機械系のイラストが苦手です。
大友克洋さんや、鳥山明さんなどのように、カッコよく描いてみたいとは思うものの、まるで思うように描けません。
しかし、仮面ライダーのイラストを描いている身としては、バイクが描けないのは明らかにまずい。F1マシンが描けないのに、F1ドライバーのイラストを描いているみたいなものでしょう。詳しくは後述しますが、実際に恥ずかしい思いもしました。
そこで、覚悟を決めて練習してみることに。本記事は、そんな私の足跡です。
初心者向けの内容ですが、どうぞ最後までお付き合いください。
HONDA CB1300 Super Fourとは?
1969年に発売された『CB750 Four』というバイク(”ナナハン・ブーム”の火付け役)の直系で、1.3L水冷直列4気筒DOHCエンジンという、HONDAのコンパクトカー『FIT』とほぼ同じ排気量のエンジンを積むスーパースポーツ。
何より、いかにもバイク然としたプリミティブな佇まいがカッコ良いと思い、カタログをお願いしました(HONDAさん、ありがとうございます)。
製品自体にご興味のある方は、公式サイトをご覧ください。
HONDA公式サイトはこちら
バイクを描こうと思ったキッカケ
キチンとバイクを描いてみたのは人生初でした。
元々、絵は好きだったものの、機械系は非常に苦手で近づかないようにしていたのです。
そんな筆者が「バイクを描いてみよう。いや、描かねば!」と思い立ったのは、少し前に描いてみたコイツのせいです↓
愛機サイクロンに乗る仮面ライダー(旧)1号。
色々とツッコミどころは多いのですが、なんといってもバイクの酷さに目を奪われます。
仮面ライダーのイラストを描くときは、書籍や動画、ネットで拾った写真などを参考にして描くのですが、細部を観察することは中々に難しく、ある程度は想像で補完しています。
そもそもが空想の産物であるライダーなら、多少いい加減なところがあっても誤魔化せてしまったりするのですが、バイクのように実在するモノを想像だけで補うというのは無理がありますし、どうしたって嘘だらけになってしまいます。
もちろん、サイクロンというバイクが市販されているわけではないので、どうしたって想像するしかないところはありますが、それでもバイクの基本的な構造を理解している人が描くのと、まるで知らない人が描くのとでは雲泥の差があります。
そこで、せめて1台でいいから、本物のバイクが描けるようになろう、と思ったのです。
製作過程
今回はコレが完成形となります。
かなりラフタッチなイラストですが、個人的には気に入っています。なんといっても”初”バイクですし。
このイラスト制作にあたり、使用したガジェットは『iPad Pro+Apple Pencil』。アプリは『Adobe Fresco』です。
アプリを立ち上げ、まずはブラシを選択します。
ピクセルブラシ「ペン」で、太さは5pxとします。
線に強弱はつけられませんが、滑らかに描ける感じが好きで、最近はコレばかり使っています。
まずは車輪の位置決めをします。
前輪からハンドルにかけて描き込んでいきます。
続いて、シート部分を描きながら車体後部へとペンを進めます。
後輪のサスペンションなどを描きながら、車体前部も描き込みます。
大まかなところは描けましたので、いよいよボディ下部のエンジンなど、特にメカメカしいところを描いていきます。
カタログでも良く見えない部分はちょこちょこと誤魔化していますが、構造的な部分については以前よりも理解が深まりました。
具体的には、前輪のサスペンションを支えるフォークとハンドルとの位置関係など、ですね。
おまけとして、ハンドルのグリップとブレーキレバーをアップにした写真があったので、それも練習として描いてみます。
仕上げに色塗りをします。
レイヤーを1枚コピーして、下のレイヤーに色塗りを施します。
ここで、太さ60pxのピクセルブラシ「水彩ラウンド細筆」を選択します。
まずは印象的なレッドから。
次にサスペンションなどのイエローを。
エキゾーストパイプなど、薄いシルバー部分を塗装。
最後にシートやエンジン、タイヤなどをダークグレーで塗装して完了です。
普段の塗装ツールを使っての一発塗装ではなく、筆を使って塗る感覚が新鮮でした。
コレはコレで表現の味わいも変わり、楽しいものですね。
タイムラプス動画で振り返り
イラストというよりはスケッチに近い感覚で人生初のバイクを描いてみました。
描いてみると、今まで気づかなかったカッコ良さを感じることができて、バイクそのものに興味が湧いてきました。
コレをきっかけに、サイクロンへの再チャレンジ、そして他のライダーのバイクにもチャレンジしてみたいと思います。
なお、今回使用したガジェットやアプリに関する記事も書いています。より詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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