2012年4月20日放送『非公認戦隊アキバレンジャー』第3話「痛タッ!酔いどれヒーロー大冒険!!」(監督:鈴村展弘 脚本:香村純子)
今回は腐女子ネタが炸裂! 2002年当時、身内が制作に絡んだ縁でプレイした『ときめきメモリアル Girl’s Side」で、葉月珪(CV:緑川光)を一発で沈めた私が文責を担う。最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
ここでは今回のキャストをご紹介。本作初登場でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、他の参加作品も是非チェックしていただきたい。「え? あの人が出てたの?」といった発見があるかもしれない。
【キャスト】
赤木信夫/アキバレッド:和田正人
青柳美月/アキバブルー:日南響子
萌黄ゆめりあ(CN)/アキバイエロー:荻野可鈴
本位田さやか:森田美位子
三田こずこず:愛川こずえ
歌舞伎町メスグロヒョウモンチョウの声:緑川 光
ボウケンレッドの声:高橋光臣
葉加瀬博世:内田真礼
マルシーナ:穂花
夜の蝶
今回の係長(怪人)は、歌舞伎町メスグロヒョウモンチョウ。
その目的は、磨けば光るダイヤの原石のような女性たちを秋葉原で捕まえ、美しい夜の蝶に仕立て上げて歌舞伎町に解き放つことらしい。
声は緑川光さん。超有名声優なので、誰しも思い当たる役名の一つや二つはあろうが、詳しくない方に一つ代表作を挙げるとしたら、あの『スラムダンク』の流川だ。ゆめりあは「グリリバ(グリーンリバー=緑川)ボイス」と、メタなネタを披露するが、一聴すればすぐにわかる、色気のあるいい声である。
酒で妄想力アップ??
歌舞伎町メスグロヒョウモンチョウとのファーストバトルでは、赤木の謎の妄想力(指パッチンで思い出しただけ)で、『ボウケンジャー』のボウケンレッドが登場するという奇跡が起こる。
赤木がその直前までお酒を飲んでいたことで、理性のタガが外れて妄想力がアップしたためと分析した博世は、赤木とゆめりあに「妄想力を上げる特訓」と、お酒を飲ませるが、ただの飲み会になってしまう(美月は未成年のため飲酒は禁止)。
美月の前で、戦隊ネタで盛り上がる赤木とゆめりあ。博世も「これまでも、赤木さんの戦隊愛と戦隊知識は役に立っていた」と賞賛する。
その後、つまらないことで喧嘩になり、その場を飛び出した美月だが、インターネットカフェの前で、ふと足を止める。
腐女子大興奮のバトル
この第3話で、ゆめりあが腐女子(男性同士の恋愛を妄想して萌える女子)であることが発覚する。
歌舞伎町メスグロヒョウモンチョウとのバトルでも、しつこいくらいにあざといシーンが登場する。
「抗ってみろよ。でないと、このまま天国に連れてっちまうぜ?」
「いい格好だな。もっと汚してやるよ。この俺の手で」
「強がるなよ。もっといい声で鳴けるだろ?」
完全にエロゲ。その度に興奮度MAXなゆめりあ。妄想が大爆発しすぎて痛い。
これを見ていて、昔、実家を飛び出した妹の部屋を整理していたらBL本を発見したことを思い出した。
こればかりは実際に見てもらわないと面白さが伝わらないので、未視聴の方には是非ご覧いただきたいが、良い子は見ちゃダメだ。絶対。
ボウケンジャーの大それた力
酔っ払って使い物にならない赤木とゆめりあの代わりに、一人でマルシーナに立ち向かう美月だが、まるで歯が立たない。
勝ち誇るマルシーナに、美月が呟いた「不可能と思われることに挑戦する・・・そういうの”冒険”て言うんだって」という一言(ボウケンジャー内のセリフ)で赤木たちの心に火がついた。『ボウケンジャー』を「ボウケンレンジャー」と勘違いしていたほど戦隊オンチだった美月が、自分たちがドンチャン騒ぎをしている間に、一人ネカフェで『ボウケンジャー』を視聴し、その名セリフまで覚えていたことに驚いたからだ。
そして、そこに再び姿を現したボウケンレッドは、美月に大それた力を託す。
「ボウケンスコッパー」で掘った穴に、歌舞伎町メスグロヒョウモンチョウを胸まで埋めて身動きを取れなくしてから必殺技でエンド。
飲酒から何から、小さいおともだち向けでは絶対にできない、えげつない展開が最高。やはり『アキバレンジャー』は、「スーパー戦隊なんて子供番組だろ?」と、鼻で笑うような人にこそ見て欲しい作品だ。『アメトーク』で、全然わからないジャンルの話なのに、なぜか面白そうに見える、というのに似ている。本気で面白いと思う気持ちは、必ず伝わるのだ。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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