2022年10月30日放送『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン35話「おりがみのうた」(監督:田崎竜太 脚本:井上敏樹)をレビュー
1人だけいつまでも仲間にならないことにヤキモキしている人も多かったはずの犬塚 翼。
それこそ制作陣の思う壺というやつだろうが、ここに来て一気に物語が転がり出した。
ようやく恋人と再会できた歓喜の中、突然訪れた逮捕の瞬間。まさに急転直下。この事態をどう乗り越えるのか? そして、犬塚が目にした信じたくなかった事実とは?
ネタバレも含むが、最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
ここではドン35話のキャストをご紹介する。
以下で使用している画像は全て『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』より引用している。
桃井タロウ/ドンモモタロウ
樋口幸平
猿原真一/サルブラザー
別府由来
鬼頭はるか/オニシスター
志田こはく
犬塚 翼/イヌブラザー
柊太朗
雉野つよし/キジブラザー
鈴木浩文
桃谷ジロウ/ドンドラゴクウ
石川雷蔵
ソノイ
富永勇也
ソノニ
宮崎あみさ
ソノザ
タカハシシンノスケ
雉野みほ/夏美
新田桃子
鬼頭ゆり子
三輪ひとみ
狭山健児
杉本凌士
ルミ
朝乃あかり
冴えない男
伊島 空
刑事
仲田育史(右)・齊藤謙也(左)
警官※手前
高田将司
ラーメン屋の店員
中武億人
桃井 陣
和田聰宏
おりがみ操演:友松正人・小倉悦子・山下潤子
警部補 鬼頭ゆり子
みほを奪われたと勘違いした雉野の策略によって、逮捕されてしまった犬塚 翼。逃亡者として過ごした1年間は、あっけなく幕を閉じた。
容疑は、倉持夏美失踪に関係しているのではないか? というもの。演劇仲間との合宿中に突如姿を消した犬塚の恋人・夏美のことだ。
しかし、雉野みほとして暮らしていた夏美は前回記憶を取り戻し、今は犬塚と暮らしている。警察が調べてみると、確かに行方不明だったはずの夏美が確認された。
連行された警察で、犬塚の取り調べを担当するのは、鬼頭はるかの叔母・ゆり子。役職は警部補。よく聞く役職である。しかし、警察組織内の役職なので、どの程度のポジションなのかは、よくわからない。調べてみると、警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部に次ぐ第7位の役職で、一般の企業なら係長クラスらしい。古畑任三郎も、大した出世はしていなかったということになるが、日本のドラマでは、万年係長くらいのポジションなのに凄腕、みたいな設定が多い気がする。『特命係長・只野 仁』なんてのは筆頭だろう。
この鬼頭ゆり子、以前、脳人たちに誘拐された際に獣人の存在を知ったことで、獣人絡みと思しき事件には出張ってくるらしい。さらに、あの一件以来(元から?)、物事を松竹梅でランク付けするキャラになっている。これはスタッフ間での内輪ネタに近い。
というのも、行方不明になった人が別人のようになって帰ってくる、といったケースがここ最近増えているとのことで、それが獣人と関係あるのではないか? というのだ。夏美の場合もそれに該当する。
ここで、ゆり子から犬塚にひとつの提案がなされる。それは「夏美を監視しろ。そうすれば指名手配を解除する」というものだった。
夏美が獣人だなんてことは信じられない。しかし、この1年間の行動(自分のことを忘れ、雉野の妻として暮らしてきた)には疑問しかない。そのモヤモヤを晴らしたいという想いもあったのだろう。犬塚は承諾する。無実の証明にもなるなら、確かに一石二鳥である。
灼けつく愛の稲妻
今回登場するヒトツ鬼は、1988年2月から1989年2月まで放送されたスーパー戦隊シリーズ第12作『超獣戦隊ライブマン』をモチーフとした超獣鬼である。
超獣鬼
身長:190cm
体重:230kg
スキン:生命アカデミア
幼い頃から勉強ばかりしてきた冴えない男が、青春を謳歌するキラリ輝く若者たちに「青春とはなんだ?」と迫る。その知識欲が暴走し、ヒトツ鬼へと変貌するのだった。
全てをスローモーションにする謎の技でドンブラザーズを翻弄する。キラキラしたスローモーションが青春ぽい演出だと認識するようになったのは、いつからなのだろう?
マントをつけていると空を飛びそう、というくらい、根拠なく刻み付けられたイメージの一つである。
一度倒されると、今度は脳人レイヤーで巨大化し、超獣鬼ングとなる。
超獣鬼ング
身長:52.4m
体重:2150.1t
スキン:生命ディメンション
「青春爆発ファイアー」など、いかにもライブマンらしいネタを盛り込んだ攻撃を繰り出すが、ゴールドンオニタイジンの必殺技ドンブラユートピアであっさり撃破。このあたりのやっつけ感は、いつものドンブラ節だ(褒めてはいないが、決して貶してもいない)。
獣人の森
獣人は折り紙を折る。
このことは警察も理解しているらしい。
夏美を監視することを承諾し、普通の生活に戻った犬塚だったが、夏美に不審な点は見受けられない。
1年前にも渡した婚約指輪を改めて手渡し、幸せいっぱいの2人。犬塚の得意料理を囲む食卓。喋り疲れた夏美はテーブルで寝てしまう。まるで変わらない夏美の様子にほっとする犬塚だったが、ふと目を離した隙に夏美が姿を消してしまう。一羽の鶴の折り紙を残して。
夏美を探し回る犬塚。
ようやく見つけたと思った夏美は、なんとアノーニを吸収しようとしていた。やはり、夏美は獣人だった。
ショックを隠せない犬塚の前に、刑事だった狭山が姿を現す。彼もまた獣人である。狭山は夏美と、食料(アノーニ)を巡って戦いを始める。
戦いの最中、犬塚に気づき姿を消す夏美。
夏美がいなくなり、ゆっくり食事(アノーニを吸収)をしようとする狭山を止めようとイヌブラザーに変身した犬塚は、アノーニと共に狭山に吸い込まれ、見知らぬ場所へと運ばれてしまう。
そこは獣人たちが闊歩し、ネコの折り紙たちが歌う森。
そこで犬塚は、夏美や狭山たちを発見する。彼女たちは皆、気を失い、大樹に蔓で縛られて身動きが取れなくなっていた。
助けようとする犬塚だったが、逆に捉えられてしまう。
目の前で、一体の獣人が姿を変えていく。
それは犬塚の姿。
犬塚の姿をした獣人は、かつて狭山に化けた獣人がそうしたように、ラーメン屋で他の客の分までチャーシューだけを貪り食って、止めに入った店員の頭をどんぶりに叩き込む。本物の犬塚は、本物の夏美と仲良く獣人の森で気を失っている。さて、どうなるか?
一方、愛妻・みほを唐突に失った雉野の今後も気になる。獣人の森で犬塚が見つけた夏美は、正真正銘の夏美であり、やはり雉野みほなどという人間は存在しないのだ。精神的な支えを失った雉野はどうなってしまうのだろう?
また、桃谷ジロウは、ドンムラサメとの戦いで負った傷がまだ癒えず苦しみ続けている。そこに幼なじみのルミが現れたことで、ジロウにも変化(2人のジロウがひとつになる?)が起きそうな兆しだ。
まだまだ続くドンブラザーズ。物語の結末がどこに向かっているのか。それはまだわからない。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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