第35話「未知なる脅威、人の進むべき道」(監督:石田秀範 脚本:毛利亘宏)

赤石長官による人類救済の演説が始まる・・・!

五十嵐三兄妹は、赤石の野望を止められるのか? ギフデモスと化した御子柴朱美を救い出すことはできるのか?

注目の第35話をレビュー。ネタバレも含むが、最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

第35話のキャストをご紹介する。

以下の画像は全て『仮面ライダーリバイス』から引用している。

五十嵐一輝

五十嵐一輝/仮面ライダーリバイス

前田拳太郎

バイス

バイス/仮面ライダーリバイス(声)

木村 昴

五十嵐大二

五十嵐大二/仮面ライダーホーリーライブ

日向 亘

五十嵐さくら

五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ

井本彩花

ジョージ・狩崎

ジョージ・狩崎

濱尾ノリタカ

夏木 花

夏木 花

浅倉 唯

玉置 豪

玉置 豪

八条院蔵人

牛島 光

牛島 光

奥 智哉

ギフデモス

ギフデモス(声)

藤岡沙也香

ベイル

ベイル(声)

津田健次郎

狩崎真澄

狩崎真澄(声)

藤 真秀

牛島太助

牛島太助

矢柴俊博

赤石英雄

赤石英雄

橋本じゅん

ベイルとバイス

赤石によって、各種バイスタンプの力を与えられたベイルは、圧倒的な戦闘力を見せつける。一輝もバイスも単独では到底勝ち目がない。

さらにベイルは、“悪魔の囁き”によって、バイスを精神的にも大きく揺さぶる。

「悪魔はいずれ人間に捨てられる」という一言で不安を煽り、「悪魔らしく生きろ」という一言で、自身の生き方に戸惑いを抱かせる。本作で最も悪魔らしいのは、ベイルかもしれない(ギフは今のところ未知数)。

ベイルの目論見通り、バイスはこの囁きに翻弄されてしまう。動きに精彩を欠き、一輝とのコンビネーションもガタガタ。

前回は、このバイスの戸惑いこそが、現在の最強ゲノム「リバイス」を、さらなる進化に導くためのトリガーになるのでは? と思い見ていたのだが、今回あっさり回収されてしまう。

いかにも何かありそうだと思わせぶりだった割には大したことが起こらなかったため、わずかばかりの物足りなさはあったが、バイスの人間臭さが強調された一幕だったとも言える。

心ない噂話に不安になり、生きる意味を探して道に迷う。

そんな、誰でも一度はするはずの経験を、バイスを通して描いている。

「悪魔らしい生き方」よりも、「自分がどう生きたいのか」と一輝に問われたバイスが、「俺っちは悪魔じゃない。バイスなんだよ!」とベイルに見栄を切るシーンは、ベタだが、爽快だ。

一輝とバイスの絆
画像引用元:仮面ライダーリバイス

人間は、生まれや立場や所属する組織の中で、「◯◯なんだから・・・」という言葉に縛られる。これは避けようのないことである。

しかし、最終的に自分を縛るのは自分自身だ。

自らの欲望のままに他人を騙したり、傷つけたりするのはアウトだが、迷った時に「自分がどう生きたいのか」を自問することは大切なことだろう。答えは自分の中にしかないのだ。


今回、「エネルギー切れだ」と、ベイルが姿を消す描写があったが、どうやら、実体化するにはそれ相応のエネルギーが必要らしい。赤石がバイスタンプの力を与えていたのも、そういうことだろう。

そして、この協力関係を盾に、五十嵐一家を皆殺しにする、と鼻息の荒いベイルに、「殺してはダメだ」と釘を刺す赤石だが、ベイルがこのまま従順でいるとは思えない。津田さんと赤石さんというベテラン2人のやり取りも込みで、非常に楽しみなところではある。

赤石英雄アワー

まだまだ赤石長官の勢いが止まらない。独壇場と言い換えても良い。シナリオや演出ももちろんだけれど、橋本じゅんさんの怪演が凄すぎる。

今回は“劇中劇”というやつで、赤石英雄がギフの脅威を人類にプレゼンするため、身を挺して、やられる芝居をする。

これが、典型的な三文芝居。大人が幼い子どもに対して「うわー。やられたあ」とやるみたいなもの。

芝居巧者の橋本じゅんさんが、劇中であえての三文芝居をやる、という図式そのものが滑稽なことに加え、赤石のそれが嘘だとわかっている劇中の登場人物たちには腹立たしいことこの上もないだろう。その芝居のわざとらしさが、さらに怒りに火をつける。

