ヒーローには、昔から専用マシンがつきものです。
『人造人間キカイダー』のサイドマシーン。
『快傑ズバット』のズバッカー。
『星雲仮面マシンマン』のマシンドルフィン。
マシンドルフィンは常にうつ伏せで運転するという、かなり尖ったマシン。未来感はありますが、快適性はゼロだし、危険度はマックスでしょう。
そして、忘れてはいけない『仮面ライダー』のサイクロン。
つまり、ヒーローのイラストを描くうえで、マシンは避けられない存在なのです。
機械系の絵は苦手な私ですが、今回は仮面ライダー(旧)1号とサイクロンに挑戦してみることにします。どうぞ最後までお付き合いください。
仮面ライダー(旧)1号&サイクロンとは?
仮面ライダー(旧)1号とは、元祖・仮面ライダーのこと。本郷猛が変身するバッタの改造人間のことです。
物語の途中で姿が変わったため、最初期の姿を(旧)1号、物語途中からモデルチェンジした姿を(新)1号と呼びます。
おそらく、大半の方がイメージする仮面ライダーは、新バージョンです。洗練されたカッコよさはありますが、それよりもプリミティブな雰囲気を纏った旧バージョンの方が個人的には好みです。仮面ライダーの出自が、悪の秘密結社ショッカーの改造人間であることを色濃く匂わせるのは、間違いなく旧バージョンだからです。
また、「サイクロン」とは仮面ライダー1号と2号の専用バイクの名称です。
ジェットエンジン搭載で、最高時速は400km 。30mのジャンプや水中航行に加え、垂直の壁も走行できるというスーパーマシンです。
制作過程
まずは下書き。イエローでサイクロンの前輪から描き始めます。
下書きには、太さ5pxのピクセルブラシ「ペン」を使います。
筆圧の強弱は表現できませんが、さらさらと途切れない描き心地の良さが際立ちます。
前輪からフォーク(前輪を挟み込んでいる2本の棒状の部品)、本体と描き込んでいきます。
サイクロンの車体前部をザクッと描いたところで、そこに跨った1号ライダーを描きます。
まずは大まかな輪郭から。
そのままサイクロンの車体後部に移り、3本マフラーと後輪を描き加えます。
ライトや車体に施されたペインティングなどを描き加えていきます。
1号ライダーの詳細を描き加えて下書きは完了。ここから清書に入ります。
清書には太さ7pxのピクセルブラシ「コミックペン」を使います。筆圧の強弱が出せるため、「ペン」よりも力強い表現が可能です。個人的にはかなり好きなブラシです。
定規など使わず、全てフリーハンドで描いているため、タイヤの円など歪みまくっていますが、とりあえず気にせず書き進めます。
清書が完成しました。
清書したレイヤーを複製して、下書きを消し、複製した”下”のレイヤーに着色をしていきます。
こうすることで、上にある描線を維持したまま自由に着色ができるようになります。
マフラーなど、赤い部分を着色します。
ボディスーツは描き込んだしわなどが消えてしまわないよう、濃いグレーで着色。
サイクロンの車体は、背景と同化しないよう、薄いクリーム色で着色します。
ライダーの目は、ピンクをベースに、光沢感のある仕上げにしていきます。
全体の着色が終わったら、ピクセルブラシを「ソフト円 不透明」に切り替え、上下2枚のレイヤーの間に、透明なレイヤーを1枚追加し、そこに白を使って光の当たっている部分を表現して完成です。
タイムラプス動画で振り返り
ネットに転がっていた画像を見ながら、初めてサイクロンに乗った1号ライダーを描いてみましたが、とにかくバイクが描けません。
描いたことがないので、描けないのは当然なのですが、仮面ライダーのイラストを描き続けていこうとすれば、バイクを描けるかどうかというのは非常に大きな要素。
苦手意識を持たず、何度も練習する他ありません。
描けるものが増えると、イラストがさらに楽しくなるでしょうしね。
というわけで、人生初のバイクを描いた時のことを記事にしてみました。悪戦苦闘している様をお楽しみください↓
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
\ 僕と握手! /