【買うならどっち?】機械式時計とスマートウォッチ

時計の歯車の音を、最初に「コチコチ」と表現した人は天才だ。

熟練工の手によって作られた精密機械が奏でる正確で心地良いリズム。

宝石のように美しい文字盤。

機械式時計に魅了されて15年。しかし、実は2年前からスマートウォッチ「Apple Watch」を愛用している。

Apple Watchを購入したきっかけは3つある。

私がApple Watchを購入した理由

  • 大事な連絡を見落とすことのないようにしたい
  • 外での作業時などに気軽に使える時計が欲しい
  • できるだけ手ぶらでランニングに行きたい

筆者はスマホを常時バイブにしている。そのため、着信に気づかないことがよくある。

しかも、そういう時に限って、重要な連絡だったりするし、一度取り逃がすと、今度はなかなか繋がらないものだ。

いつまでもヤキモキした気持ちで過ごさざるを得なくなり、地味にストレスが溜まる。

Apple WatchはiPhoneへの着信を知らせてくれるとのこと。

これだけでもストレスを軽減できるかも? と思ったのが1つ目のきっかけ。

また、私は、雨や雪が比較的多い地域に住んでおり、仕事柄、外での作業も多い。

普段は機械式腕時計を愛用しているが、防水仕様ではなく、衝撃にも強くはないため、常に手首に気を遣いながら作業しなくてはいけなかった。

Apple Watchは防水仕様とのこと。

詳しい衝撃耐性はわからないが、機械式より気を遣わずに使えれば、これもストレスの軽減に繋がりそうだと思ったのが2つ目のきっかけ。

ランニングにハマったこともきっかけになった。

イヤホンで音楽を聞くためにポケットに突っ込んだiPhoneが、とにかく邪魔だった。重いし。

Apple Watchなら、iPhone無しでも音楽が聞けるとのこと。

以上、3つのきっかけで、Apple Watch購入に踏み切った。

ただし、不安要素もあった。

Apple Watchを購入する前に感じた不安要素

  • iPhoneと同様に、2年くらいでバッテリーがダメになるのかな?
  • 腕時計2本なんて必要?(ケイスケホンダ?)

そんな不安を抱えつつも、購入に踏み切ったApple Watch。

ひとことで言えば、「大満足」である。

2年使い倒したからこそ、機械式時計との違いも見えてきた。

機械式時計とスマートウォッチのどちらを購入するかで迷っている方は多いはずだ。

私も、会社の同僚など、周りの人からよく質問される。

そういう時は、もったいぶらずに、次のように結論付けている。

「(iPhoneを使っているなら)Apple Watchを買っておけば間違いないよ」と。

ここでは、”Apple Watch”を2年間使い倒してきた筆者が、オススメする理由を解説する。

最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

Apple Watchとは?

Apple Watch

Appleが2015年から販売しているスマートウォッチ。

当初は伸び悩んだものの、2019年の出荷台数は3,070万台となり、スイス製腕時計の出荷台数2,110万台を大きく上回る超人気商品となった。

防水仕様に加え、脈拍や運動量などを測定する機能を持つため、エクササイズのお供としても優秀。水泳にも使える。

手軽に付け替えることのできるベルトも豊富で、ファッションアイテムとして注目されているのも人気のポイント。

2020年11月時点では、Series6と廉価版SEが発表されており、watchOSの最新バージョンは7.1。

このOSの絶え間ないアップデートのおかげで、少し古い機種でも最新の機能を活用できるのはApple製品共通のメリットだ。

引用元:Counterpoint Research

上掲のグラフは市場調査企業Counterpoint Research社が発表したもので、スマートウォッチの出荷台数シェアをまとめてある。

左のグラフが2019年上半期、右は2020年上半期のデータですが、Appleが圧倒的覇者となっている。特に2020年は、2位のガーミンの5倍以上を出荷し、市場の過半数を席巻している。

私が数あるスマートウォッチの中からApple Watchを選んだのは、単純にiPhoneとの連携を考えたからだが、確かに今やApple Watchはスマートウォッチの代名詞と言って差し支えない存在になっている。

iPhoneがスマホのアイコンとなっているように、Apple Watchもまた、スマートウォッチのアイコンとなるのかもしれない。

筆者が購入したApple Watch

Apple Watch

2018年に発売されたApple Watch Series4が私の愛機だ。ベゼルレスデザインになったタイミングだった。

GPS+Cellularモデルにしたのは、ケース素材としてステンレスを選びたかったから。小さな子供がいることもあり、あちこちぶつけてしまう可能性を考えると、アルミニウムでは傷だらけになりそうで不安だったからだ。金額的にはお高いのだが、ステンレスならではの頑丈さに加え、きらりと光る高級感が所有欲を満たしてくれて、非常に満足している。今のところ傷もほとんどついていない。

