2021年8月15日放送『仮面ライダーセイバー』第46章「さようなら、私の英雄。」(監督:石田秀範 脚本:長谷川圭一)
仮面ライダーストリウスの待つ、滅びの塔の最上階を目指す飛羽真と、それを支える仲間たちの姿を描く。クライマックスに向けて一気に駆け上がる、いわばラストスパートの部分。
忖度なく、感じたままに書くので辛口にはなるが、最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
ここでは第46章のキャストをご紹介する。
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
仮面ライダーブレイズの声:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
仮面ライダーエスパーダの声:青木 瞭
尾上 亮/仮面ライダーバスター:生島勇輝
仮面ライダー剣斬の声:富樫慧士
大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ:岡 宏明
ユーリ:市川知宏
神代玲花/仮面ライダーサーベラ:アンジェラ芽衣
神代凌牙/仮面ライダーデュランダル:庄野崎 謙
ストリウス/仮面ライダーストリウス:古屋呂敏
大人のルナ:横田真悠
ルナ:岡本望来
幼い飛羽真:前川伊織
幼い賢人:宮本琉成
市民:正木航平・夕帆
ソフィア:知念里奈
尾上と大秦寺の友情
世界を守り、愛する妻と、息子・そらの元へ帰りたい尾上だが、四賢神の力は圧倒的。
自らが身体を張って、倫太郎を先に進めたは良いが、大苦戦を強いられる。
そんな尾上のピンチを救うために現れたのは大秦寺。前回、四賢神との戦いの中で倒れたが、友のため、世界のために再び立ち上がる。
しかし、二人がかりでも四賢神は手強い。
最後は、尾上が身を挺して四賢神を羽交締めで押さえ込んだところを、大秦寺の必殺の一撃でとどめ。
余計な言葉もなく、ただ微笑みあう二人の友情が清々しい。お互いを信じ、尊敬し合う関係性がわかるシーンだ。
その後、みんなを追ってきたユーリが、倒れた二人を自らの力で癒やそうとするが、ユーリ自身も限界が近い様子。今にも消えてしまいそうになりながらも、二人のために惜しみなく力を注ぐ。
世界の終わりまで、残された時間はあとわずかだ。
玲花と凌牙の絆
神代兄妹もまた危機に瀕していた。
煙となって襲いかかるも、見切られる玲花。
妹のピンチに逆上して斬りかかる凌牙もまた、空中に浮かせられての連続攻撃でダウン。まるで『ジョジョの奇妙な冒険』第3部で、ポルナレフにチャリオッツで切り刻まれたヴァニラ・アイスのようである。
最後は、折られた時国剣界時を玲花が突き立てて四賢神を倒すが、神代兄妹もまた倒れてしまう。
残された力を振り絞って、お互いの手を伸ばすも、ほんのわずか届かぬ指先が悲しい。
ルナと芽依の覚悟
間近に迫る世界の終わりに絶望するルナだったが、芽依の言葉に突き動かされ、滅びの塔へとひた走る。
一方、芽依は、誰もいない編集部で、一人PCと向き合う。
かたわらには飛羽真の原稿。自分自身も消滅しそうになっていることに気づきながらも、世界中の人たちへ向けてメッセージを入力し続ける。
ここまでは前回私が予想したとおりの流れ。
さて、このメッセージがどう活かされるのか? その答えは次回に持ち越しである。
飛羽真とストリウスの決戦
戦いの最中、語られるストリウスの過去。
2000年前、ストリウスは、世界の美しさを言葉で表現することに喜びを感じていた詩人だったのだが、自らの感性で、自らの内から湧き出た言葉で紡いできたと思っていた詩篇が、全て全知全能の書に既に書かれていたことに絶望したという。
そんなつまらないことで・・・とも思うが、クリエイターという人たちは、ひょっとしたらそんな部分も持ち合わせているのかもしれない。自身のアイデアが世界を変えたとか、自身の創造した物語が人の心を動かしたとか、そういったことに喜びを覚える人たちにとって、実はそのアイデアが、既に誰かが思いついていたモノだったというのは、ショック以外の何者でもないのかもしれない。
そして飛羽真にも、その事実を突きつける。「あなたの書いた物語も同じだ」と。
しかしその事実を知ってなお、飛羽真は笑顔を見せる。
自分の作ったと思った物語が、既に誰かのものだったとしても、それを楽しんでくれた仲間たちの笑顔の価値は変わらないと。
飛羽真も、自分同様に絶望すると睨んでいたストリウスは、まるで変わらぬ飛羽真に怒りをあらわにし、襲いかかる。
なんだかもう変わりすぎである。
それまで「ゆず最高!」と言っていた人が、急にデスメタルに目覚めたような違和感を覚える。
しかし、その力は本物。
クロスセイバーに変身し、10本の聖剣の力を繰り出して戦う飛羽真だったが、ストリウスに徐々に追い詰められてしまう。
謎の大穴に突き落とされる飛羽真の運命はいかに?
次回、いよいよ最終回。批判も多かった『セイバー』だが、有終の美を飾ることができるのか? 大注目である。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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