2020年12月27日放送『仮面ライダーセイバー』第16章「世界を救う、一筋の光。」(監督:坂本浩一 脚本:長谷川圭一)
実質的に第二部の開幕といった内容だった。
ネタバレたっぷりにレビューするが、1から10まで事細かにレビューはしないので、気になったら是非、本編を楽しんで欲しい。
キャスト
ここではキャストをご紹介する。
本作初登場の方でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、他の参加作品なども是非チェックしていただきたい。
【キャスト】
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
尾上 亮/仮面ライダーバスター:生島勇輝
緋道 蓮/仮面ライダー剣斬:富樫慧士
大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ:岡 宏明
謎の男ユーリ/仮面ライダー最光:市川知宏
ストリウス:古屋呂敏
レジエル:高野海琉
ズオス:才川コージ
尾上そら:番家天嵩
ルナ:岡本望来
幼い飛羽真:前川伊織
神代玲花:アンジェラ芽衣
白井ゆき:長谷部 瞳
タッセル:レ・ロマネスクTOBI
ソフィア:知念里奈
暗躍する美女
前章での戦いの中、上條が言い残した「裏切り者は組織の中にいる」という言葉が頭から離れない飛羽真の前に、サウザンベースの謎の美女が現れる。
「神代玲花(シンダイ レイカ)。あなたをスカウトにきました。」
初登場の第9章のオープニングからキャストとしては名前が記載されていたものの、劇中で名乗るのは実は初めて。
いきなり飛羽真だけをスカウトなんて、まるでバンドで受けたオーディションのあとで、ボーカルだけにレコード会社からお声がかかるような出来事だ。
飛羽真の力を高く評価している、と前置きした上で、「これからはサウザンベースの剣士として働いてもらえませんか?」と問いかける玲花だったが、「これからもノーザンベースの仲間たちと共に戦いたい」とあっさり断る飛羽真。
断られた玲花も、変に執着を見せるわけでもなく、あっさりした対応を見せるが、その裏では、他の剣士たちに招集をかけると共に、前回、”大いなる力”の一端に触れた飛羽真が、富加宮隼人や上條大地のように裏切る可能性があるとうそぶく。
剣士たちは皆、最初は「あいつに限って、そんなことはない」と笑い飛ばすが、玲花の巧みな話術によって、うっすらとした不安を抱くようになる。
この神代玲花というキャラは、なかなかの曲者のようで、少し前に消えたソフィアが「メギドに捕まった」というウソの情報(我々視聴者からすれば、そうでないことは明らかだ)を流したり、終始誰か(自分よりも上の立場の人)と連絡を取りながら、剣士たちの動きを見張っている。
闇しか感じないが、今後の展開に大きく絡んでくるのは間違いない。楽しみにしておこう。なんたって、美女だし。
孤立する飛羽真
飛羽真の前に、仲間の剣士たちが現れる。
ソフィアが攫われたため、今後はサウザンベースの指示に従うことになったという。
そして飛羽真に「聖剣とワンダーライドブックを渡して欲しい」と迫る仲間たち。
これもサウザンベースの意思らしいが、断固拒否する飛羽真。
上條が遺した「組織(ソードオブロゴス)の中に真の敵はいる」という言葉が引っかかっていることに加え、賢人との約束(消えた少女ルナを救い出す)を果たすためにも、聖剣とワンダーライドブックの力が必要だと感じていたためだが、その、ふと口にした「力」という言葉に過剰に反応する剣士たち。
玲花の「神山飛羽真は力に魅入られた」という言葉に影響されたようだ。
「セイバーを止めるぞ」と、次々に襲いかかる剣士たち。
え? いきなり??
一方、飛羽真は仲間と戦う気がなく、防戦一方。
これが普通の反応ではないだろうか?
死線を乗り越えて固く結ばれてきたはずの絆が、美女の一言で、こうもあっさり崩れてしまうものなのか?
いや、美女だからこそ、なのかもしれない。
多勢に無勢。
飛羽真は、あっという間に追い詰められてしまう。
謎の男の正体
ピンチの飛羽真を救ったのは、アヴァロンで出会った謎の男。
これまではフードを目深に被り、遠目にチラチラ見ているだけだったが、ついに素顔を披露する。
ワンダーライドブック「金の武器 銀の武器」と、聖剣サイコウドライバーという、今まで登場したどの剣士のドライバーよりもおもちゃっぽいベルトで変身。
「GOLD or SILVER」なんてキレイな発音で言われても、指でシャキンと切先を立てるあたりにチャチさを感じてしまう。
「最光発光!Who is the shining sword? 最光一章!」という音声と共に、まさかの剣化。
しかも誰かに振るってもらうのではなく、自分でガンガン斬りかかる。
これはもはやポルターガイスト。エンフィールド事件どころの話ではない。
エンフィールド事件とは?
1977年からイギリスのエンフィールドで起きたポルターガイスト現象で、史上最長と言われている。
ひとまず他の剣士たちを退けるが、ユーリと名乗るこの男の正体は、前回、消えてしまった闇の剣と対をなす光の剣だという。
第二章も開幕早々、重要キーワードが目白押しだ。
ワンダーワールドを垣間見た人たち
前回までに、メギドたちと上條が引き起こした異変(「目次録」の扉を開こうとしたこと)によって、ワンダーワールドがうっすらと見えるようになった人たちが現れた。
ストリウスは、「ワンダーワールドと繋がった人間」と表現し、「これで今までとは違った方法で強力な本が作れる」とほくそ笑む。
その最初のターゲットとなったのは、白井ゆき。
「ビブリオユートピア出版」が発行している「月刊グリム」の編集長。須藤芽依の上司である。
仕事ができて、おしゃれで、趣味はアウトドアという隙のない美女だが、彼女もまた、ワンダーワールドと繋がった一人だった。
リフレッシュを求めてソロキャンプに出かけたゆきの前に、レジエルが現れる。
一人ぼっちという状況だけでも心細いのに、背後には、山の中なのにピッタピタの革ジャン男。こんなの恐怖しかない。
その手に持つ、まっさらな本の力で、メギド化してしまうゆき。
仲間たちとは別の道を歩き始めた飛羽真は、ゆきのピンチを救うことができるのか?
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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