偽物だった若林司令官。奪われたギフスタンプ。集結するギフテクスたち。そして、アギレラに突きつけられた思わぬ真実。
悪魔ギフ復活に向けて本格的に動き出したデッドマンズを殲滅するため、決戦を挑むフェニックス!『仮面ライダーリバイス』第15話「撲滅!対決!デッドマンズ!」(監督:諸田 敏 脚本:木下半太)をレビュー。
どうぞ最後までお付き合いください。
キャスト
ここではキャストをご紹介します。
【キャスト】
五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ:前田拳太郎
バイス/仮面ライダーバイス(声):木村 昴
五十嵐大二/カゲロウ/仮面ライダーライブ:日向 亘
五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ:井本彩花
ジョージ・狩崎:濱尾ノリタカ
アギレラ:浅倉 唯
オルテカ:関 隼汰
フリオ:八条院蔵人
門田ヒロミ/仮面ライダーデモンズ:小松準弥
伊良部正造:西郷 豊
ラブコフ(声):伊藤美来
工藤 康/サーベルタイガー・デッドマン:河相我聞
灰谷天彦/プラナリア・デッドマン:柏原収史
若林優次郎/カメレオン・デッドマン:田邊和也
五十嵐幸実:映美くらら
五十嵐元太:戸次重幸
したたかなオルテカ、騙されていたアギレラ
フェーズ2の悪魔をも超える存在がギフテクス。超上級悪魔と言い換えても良いかもしれない。そのギフテクスとして認められた6人を生贄にすることで、悪魔ギフは復活する。そして、その花嫁として選ばれたのがアギレラだというのが、この『リバイス』開始直後から語られてきた情報だった。
5人のギフテクスが集結し、「あと一人だね」と、ギフとの結婚を待ちきれず、花嫁衣装に身を包むアギレラだったが、実は、5人のギフテクスの力で目覚めたギフに、アギレラを生贄として捧げることでギフは復活する、ということらしい。朝からA5ランクの神戸牛食わせろ、みたいな、とんだグルメ野郎である。
真実を伝えたのはオルテカ。驚愕するアギレラ。確かに彼は、妙にシニカルな態度を取り続けていたので、生贄に捧げられて終わり、なんて人生に満足するような感じではなかったけれど、前回、晴れてギフテクスとなった3人までもが、その事実を知っていたというのはなんだか解せない。超上級悪魔同士、通じ合える何かがあるのか? とも思ったが、いやいや、アギレラだって一緒じゃないか。それでも、生贄にふさわしいと選ばれたアギレラに逃げられたりしては大変なので、デッドマンズという組織ぐるみでその事をひた隠しにしていたのかも? と好意的に解釈していたら、フリオもその事実を知らなかったということが発覚し、これもまたよくわからなくなってしまった。
このあたりの謎は、アギレラとフリオがデッドマンズに入った過去として、後に語られることになるのか、それとも単に設定がぼやけているだけなのか? それはこれからのお楽しみとしておこう。
「ずっと騙してきたの?」と問いかけるアギレラに、「珍しく物わかりがいいじゃないですか」とニヤけるオルテカ。『リバイス』におけるイカデビル枠なので、ただの三下ではないと思ってはいたが、いよいよ本性を現してきたようだ。

アギレラ樣に焦がれるフリオは、我を忘れてアギレラを助けようとするが、他のメンバーにボコられて終わり。拘束されたアギレラも「ギフ様のためなら・・・」とあきらめ顔で、ギフ復活の儀式が始まる。
デッドマンズベースへの侵入、そして決戦
前回、カメレオン・デッドマンにギフスタンプを奪われてしまったジョージ・狩崎だったが、あらかじめ小型発信機を埋め込んでおいたことでデッドマンズベースの位置を特定することに成功する。ただし、湾岸エリアの地下に存在することがわかったというだけで、そこへのアクセス方法は不明のまま。
その話を知った五十嵐兄妹は、「カゲロウなら知ってるんじゃないか?」と、嫌がる大二にスタンピングフィニッシュ。「痛くしないで!」と暴れる大二がかわいらしい。

期待通りに現れたカゲロウが持ち出した交換条件は、さくらのカレーを食べること。第6話でさくらが作った激辛カレーが忘れられないらしい。「あなたの手料理が食べたい」と言われるのは嬉しいことだが、辛さというのは味覚というより痛覚に近いものらしい。言われたさくらは気づいていないかもしれないが、かなり微妙な感じではある。
とはいえ、その交換条件によってデッドマンズベースへのアクセス方法を聞き出した一輝たちは、フェニックスと共にデッドマンズベースへと突撃する。それは今まさに、目覚めたギフの手で、契約書にギフスタンプが押印されようとする(生贄を食らう?)瞬間だった。なんとも禍々しい手である。

