『仮面ライダーリバイス』第7話・デモンズ登場【ネタバレ注意!】

雷堂

2021年10月17日放送『仮面ライダーリバイス』第7話「窃盗?!スケボー?!俺はカゲロウ!」(監督:諸田 敏 脚本:木下半太)

矢継ぎ早に新ライダーが登場し、右肩上がりに盛り上がる『リバイス』。

本記事では、新登場のライダー「デモンズ」に関する考察をメインに、第7話の見どころをご紹介。ネタバレも含むが、これから視聴する楽しみを奪わない程度のものなので、最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは第7話のキャストをご紹介する。

本作初登場でウィキペディアに記載のある方についてはリンクを貼っておくので、他の参加作品なども是非チェックしていただきたい。

五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ:前田拳太郎

バイス/仮面ライダーバイス(声):木村 昴

五十嵐大二:日向 亘

五十嵐さくら:井本彩花

ジョージ・狩崎:濱尾ノリタカ

アギレラ:浅倉 唯

オルテカ:関 隼汰

フリオ:八条院蔵人

伊良部正造:西郷 豊

牛島 光:奥 智哉

門田ヒロミ:小松準弥

前園孝治:橋爪 淳

校長:小浦一優(芋洗坂係長)

前園仁志:ゆうたろう

窃盗団:佐々木歩夢 ・ 角倉慧一朗

警官:白井雅士 ・ 長友 誠

主婦:得田舞美 ・ 宮咲久美子

母親:真下有紀

若林優次郎:田邊和也

チーター・デッドマン フェーズ2

冒頭から悪魔との上級契約を果たしたフェーズ2のチーター・デッドマンが姿を現すという異例の展開。

チーターデッドマンフェーズ2
画像引用元:仮面ライダーリバイス

フェーズ2らしい、なかなか恐ろしげな外見。

その正体は不明で、物語の登場人物と視聴者が共に犯人探しをする推理小説のようなシナリオだ。

地上最速を誇るチーターの能力を持つデッドマンだけに、リバイとバイスの攻撃も空回りする。かなりの強敵である。

チーターデッドマンフェーズ2に攻撃を避けられるバイス
画像引用元:仮面ライダーリバイス

大二の望みが生んだカゲロウ

前回ラストに登場したカゲロウ。

一輝から生まれたバイスとは異なり、大二の身体を一時的に乗っ取るようなカタチで現れる、いわば二重人格のようなもの。

そのカゲロウが大二に囁く。

「お前が望んだ世界を実現してやる」と。

鏡に映るカゲロウ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

大二が心の奥底で望んだ世界。それは、兄・一輝がいない世界だった。

エビルが執拗に一輝を狙う理由がこれで明らかになったわけだ。

それにしても大二は黒が似合う。悪そうな役は、普段の真面目な大二よりも確実にハマっている。

ヒロミの想いが届いたデモンズ

第3話で、大二がフェニックス内で手にしたドライバー。

デモンズドライバー
画像引用元:仮面ライダーリバイス

それが「デモンズドライバー」。大二が変身するエビルの「ツーサイドライバー」とは趣の異なるちょっとマッチョなデザイン。ちなみに「ツーサイドライバー」というネーミングは本編では明かされていないが、公式HPで確認できる。

デモンズドライバーをチラ見せし、大二がいよいよ変身するぞ、と煽ったところで、見たこともないドライバーを腰に巻いたエビルが登場して視聴者を撹乱する。これぞまさにミステリの真骨頂だ。

では、このドライバーを手にするのは誰か? といえば、第1話で変身に失敗した門田ヒロミ。”変身失敗おじさん”の汚名を見事に返上したことになる。

デモンズドライバーを持つ門田ヒロミ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

当初ヒロミは、あの時点で絶命する予定だったらしいが、門田ヒロミ役の小松さんがオーディションで熱く語った「命をかけて仮面ライダーになります!」という一言が、今回の展開を生んだらしい。

小松さんは原作者の石ノ森章太郎先生と同じ宮城県石巻市の出身で、生粋のライダーファン。『リバイス』以前にもライダーのオーディションを受けたことがあったが、そのときは落選。しかしその後、様々な舞台経験などを経た後、門田ヒロミ役を掴み取ったという努力の人だ。

エビルとなった大二に向けて放たれた「我が命をかけて・・・貴様を止める!」という一言は、まさに小松さんがオーディションで語った一言そのもの。小松さんの覚悟が、そのままヒロミの覚悟となる。

バイスタンプをかざす門田ヒロミ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

鳥肌が立つ。ライダーは、常にこうしたライダーを愛する人たちの手によって紡がれていると実感する。

そして変身したデモンズは、どう見てもスパイダーマンモチーフのライダー。

仮面ライダーデモンズ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

左右非対称なデザインもデジタルなエフェクトの変身シーンも、何もかもがめちゃくちゃカッコいい。

クモとコウモリといえば、仮面ライダーシリーズではお約束の怪人だが、そのどちらもが敵怪人ではなく、ライダーのモチーフとして使われているところに、悪魔をテーマとする『リバイス』の特徴が見て取れる。