ケースサイズは40mmと44mmの2種類が用意されるが、44mmを選択した。けっこう存在感があるが、男性の腕にはちょうど良い大きさだし、ディスプレイが大きい方がタッチ操作もしやすい。

また、オシャレなベルトが豊富にある中で、筆者は”ミラネーゼループ”というものを使っている。ステンレスのメッシュ素材で、細かいキラキラ感が上品。留め具がマグネットになっており、簡単にベルトの長さを変えられるのも便利だ。

Apple Watch
ガバガバの状態で腕を通します。
Apple Watchミラネーゼループ
ベルトをちょうど良い長さに調節して・・・
Apple Watchミラネーゼループ
マグネットの留め具で留めるだけ。
Apple Watchミラネーゼループ
カンタンです。

メッシュ素材なので、汗などによるムレもなく、水の中に手を突っ込むような場面でも躊躇なくいける。洗うのもカンタンだ。

また、Apple Watchのベルトは新型にもフィットするため、使い回しがきく。

ステンレスのように劣化しづらい素材のベルトは高価だが、実は超経済的だ。

Apple Watchの魅力

Apple製品同士のシームレスな連携

Apple Watchというよりは、Apple製品全てに共通する最大の魅力。

Apple Watchを着けているだけでMacのパスワード入力は省略(※起動時だけはパスワード入力が必要)され、ランニングに行く時はAirPodsだけ耳に放り込めば、iPhoneを持たずに音楽を聞けて(※Apple Watchに聞きたい曲を同期させておく必要あり)、SuicaなどはiPhoneを取り出さずに決済可能。新幹線に乗る際にもApple Watchをかざすだけ。ディズニーリゾートに遊びに行った際も、買い物は全てApple Watchで決済した。

大事な通知を見落とさない

電話やメール、LINEなど、通知を見落とすことがなくなった。

通知がある度に、手首でApple Watchがブンブン唸りを上げるからだ。

ただし、そのためには以下のような設定が必要だ。

”設定” → ”サウンドと触覚” → ”触覚による通知”をONにすることで、Apple WatchのバイブレーションがONになる。さらに”はっきり”に設定することをオススメする。”デフォルト”ではバイブレーションが弱く、動いている時など、少しわかりづらいことがあるためだ。

ただし、なんでもかんでも通知ONにすると、一日中Apple Watchが鳴り止まなくなってしまうため、筆者は電話とLINEだけを通知ONにし、メールは隙間時間でチェックするようにしている。大切な打ち合わせ中は、LINEの通知も切っている。

また、”カレンダー”に登録した予定の◯分前(設定時間は変更可能)になると、これも手首でブルっと震えて予定を通知してくれるので、大事なアポイントを忘れるといったこともない。

しかも”純正カレンダー”に限らず、”Googleカレンダー”も連動できるので、筆者は会社の予定は全てGoogleカレンダーに入力している。

健康を意識できる

Apple Watchには標準で、”フィットネス”というそのものズバリなアプリが入っている。

これは毎日の移動量(ムーブ)、運動量(エクササイズ)、立っていた時間(スタンド)を自動的に記録してくれるアプリ。

2019年7月のデータ

このように、3つの項目をリングにして示してくれる(赤:ムーブ、緑:エクササイズ、青:スタンド)。

”ムーブ”と”エクササイズ”は自らやらなきゃ伸びないが、長時間デスクワークなどで座り続けているときに、自動で注意を促してくれるのが”スタンド”だ。Apple Watchがブルっと震え、少し立つことをオススメしてくれる。

邪魔だと思う方もいるとは思うが、ちょっとした気分転換になるのは間違いない。

それに、リングが毎日形作られていくのを見ているのは意外と楽しいもので、毎日なんとか完成させたいという意識が生まれる。もう少し。あと少し。そんなゲーム感覚で、エレベーターには乗らずに階段を上って見ようとか、いつもならクルマで行くコンビニまで歩いてみようといった気分になる。

