2021年6月13日放送『仮面ライダーセイバー』第39章「剣士よ、信じる道を行け。」(監督:柴﨑貴行 脚本:内田裕基)
神にも等しい力を持つ仮面ライダーソロモンと、刃王剣を手にしたクロスセイバーの戦いの行方は?
最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
まずは、第39章のキャストをご紹介する。
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
富加宮賢人:青木 瞭
尾上 亮:生島勇輝
緋道 蓮:富樫慧士
大秦寺哲雄:岡 宏明
ユーリ:市川知宏
神代玲花/仮面ライダーサーベラ:アンジェラ芽衣
神代凌牙/仮面ライダーデュランダル:庄野崎 謙
マスターロゴス/仮面ライダーソロモン:相馬圭祐
ストリウス:古屋呂敏
デザストの声:内山昂輝
カリュブディスの声:岩崎諒太
ルナ:岡本望来
タッセル:レ・ロマネスクTOBI
ソフィア:知念里奈
寸劇のイケメンたち
第1章から、時折差し込まれてくる寸劇が久々に登場する。
『アリババと40人の盗賊』(第1章)、『銀河鉄道の夜』(第3章)、『トムソーヤの冒険』(第5章)に続き、4度目の今回は、『桃太郎』だ。
そんな設定もあったねと、すっかり忘れた頃にぶっ込んでくるのは、倫太郎の決め台詞(?)「普通のホモサピエンス」と同じだが、今回は実に34章ぶりの登場だ。寸劇のレベルも上がっている。
これまでは、「その寸劇、要る?」という無理矢理感があった。
ただ、”神山飛羽真という主人公の職業は作家で、その作家になるきっかけは幼少期にあって・・・”という設定を確認するためだけに織り込んでいたようにしか見えなかった。
ところが、第13章で闇の力に飲まれて消滅した(と思われていた)賢人が、紆余曲折を経て、子供の頃のように、再び飛羽真と心を通わせるという今回の寸劇は、それなりに意味があったと言える。
もしも、これまでの寸劇が、今回の寸劇を際立たせるための伏線だとしたら、凄すぎる・・・というのは好意的な捉え方だが、まずそんなことはないだろう。
ツンデレのイケメンたち
“自分探し“の旅先で、道に迷いまくっている蓮。
そんな蓮に、世界を救うため、そして、その代償として消え行く運命の飛羽真も救うために、力を貸して欲しいと頭を下げる賢人だが、「自分自身の求める強さが見つかるまでは一緒に戦えない」と突っぱねられてしまう。
去り際、「無事で良かったね。賢人くん…」と、薄っすらデレる蓮。
また、凌牙と玲花の2人は、マスターロゴスの元へ赴き、奪われていた他の剣士たちのワンダーライドブックを奪還するが、その際、凌牙はマスターロゴスによって酷いケガを負わされてしまう。
そのケガの手当てをした須藤芽依らに、ボソッと「ありがとう」という感謝の言葉を漏らす凌牙だったが、倫太郎たちに茶化され、「気安く話しかけるな!」と、典型的ツンデレ展開を見せる。
まあ、こういうのは多分に好みの問題ではあるが、それでも、美男美女の繰り出すツンデレは最強だと思う。
傷だらけのイケメンたち
登場以来、ゴリラと人間くらいの圧倒的な戦闘力の違いを見せつけてきた仮面ライダーソロモン。
瞬間移動のような動きを見せる凌牙(デュランダル)でさえ、あわやドライバーを破壊されたか? というほどの傷を受ける。
しかし、前章から登場した飛羽真のクロスセイバーは、さらにその上を行く。
「一緒に世界を作りませんか?」と問いかけるイザク(マスターロゴス)に敢然と挑みかかり、あらゆる攻撃を寄せ付けない。
それどころか、最後はたった一太刀で倒してしまう。
フリーザのパパを瞬殺したトランクスを思い出すほどの強さだ。
哀愁さえ漂う傷だらけのイザクに対し、飛羽真は無傷。
あの圧倒的だった仮面ライダーソロモンでさえ、たかだか3話程度で劣化してしまうのだから、パワーインフレの罪は重い。と言っても、一応、子供向けの物語としては仕方のないことかもしれないけれど。
今回登場したクロスセイバーのワンダーコンボも、いつかこのフィギュアを販売するために登場させたとしか思えないほど、意味がわからない。
床に這いつくばり、屈辱にまみれるイザク。
自らを”神”と名乗っていたイザクに、「あなたは普通のホモサピエンスです!」と、倫太郎は最大級の悪口で罵るが、飛羽真は「世界を守るために一緒に戦って欲しい」と、優しく手を差し伸べる。ここでもツンデレだ。しかし、イザクはストリウスと共に姿を消す。
二つの世界を繋ぐ力を持つ少女・ルナを、なんとしてでも手に入れ、起死回生を狙うイザク。それを見守るストリウス。
やはり、ラスボスはストリウスで決まりか? 今回からオープニングの映像も変わり、ラスボスらしき怪しい人影も登場するが、これでは誰だかわからない。
久々に復活したタッセル。そして未だ仲間の元に戻らない蓮と、消えた無銘剣虚無の行方など、まだまだ物語の行方は不明。
次回は、物語の最重要人物と言ってもよいルナがメインの物語のようだ。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
\ 僕と握手! /