儀式を邪魔され、一輝たちに襲いかかるデッドマンたち。拘束されたままのアギレラに「ちょっとの間だけ命拾いしましたね」と囁くオルテカ。さらにアギレラを助け出そうとするフリオを痛めつけ、気絶までさせてしまう。ひたすらイヤなヤツに成り下がった。“豹変”とはこのことだ。
工藤(サーベルタイガー・デッドマン)は一輝と。オルテカ(ダイオウイカ・デッドマン)は大二と。灰谷(プラナリア・デッドマン)はさくらと、それぞれタイマンバトル。
偽・若林(カメレオン・デッドマン)は、当初、その高い擬態能力でバイスに化けて一輝を惑わそうとするが、若林に憧れていたヒロミが、その敵討ちとばかりに勝負を挑む。
「わが命を賭けて、お前を潰す!」

バリッドレックスもかなりカッコいいライダーだが、やはりデモンズのカッコ良さが頭抜けているんだよなあ。これはデザインはもちろんだけれど、小松さんの演技の熱量も間違いなく、その一因だろう。単なるセリフではなく、本気で命を賭けてる感が迸っている。
原作者・石ノ森章太郎先生と同郷に生まれ、仮面ライダーに憧れ続けてきた小松準弥としてのこれまでの生き様とか、フェニックスに入隊し、若林優次郎に憧れ続けてきた門田ヒロミとしての哀しみと怒りとか、そういった諸々の想いが、毎回、「変身!」の一言に込められている気がする。仮に、デモンズの変身音声もエフェクトもなしでも、その気迫は十二分に伝わるだろう。そのくらい、毎度、鳥肌が止まらない。
ギフ復活の兆候、デモンズは滅亡の兆候?
工藤とオルテカと灰谷の3人は、一輝と大二、さくらの3人にあっさり倒される。デカい口を叩くヤツに限ってこうなるのはお決まりのコースである。

ちなみに、さくらの新ゲノムとして、ラブコフタートルゲノムも登場しているが、クジャク同様、ただの武器である。ジャンヌの姿形に変わりはない。

オルテカは人間態に戻るだけだったが、工藤と灰谷はまさかの消滅。その残留したエネルギー体は、ギフへと吸収されてしまう。先ほど儀式によって一時的に目覚めたこともあり、ギフ復活の兆しであることは間違いないだろう。
ちょうど、アギレラに「触るな!汚い手をどけろ!」と罵られながらギフを調べていた狩崎も、その様子を見て「デンジャーな香りがするね」と後ずさる。

一方、カメレオン・デッドマンと戦うヒロミは、戦いの最中、また苦しみ出す。
「もう疲れちゃったのかな? 無理せず降参した方が身のためだぞ?」と嘲笑うカメレオン・デッドマンに、「俺は降参しない。無理もする。それが俺のサガだ!」と決して諦めないヒロミ。命を賭けて、という言葉には、やはり嘘偽りがない。

今回は新たな力、スコーピオン・ゲノミクスも登場。カメレオン・デッドマンの煽りを受けても、攻撃の手を一切緩めないヒロミだが、やはりあの発作のような苦しみ方は、どうしたって気になる。本当にこのまま命を落としてしまうのだろうか…?
崩壊するベース、炎の中に消えるギフ
デッドマンズベースが崩壊を始める中、アギレラがまだ拘束されたままであることに気づくさくら。オルテカの豹変といい、アギレラを気遣うさくらといい、アギレラ仲間フラグが立ちまくりだ。
仮面ライダーとして戦うさくらのことを心配する母・幸実に、「俺と大二が絶対に守る」と約束した一輝は、さくらの代わりに、バイスと共にアギレラを助けに向かう。そこには、拘束されたままのアギレラと気絶したフリオが。
アギレラとフリオを連れ出そうとしたところで、唐突にデッドマンズベースが空へと舞い上がる。

アギレラとフリオは「俺っちに任せろ!」というバイスに委ね、一輝は空へと飛び上がる。ここからクリスマス商戦の追い込みに向けたと思しき、バリッドレックス・バイスタンプの遊び方講座が始まる。
バイスタンプをスキャンするたびに、これまで登場したリミックスたちが飛び出し、デッドマンズベースを襲う。

これまでリミックスといえば、リバイとバイスの二人が組体操のように合体変身する技、という認識だったが、こうしてリバイ一人でドライバーから実体を生み出せるというのは、まるで『ウルトラセブン』のカプセル怪獣のようである。単体でもかなり強力だったものを、10種類まとめて召喚するというのだから、その破壊力は推して知るべしである。
最後は10体のリミックス・オールスターズと共に「バリバリスタンプフィーバー」でトドメ。

崩壊するデッドマンズベース。アギレラとフリオはバイスが無事に助け出すことができたようだが、爆発に巻き込まれたギフの行方は? どうやら次回でデッドマンズ編は終了の様子。予告映像では、五十嵐家の母・幸実に擬態した何者か(カメレオン・デッドマン? それともひょっとして牛島公子?)が幸実に迫るという衝撃的なシーンも・・・!

ちょうど次回が年内最後でクリスマス直後の放送ということで、不穏な空気が漂いまくりだが、楽しみであることは間違いない。見逃した方はTTFC(東映特撮ファンクラブ)で是非。とは言え、毎月課金となるため、入会する価値があるのか知りたいという方は、以下の記事をどうぞ。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。