ライブの影。夜明け前が最も暗い|『仮面ライダーリバイス』第9話感想

雷堂

2021年10月31日放送『仮面ライダーリバイス』第9話「カゲロウ暴走!五十嵐兄弟・・・崩壊!?」(監督:坂本浩一 脚本:木下半太)

悪魔・カゲロウに身体を乗っ取られている大二がいよいよ、新ライダーとなって登場か。

最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは第9話のキャストをご紹介する。

本作初登場でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、他の参加作品なども是非チェックしていただきたい。

五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ:前田拳太郎

バイス/仮面ライダーバイス(声):木村 昴

五十嵐大二/仮面ライダーエビル:日向 亘

五十嵐さくら:井本彩花

ジョージ・狩崎:濱尾ノリタカ

アギレラ:浅倉 唯

オルテカ:関 隼汰

フリオ:八条院蔵人

門田ヒロミ/仮面ライダーデモンズ:小松準弥

伊良部正造:西郷 豊

牛島 光:奥 智哉

詐欺師:松本寛也 ・ 西葉瑞希 ・ 榊原徹士

少年時代の一輝:盛永晶月

少年時代の大二:山田暖絆

若林優次郎:田邊和也

五十嵐幸実:映美くらら

五十嵐元太:戸次重幸

豪華ゲスト回

カゲロウに「チンケ」と嘲笑われた3人の詐欺師たち。3人とも役名はないが、東映特撮ファンにはおなじみのメンバーである。

詐欺師グループ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

『魔法戦隊マジレンジャー』でマジイエローを演じ、2017年からは「スーパー戦隊親善大使」を務めている松本寛也さん。

松本寛也演じる詐欺師
画像引用元:仮面ライダーリバイス

『魔進戦隊キラメイジャー』で柿原瑞希を演じた西葉瑞希さん。

西葉瑞希演じる詐欺師
画像引用元:仮面ライダーリバイス

『宇宙戦隊キュウレンジャー』でカジキイエローを演じた榊原徹士さん。

榊原徹士演じる詐欺師
画像引用元:仮面ライダーリバイス

全員、仮面ライダーシリーズは初登場。スーパー戦隊シリーズで活躍した3人が、まさかのオレオレ詐欺。しかし、こういった脚本次第で何色にでも染まれる、というのが役者という職業の妙味なのかもしれない。そう考えると、常に正義の味方というイメージが消えなかった藤岡弘、さんはさまざまな意味で大変だったろうな、と今更ながらに考えてしまう。

そして、今まさに弱者を食い物にしようとしている小悪党たちの前に現れた本物の悪魔であるカゲロウが、「そんなの今どき流行らねえぞ」とディスるところは、脚本家・木下さんなりの皮肉なのかもしれない。

ブラキオ・デッドマン

デッドマンズがカゲロウに渡した「ブラキオ・バイスタンプ」。これでギフ様に生贄を捧げろとのこと。もう一つのバイスタンプは現時点では不明だ。

ブラキオバイスタンプ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

これを先ほどの詐欺師に押印すると、チェーンソー、キャノン砲、ドリルを持つ3種類のブラキオ・デッドマンが誕生する。

3体のブラキオ・デッドマン
画像引用元:仮面ライダーリバイス

しかし、3人の詐欺師からそれぞれ1種類ずつのデッドマンが生まれたのかは不明だ。というのも、最初はチェーンソーを持つブラキオ・デッドマン一人が登場したのだが、リバイとバイスに倒されているのだ。

カマキリリミックスでブラキオ・デッドマンを倒したリバイ&バイス
画像引用元:仮面ライダーリバイス

その後、改めて3人のブラキオ・デッドマンが揃って登場しているので、誰から生み出されたものなのか、イマイチよくわからない。次回、ひょっとしたらこのあたりのことも明らかになるのかもしれない。

カマキリバイスタンプ

仮面ライダーエビルを敵とみなし、殲滅しろと一輝に命じる若林司令官。ジョージ・狩崎は、一輝に新たな力として「カマキリバイスタンプ」を手渡す。

カマキリゲノムは『仮面ライダー鎧武』をモチーフとしたデザインとなる。これもなかなかカッコいい。

リバイ・カマキリゲノム
画像引用元:仮面ライダーリバイス

「いざ無双斬り! 俺が横切り! カマキリ! 俺たちオンステージ!」という音声で変身する。元ネタは『鎧武』の決め台詞「ここからは俺のステージだ!」。

光の矢を放ち、斬撃も可能な「カマキリックアロー」が専用武器。『鎧武』に登場した鎧武ジンバーアームズのソニックアローや、『剣(ブレイド)』に登場したカリスのカリスアローに似ている。

カマキリックアローで戦うリバイ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

カマキリリミックスは「必殺! コマ斬り! ぶっちぎり! カマキリ!」という音声と共に、リバイがカマキリの上半身、バイスは下半身となる。『リバイス』ではお馴染みの、このリミックス。親子でバディアップごっこをどうぞ、という趣旨はわかるが、子供が小さいうちは難しい。体勢うんぬんもあるけれど、身長差が1番の問題となる。私も5歳の息子とやってみたが、レックスとイーグルくらいしか再現できなかった。

