あなたにとってのヒーローとは?
記憶に鮮明に残るヒーローというものが、誰の心にも存在するはずです。
仮面ライダー? ウルトラマン? スーパー戦隊? それとも雪道で動けないところを救ってくれた学ランの少年でしょうか?
私にとってのそれが『快傑ズバット』です。
本記事では、『快傑ズバット』のイラストを描いてみた様子を記事にまとめてみました。
日本の特撮史に残る怪作を一緒に振り返っていただければ幸いです。懐かしいと思う方も、よく知らないという方も、どうぞ最後までお付き合いください。
”快傑ズバット”とは?
ぶっちぎりの世界観でカルト的人気を誇る特撮ヒーロー(1977年放映)。
タイトルはご存知「怪傑ゾロ」からインスパイアされたもので、原作は故・石ノ森章太郎さんです。
”アニキ”水木一郎さんが熱唱する主題歌は、ヒーローものには似つかわしくない「三味線」が使われています。しかし、アガる、アガる。
『仮面ライダーV3』などを演じた宮内洋さんが扮する私立探偵・早川健は、カウボーイルックのキザな主人公。正義のためというよりは、殺された親友の敵討ちのために戦うという一風変わったヒーローです。日本中を旅しながら悪の犯罪組織と戦うというロードムービー的な趣向も面白かった。
現代では間違いなくPTAの標的になりそうな設定(悪の組織が、子供に麻薬の売人をやらせている等)や、荒唐無稽なキャラクターと超展開の数々。毎度お馴染みのテンプレ展開でありながら、時代劇さながらのスカッとするシナリオなど、筆舌にしがたい魅力満載の作品です。
『快傑ズバット』は、『TTFC(東映特撮ファンクラブ)』で今でも視聴が可能です。気になる方は是非チェックしてください。
制作過程
まずは大まかなポージングから。
ズバットの名乗り「ズバット参上。ズバッと解決。人呼んで、さすらいのヒーロー!快傑・・・ズッバアアット!!」の際のポーズです。
人物を描く際の頭身などで迷われたら、こちらもご覧になってみてください。
下書きには、太さ5pxのピクセルブラシ「ペン」を使っています。カラーはイエローです。
筆圧の強弱は表現できませんが、さらさらと途切れない描き心地の良さが好みで、いつも使っています。
少しずつ肉付けしていきます。
昭和時代のヒーローたちは、どれもシンプルで描きやすいです。
そのぶん、身体の線がしっかり出るので、スーツアクターさんたちは大変だったろうな、とも思います。
ザクっとまとめました。
清書する前に、少し濃いめの色で細部を調整します。
清書は、太さ7pxのピクセルブラシ「コミックペン」で行います。カラーはブラックです。
筆圧の強弱が出せるため、「ペン」よりも力強い表現が可能で、私は清書にはいつもこのペンを使います。
清書が完了したら、下書きのレイヤーを消し、清書したレイヤーを複製しておきます。
複製した”下”のレイヤーに着色をしていきます。
こうすることで、上にある描線を維持したまま自由に着色ができるようになります。
黒い部分は、描いた線がつぶれないよう、濃いグレーで着色します。
続いて、赤い部分を着色します。
V字に描かれたボディ前面のラインと、ベルトを黄色で着色します。
ベルトに描かれた”Z”の文字を赤で描き込みます(青く囲った部分)。
全体の着色が終わったら、上下2枚のレイヤーの間に、透明なレイヤーを1枚追加し、そこに白を使って光の当たっている部分を表現します。
ホワイトの表現には、ピクセルブラシ「ソフト円 不透明」を選択します。ここでは17pxの太さで描きましたが、太くした方がぼやけます。
これで完成です。
「タイムラプス動画」で振り返り
私はこの時点でイラストを描き始めたばかりの初心者ですが、ガジェットとアプリの力を借りれば、この程度のイラストはわりとカンタンに描けてしまいますが、これは完全にテクノロジーの力。
今の私のレベルでは、手描きで同じようなものを表現することは絶対に不可能ですから。
こうして身をもって、デジタルイラストの魅力を知った今だからこそ、イラストを描いてみたいと思いながらも、一歩踏み出せずにいた方にオススメしたいです。
気に入らない線を書いてしまった時には、操作ひとつでカンタンに消すことができますし、一度は塗ってみたものの、もうちょっと違う色にすれば良かった・・・といった場合にも、カンタンに塗り替えることができてしまいます。
iPadとApple Pencilを揃えて、あとはお絵描きアプリをダウンロードするだけ。
上達するまでこっそり練習してみたい時だって、どこかにスケッチブックを隠したりすることなく、そっと電源を落とせば良いのです。
迷っているなら描き始めてみませんか?
オススメのガジェットとアプリもご紹介していますので、ご参考にしてみてください。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
\ 僕と握手! /