今回は「スパイダー」だったが、アタッシュケースにはもう一つ「バッタ」らしきスタンプが入っていた。

デモンズドライバーとスパイダーバイスタンプとバッタバイスタンプ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

ライダーといえば真っ先に思い浮かぶ「バッタ」のスタンプを、石ノ森先生と同郷の小松さん演じるヒロミが使うとなれば、これはもうスタッフから小松さんへの贈り物だとしか思えない。胸熱すぎる。

しかし、第1話で悪魔を生み出したヒロミは、今回の変身で悪魔が現れた様子がない。ひょっとしたら「デモンズドライバー」は、装着者自身の魂を悪魔に売ることで超人的な力を得るという破滅型のドライバーなのかも。だとすれば「我が命をかけて」というセリフもしっくり来る。

実際、変身プロセスにもそういった点は見て取れる。ドライバー上部のスタンプ台にバイスタンプを押印すると、”Deal・・・”という待機音が鳴る。これは「取引だ・・・」といったところだろうか。

ディール
画像引用元:仮面ライダーリバイス

次にドライバー前面にあるディスプレイに押印すると”Decide up!”という音声。「契約成立」とかそういった意味だろう。その瞬間、ディスプレイに悪魔の顔が浮かび上がる。

デモンズドライバーに悪魔の顔が浮かび上がる
画像引用元:仮面ライダーリバイス

続いて流れる”Deep. Drop. Danger…Rider Demons!(深く、落ちる、危機・・・仮面ライダーデモンズ!)”という音声にも不穏な空気しか感じられない。ひょっとしたら、ドライバーそのものが悪魔、もしくは悪魔が封じ込められているといったものなのかもしれない。

いつかヒロミとの別れが来るのだとしたら、『ビルド』のグリスブリザード回を超える最高の物語に仕立てて欲しいところだ。

ジャッカルゲノム

リバイとバイスの新フォームも登場。それが『エグゼイド』をモチーフにしたジャッカルゲノムだ。

仮面ライダーリバイのジャッカルゲノム
画像引用元:仮面ライダーリバイス

バイスはスケボーになってしまう。

仮面ライダーバイスのジャッカルゲノム
画像引用元:仮面ライダーリバイス

元々ポップなデザインの『エグゼイド』だから、こういったスケボーのようなストリートカルチャーとの相性は抜群。スケボーを使ったアクションもなかなかカッコいい。

リバイとバイスのジャッカルゲノム
画像引用元:仮面ライダーリバイス

スタンピングフィニッシュは、リバイのライダーキックにバイスが便乗(?)するカタチで決まる。

ジャッカル・スタンピングフィニッシュ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

犯人はわかったけれど・・・(ネタバレ注意!)

ここでは物語の謎解きの核心に触れるので、これから視聴するという方は閲覧注意。

今回も非常に盛り上がった『リバイス』だが、どうにも残念だったのは、チーター・デッドマンの契約者の動機がイマイチはっきりしなかったことだ。

息子が泥棒の濡れ衣を着せられたことに怒り狂い、濡れ衣を着せた他の生徒や学校に復讐をしようと悪魔に魂を売った、というならまだわかる。

しかし、学校関係者には目もくれず、窃盗を繰り返す息子たちを悪魔の力で守っていたのだ。

息子たちが悪事を働くことは仕方ないと諦めて、せめて息子たちが捕まることのないようにバックアップを続けていたとでも言うのだろうか? 息子を自分と同じ医者にしたいと願っていたのに、普通なら2度と人間には戻れない上級契約まで結んで?

なぜ??

私の理解力不足と言われればそれまでだが、正直、全然わからなかった。

停学処分を受けたのは4人で、窃盗団も3人+デッドマンで合計4人と合致するというミスリードにばかり注力してしまったのではないか。『リバイス』はいつも盛り沢山なので、削っていい部分などほぼ無いに等しいが、今回は一番削ってはいけない部分を削ってしまったように見える。

第7話最大の見どころは、言うまでもなくデモンズの登場である。しかし、だからと言って物語が二の次にされて良いとは思わない。

ひょっとしたらデモンズの登場を焦るあまり、本来なら2話で決着をつけるべき物語を無理矢理1話にまとめた可能性もある。こうなると、前作『セイバー』が脳裏を掠める。『セイバー』が失敗作の烙印を押された理由のひとつは間違いなく展開が早すぎたことだ。少なくとも第6話までの『リバイス』では、ひとつひとつのエピソードを丁寧に描いている感じがしていて大絶賛していたのだが、ここに来て「またか?」という不安が生まれた。

次回は五十嵐一家の温泉旅行中に巻き起こる一輝と大二の兄弟対決を描くようだが、こんな重要そうなエピソードまで1話にまとめようとしているのか? とさらに不安が過ぎる。ムダに引っ張れば良いというものでないことは理解できるが、本作は歴代ライダーでも屈指の名作となるだけの素材は揃っているのだから、どうか調理方法だけは間違えないで欲しいものである。

これは評論じゃない。ひとりのファンの切なる願いである。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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