弾む心を抑えられないのか、小走りで演壇に上り、演説を始める赤石。まるで『笑っていいとも』でステージに登場するタモリさんのような軽やかさ。

軽やかに登壇する赤石英雄
画像引用元:仮面ライダーリバイス

全世界に向けてギフの存在を示し、人類に全面降伏を勧告する。

「文明を捨て、ギフに服従するべき」という一言は、仮面ライダーの系譜であることを色濃く感じさせる台詞だ。昔から、仮面ライダーの悪役というのは、とにかく人類の文明を嫌悪する傾向がある。

そこで「この人の言うことを信じちゃダメだ!」と飛び出す大二。大二としては、赤石が人類の敵だということを知らしめるこの上もないタイミングだと考えたようだが、赤石は全てお見通し。

逆にそのタイミングでギフデモスを投入し、演説を見守る視聴者たちに、自分がやられる姿を見せつける。自分もまた、ギフに蹂躙される被害者の1人だという演出だろう。

さらに、これまで人前に姿を見せたことのないギフまで呼び出す。

ギフ初お目見え
画像引用元:仮面ライダーリバイス

「人類最後の希望」として紹介した仮面ライダーたちを公開処刑するためである。希望を絶望に変える悪虐なシナリオ。

最初から最後まで、憎たらしい赤石の悪役っぷりを引き立てる素晴らしいエピソードだった。


ところで、赤石の口からギフが「地球外生物」と紹介されたのは興味深かった。

これまで「悪魔」として紹介されていたものが、ここにきて「地球外生物」である。

人々に説明する際には「悪魔」ではなく「地球外生物」として説明した方が通りが良さそうだと、あえて言い換えたのかとも思ったが、元々フェニックスとは、悪魔崇拝組織デッドマンズを牽制するための組織として認識されていたことを考えると、なんだか不自然ではある。

ギフという存在も周知されていてもおかしくはなさそうだし。

今後、このあたりのことについても言及されるかも知れない。楽しみにしておこう。

オーバーデモンズ初登場

前回チラ見せされていたクワガタバイスタンプと、新たに調整されたデモンズドライバーを使って、新ライダー・オーバーデモンズが登場した。

変身者は、大方の予想通り、牛島 光。

変身する牛島光
画像引用元:仮面ライダーリバイス

バイスタンプを起動した際の「クワガタ」という一言が、これほどカッコよく聞こえるのは、津田さんだからだろう。

オーバーデモンズへの変身音は「Delete up! Unknown. Unlest. Unlimited. Rider Over Demons!」となっている。

その姿は、仮面ライダーデモンズをベースに、上半身にベイルっぽいアーマーを被せた感じ。しかし、パッと見のベイル感はかなり強い。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

マスクなんかは、よく見ると全然違うが、やはり他のライダーよりはカッコよさよりも禍々しさが漂う。

今回は、倒された仲間たちを救うことが急務だったため、これといったバトルは無し。

しかし、今後も光がライダーとして活躍するのかは不明だ。ジョージ・狩崎のように、メモリアル的なもので終わってしまうかも知れないし、初代デモンズ・門田ヒロミが受け継ぐのかも知れない。

だとしても、一度くらいは光のきちんとした変身ポーズを見てみたい気はする。走りながらの変身だけでは、さすがに寂しすぎるから。

 

轟沈

衆人環視の中、仮面ライダーたちは倒され、人類を悪魔から守る象徴だったはずのフェニックスの基地「スカイベース」までもあっさり轟沈。ギフの底知れない力を見せつけられる。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

動かずにこれだけの力を発揮するのだから、動いたらどうなるのか?

轟沈させられたのは、スカイベースばかりではない。

フェニックスを正義の象徴と信じ、戦い抜いてきた大二の心もズタズタである。

五十嵐大二
画像引用元:仮面ライダーリバイス

そんな大二に赤石が囁く。

「一将功成りて万骨枯る・・・私は人類を導く功績を独り占めするつもりはない」と。

“一将功成りて万骨枯る”とは、功績が目立つ人の影には、それを支えた無数の人の努力・犠牲があるということわざである。

希望を見失った大二にとっては、悪魔の囁きにも等しい。

大二は、このまま赤石に懐柔されてしまうのか? ヒロミ復活のお膳立ては着々と進んでいるように思う。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

特撮ヒーローのレビュー(旧作から最新作まで)を中心に、好きなものを思いつくままに書いています。特撮ヒーローのイラストはインスタで。イチオシのライダーは『W』です。僕と握手!

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