賢人が消えて、カリバーも消えた。
一人欠いた状況で、ワンダーワールドと現実世界の融合を防ぐことができるのか?
『仮面ライダーセイバー』第14章「この思い、剣に宿して。」(監督:石田秀範 脚本:福田卓郎)をレビュー。
ネタバレもたっぷりしますが、最後までお付き合いください。
スタッフ・キャスト
ここでは第14章のキャストをご紹介する。
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ:青木 瞭
尾上 亮/仮面ライダーバスター:生島勇輝
緋道 蓮/仮面ライダー剣斬:富樫慧士
大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ:岡 宏明
ストリウス:古屋呂敏
レジエル:高野海琉
ズオス:才川コージ
デザストの声:内山昂輝
先代炎の剣士・上條大地/仮面ライダーカリバー:平山浩行
タッセル:レ・ロマネスクTOBI
消えなかった巨大な本。さらにカリバー
前章(第13章)の終盤、飛羽真のドラゴンが放った炎で包まれた大空に浮かぶ巨大な本は、消滅したわけではなかった。
単に、ドラゴンの炎で誰も触れることができなくなっているだけだった。
「そのうち消える。あとは時間の問題だ」と、余裕のレジエル。
一方、飛羽真の攻撃で暗黒剣月闇(アンコクケン クラヤミ)を残して消滅したかに見えた仮面ライダーカリバーは生きていた。
ワンダーワールドの力を巡る物語の結末はまだまだ見えない。
消えた賢人と消せない想い
賢人が闇の力に飲み込まれ、消えてしまったことで、意気消沈する剣士たち。
相変わらずソフィアもいないが、そのことに触れる者はいない。
しかし、賢人の敵討ちに執着するのではなく、”世界の均衡を守る”ことこそが賢人との約束だと、立ち上る光の柱と巨大な本を消し去るために心を一つにする。
賢人の所有していたワンダーライドブックを使い、飛羽真はドラゴンアランジーナフォームで、自らの火炎剣烈火に加え、賢人の雷鳴剣黄雷(ライメイケン イカヅチ)をも振るう。
賢人の想いも背負って戦うという良いシーンである。
しれっと復活したカリバーと戦う剣士たちの前に、3人のメギドが現れる。
”生物の力を司る”と説明のあったズオスに引き続き、レジエルは”幻獣の力を宿す”剣を使うらしい。
バハムートやリバイアサンなどを呼び出すのかと思ったが、流石に違う様子。それどころか、岩を召喚したりしている謎。そうか、宿しているのは”幻獣”そのものではなく、”幻獣の力”だったか。
それではストリウスは?
全て消し飛ばせ!キングライオン大戦記
ドラゴニックナイトに引き続き、新しいワンダーライドブックの開発を進める大秦寺に、「その力を僕にください」と迫る倫太郎。
なかなか完成せず、仲間たちがピンチに陥ったとき、ついにその本が完成する。
それがこの本、「キングライオン大戦記」だ。
(変身音)「自然を超越した蒼きタテガミが、装甲をまとい、王座に轟く」
「Rhyming! Riding! Rider! 獣王来迎!Rising! Lifull! キングライオン大戦記!」
「それすなわち砲撃の戦士!」
両肩に砲塔がついている。もはや剣士ではない。まるでガンキャノン。
しかし、マスクなどはメカっぽさもあって、結構カッコいい。
砲塔以外の特徴として、左腕に装着した「キングライオンブースター」がある。
これはセイバーの「ドラゴニックブースター」と同様の装備で、内部に速読器があり、ワンダーライドブックを読み込むことができ、段階的に攻撃力を増していく特性を持つという設定。
このように口を大きく開けまして・・・
ワンダーライドブックを読みこませると強烈な攻撃を繰り出すことができる。
さらに必殺技は、まさかのライオンに変身。
『仮面ライダーW』に登場した「仮面ライダーアクセル」や、『仮面ライダーエグゼイド』に登場した「仮面ライダーレーザー」はバイクそのものに変身したが、その時以来の衝撃。トランスフォーマーもびっくり。これ以上のびっくりは、ゲッターロボの合体くらいしか思いつかない。ゲッターロボの合体シーンについて興味のある方は、YouTubeで「ゲッターロボ 合体」で検索すれば見つかるので、是非見て欲しい。
ところでこのライオン、めちゃくちゃ強い。
3人のメギドを一蹴し、光の柱を一撃で打ち砕く。
もうこのままカリバーを追いかけたほうがいいんじゃない? とも思うが、とりあえずそこは主役の飛羽真に譲って、次回へ続くという感じ。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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