モグラバイスタンプ

相変わらずカッコよさが図抜けている仮面ライダーデモンズだが、前回のバッタゲノミクスに続き、今回はモグラゲノミクスを見せてくれる。これもカッコいい。

仮面ライダーデモンズ・モグラゲノミクス
画像引用元:仮面ライダーリバイス

『仮面ライダーアマゾン』をモチーフとしたカラーリングのドリルが右腕に装着されるのだが、『アマゾン』と行動を共にしていたモグラ獣人のことを知らないと、全く意味がわからないだろう。

モグラ獣人
画像引用元:仮面ライダーアマゾン

一見さんお断りといったコアなネタではあるけれど、当時を知るおじさんたちは大歓喜間違いなしだ。

エビルのもう一つの顔がついに・・・!ツーサイドライバーも商品化!

暴走するカゲロウの中に閉じ込められた大二が、再び姿を現す。やはり大二は消滅などしていなかったのだ。

大二とカゲロウ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

「お前は誰だ?」と問いかける大二に、「お前の悪魔だ」と答えるカゲロウ。大二が子供の頃から存在し、一輝を憎む(嫉妬する)たびに成長してきたらしい。

それを聞いた大二は「兄ちゃんを憎んでなんかいない!」と反論するが、「俺の願いは、お前の願い。ビビって何もできないお前の代わりにやってあげてるんだ」と斬って捨てる。

「一輝のいない世界」を作ろうとしているカゲロウに「やめろ!」と噛みつく大二だったが、「なんだ? その口の利き方は?」と凄まれると、「やめて・・・ください・・・」と、カゲロウの目を見ることさえできない。

そんな大二を見て、なんとなく寂しげな顔を見せるカゲロウ。

少し寂しげなカゲロウ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

悪魔とはいえ、元々は大二であることに変わりはない。意気地のない宿主に対する哀しさや、こうして確かに存在する自分が認められない寂しさといった様々な感情を抱えているように見える。考えてみれば、自分の存在を認められないほど悲しいことはない。それは悪魔も同じではないだろうか。最後はそんな苛立ちをぶつけるように、大二が映った水たまりを踏みにじる。

大二を踏みにじるカゲロウ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

勝ち誇ったように笑うカゲロウだが、彼の目的は「大二が望む世界を作り上げること」だ。大二を消滅させることではない。一輝には、しつこいほどに「大二はもういない」と言い続けるが、それはあくまでも一輝を絶望させるためで、本当は大二がいなくなって一番困るのはカゲロウではないのか? 大二が望む世界を実現できたとしても、それを望んだ本人がいなくなっては意味がないからだ。

つまり、カゲロウは自分自身の存在を誇示しながら、それと同時に大二にも並び立って欲しいと願っているのではないだろうか? しかし大二は、すっかり影を潜めてしまっている。そんな大二復活のカギは、人間なら誰しも抱えている負の感情と向き合う勇気だろう。清濁併せ持ってこその人間。それこそが生きる(Live)ということだ。

というわけで、次回はツーサイドライバーのもう一つの顔「仮面ライダーライブ」がいよいよ登場の予定だ。

仮面ライダーライブ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

『仮面ライダーキバ』をモチーフとしたデザインで、聖職者のようなスーツが特徴的。個人的にはエビルの方が好みだが、大二がカゲロウに打ち勝つ強さを手に入れる様を想像しただけで胸熱である。

さて、ライブ登場後、エビルの扱いはどうなるのか? リバイ&バイスのようにバディで戦うのか? 光と闇のモードチェンジで戦うのか? 興味は尽きない。

さくらにも張られ続ける伏線

五十嵐家の末っ子・さくらを狙ったフリオの潜入は、前回であっさり解消されてしまったものの、物語全体としては、さくらに伏線は張られ続けている。

優しい大二の中にも悪魔がいた、ということに驚き、何かを思うさくら。

大二の中に悪魔が潜んでいたことに驚くさくら
画像引用元:仮面ライダーリバイス

空手の黒帯を持つほどの強さを手に入れても、どこか晴れない心。

強くなっても幸せになれるわけじゃないと嘆くさくら
画像引用元:仮面ライダーリバイス

そして、そんなさくらの様子を伺う牛島光。

さくらを観察する牛島光
画像引用元:仮面ライダーリバイス

大二がエビルだと知り、最大のピンチを迎えているかに見える五十嵐家だが、まだまだピンチは続きそうだ。少しずつ活躍の兆候を見せ始めてきた父・元太のこれからも含め、本当に楽しみしかない『リバイス』である。

先ほども書いたとおり、次回は「仮面ライダーライブ」登場回。それと合わせて「ツーサイドライバー」の予約販売も解禁された。

今年のクリスマスプレゼントとして人気の出そうなアイテムだ。今のうちに押さえておいた方が良いかもしれない。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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