【期待と不安】仮面ライダー50周年記念プロジェクト

雷堂

2021年4月3日、仮面ライダー50周年を記念して「仮面ライダーWEB」で3つの新プロジェクトが公開された。

画像引用元:仮面ライダーWEB

入り乱れる期待と不安を、ひとりの仮面ライダーファンとして率直に書いてみる。

最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

風都探偵

「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の作品で、ライダーファンならタイトルでピンと来るだろうが、『仮面ライダーW』のコミックである。

しかし、単なるコミック版『W』ではない。映像からコミックへと、配信コンテンツが変わってはいるが、これは事実上のシーズン2だ。

脚本は『W』のメインライターだった三条陸さん、監修は『W』のチーフプロデューサーだった塚田英明さん、怪人デザインは劇場版『W』でドーパントのデザインをした寺田克也さんと、まさに『W』を形作ったメンバーが参加している作品なのである。

2021年4月時点で、10巻が刊行されている人気コミックだが、2022年にアニメ化されることになったのだ。

ただし、アニメ化という発表だけで、TVなのか、ネット配信なのかといった詳細は不明。

ネットを眺めていると、TTFCなどでの有料配信のみじゃないか? といった不安の声も上がっているが、そもそも好きな作品に対価を払わずにどうするのだろう。

『W』は歴代ライダーの中で個人的ベスト(暫定)な作品である上、この『風都探偵』も、そんな期待を裏切らない作品なだけに、アニメ化にも期待している。

”50周年のサプライズ”というほどの驚きはなかったが、純粋に楽しみではある。

仮面ライダーBLACK SUN

今回の発表の中で一番驚いたのはコレである。

何故、今『BLACK』のリメイクなのか。

もちろん『BLACK』は大好きな作品である。

ZX(ぜクロス)を除けば、『仮面ライダースーパー1』以降途絶えていた仮面ライダーの系譜。

『スーパー1』は、当時流行りの”拳法”を取り入れたり、5つの能力を使う”パワーハンド”などの新規軸を打ち出し、70年代に特撮ファンを魅了してきたウルトラマンシリーズに比べて圧倒的に地味だった仮面ライダーが、従来よりもわかりやすく大衆ウケを狙ってきたように感じられたが、全体的に「コレジャナイ」感が漂っていた。

TVシリーズの中では群を抜いてダサいライダーだった。子供の頃は、そんなことを気にも留めずに喜んで視聴していたけれど、今見返してみると「仮面ライダーは終わった」と思うには十分だった気がする(ちなみに当時は結構人気があった)。

そんな「仮面ライダー」の新作が『BLACK』だった。デザインは、今までのライダースーツに胸部と腹部の筋肉を貼り付けたようなボディではなく、シャープなデザインに改められたものの、顔はバッタらしさをきちんと残した原点回帰と言って良いものとなった。

バトルシーンにおいても、妙な投げ技や組み技などをなくし、シンプルにパンチやキックといった格闘戦とバイクアクションという、いかにも「仮面ライダー」らしいものとなった。

それでいて、エフェクトなどは従来のどの仮面ライダーよりも派手で見応えがあるという、「仮面ライダーはこうあって欲しい」というファンの気持ちに寄り添うものとなった。

今やレジェンドと言っても良いスーツアクター岡元次郎さんのデビュー作でもあり、立居振る舞いのカッコ良さが別格だったことも特筆しておきたい。次郎さんでなければ、BLACKが、ただこちらに向かって歩いてくる、なんて地味なエンディングが許されたわけはないだろうと思っている。

そんな名作『BLACK』のリメイクをしようというプロジェクトが『BLACK SUN』だ。

「ブラックサン」とは、悪の秘密結社ゴルゴムの新たな王となるために選ばれた「シャドームーン」の片割れの呼び名で、仮面ライダーBLACKのことである。

この名作をリメイクするのは、『凶悪』で一躍名を馳せた、白石和彌監督。仮面ライダーシリーズは初である。

楽しみではあるが、同時に大きな不安もある。

ゲームでもそうだが、時代を経てリメイクする際、誰しも「今ならこうする」といった、時代に即した加筆修正をしたくなるのだと思うが、大抵これが蛇足となってしまうのである。

『仮面ライダーBLACK』は、あのバブルの時代に生まれた作品だからこそ持ち得た”熱”とか”空気感”といったものが満ちていた。

30年経った今の令和の空気感で再構築することには違和感しかない。

とはいえ、クリエイターさんたちも、そんなことは先刻承知だろうから、単なる一つの新作として楽しみに待っていようとは思うが、それでもやはり不安は拭えず。

どうか白石監督には、こんな1ファンの不安をキレイさっぱり吹き飛ばして欲しいものだ。

シン・仮面ライダー

これは予想の範囲内だったし、むしろ期待しかない。

『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』と、日本が世界に誇る特撮のレジェンドヒーローたちを描いてきた庵野秀明さんが、『仮面ライダー』を取り上げない理由がないと思っていたからだ。

ただし、この作品の公開日だけは不安かもしれない。

『シン・ウルトラマン』は、今年公開予定だが、現時点では詳しい日程は調整中とのこと。

『シン・仮面ライダー』は2023年公開予定となっているが、さてどうなるか・・・。

先日公開された『シン・エヴァンゲリオン』は、多くのファンを待ちに待たせたにも関わらず、失望させることのない素晴らしい作品だったようだ(私はまだ見ていない)。

『シン・ゴジラ』はもちろん観たし、『シン・ウルトラマン』も観る予定。

そして間髪おかずに『シン・仮面ライダー』とは、楽しみが尽きない。

50周年を迎え、まだまだ勢いの衰えない「仮面ライダー」を今後も応援していこう。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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