それらを自動的に記録してくれるのも魅力だ。例えば外を歩いていると、Apple Watchの方から「屋外ウォーキング中ですか?」といった質問をしてくるので、ディスプレイをタップするだけで”ウォーキング”の記録をしてくれる。

もちろん記録してくれるのはウォーキングだけではなく、”スイム”や”ヨガ”といったエクササイズにも対応している。防水仕様でもあるので、本当に気軽にエクササイズのお供として活用できる。

最新機能といつも一緒

これはApple Watchに限らず、スマホなどにも言えることだが、コンピューターの進歩は本当に著しい。

不便だなと思っていたことがアップデートで解消されるのはもちろん、不便だなと気づいていないようなことまで、ひとつのアプリで当たり前のようにできるようになったりもする。

これは時計に限らず、機械式の製品ではちょっと考えられないことだ。

新しい機能を既存品に付け加えることなんて、カンタンにできるわけがない。

もちろん、時計に求めることが「正確に時間を刻んでくれること」や「ファッションアイテム」としてということだけであるならば、あまり関係はないかもしれないが、都度更新される最新OSや最新機能、最新アプリの恩恵を受けられるのは、魅力のひとつと言って良いと思う。

バッテリー性能の劣化状況(購入後2年経過時点)

ここで実験をしてみた。

購入から2年を経て、バッテリーはどういった状況なのだろうか?

ここに記すのは、とある1日の記録だ。

朝7時前に100%(左上のマークがバッテリー残量)

2020年11月20日の朝、満充電の状態で腕に嵌め、そのまま24時間過ごしてみた。

翌日朝7時過ぎで55%

電話やLINEなどの通知の数にも影響されるが、2年経過してこのくらいの状態なら決して悪くないと思う。

ただし、満充電で1時間ほど音楽を聞きながらランニングした場合、それだけで半分以上消費してしまうため、充電量自体が決して多いわけではなく、未使用時のバッテリー管理が巧みだということなのだろう。

機械式時計と比較して

筆者はApple Watchの他に、15年ほど機械式時計を愛用している。

ブライトリングの”ナビタイマー”という時計だが、クラシカルでありながらもタイムレスなデザインが好みだ。

この時計と比較して、どうなのかを最後にまとめてみよう。

高級感

ステンレスのケースの美しさはもちろん、盤面に刻まれた細かいレタリングや、装飾された針など、機械としての美しさに満ち溢れており、単なる時計というよりは宝飾品のようなオーラがある。

シンプルなデザインでまとめられたApple Watchも、ケースの高級感でいえば負けていない気もするが、デジタルの文字盤は、機械式の美しさには到底敵わない。

コスト

Apple Watchの価格は、Series6で42,800円から(SEは29,800円。Series3なら19,800円)。もっとも高いものであってもエルメスとのコラボモデルで159,800円(全て税別)となっている。

画像引用元:Apple Store

かたや機械式時計は数十万円から数千万円まで(億超えもあるかもしれません)と、上をみたらキリがない。ちなみに筆者のブライトリングは当時本体価格で45万円ほどだった。

いずれにせよ、本体価格だけでコスト比較などできないので、ランニングコストで考えてみる。

Apple Watchの寿命は何年なのか? 現在2年間使用しているが、取り立てて問題は起こっていないので、仮に3年ごとに買い替えたとしたら、10年で3回となり、1回あたり10万円ほど(単純にSEを除いた最低価格42,800円と159,800円の中間とした)かかったとしたら10年で30万円。そこに1台目の購入費用を加えると40万円にもなる。

これだけみると、機械式時計を購入して大事に一生使った方がお得な気もするが、機械式時計は時々メンテナンス(オーバーホール)が必要。

ブライトリングは、最低でも5年に一度はメンテナンスに出して欲しいと言われており、その費用は1回あたり約50,000円。つまり、10年で必要な費用は、本体45万円に加えて、2回分のメンテナンス費用10万円が必要となるため、トータルでは55万円必要となる。

いずれも本体価格は参考程度だが、機械式時計は必ず定期的なメンテナンスが必要で、しかもApple Watchのお手頃なモデルなら1台くらい購入できる費用がかかる。

どちらがオススメ?

結論から言えば、Apple Watchをオススメする。

Apple Watch購入直後は、機械式時計を無駄にしたくないという想いだけで、ケイスケホンダばりの両腕時計の生活をしばらくしていたが、どうにも落ち着かない上、周囲の視線が辛くなり、結局一本に絞ることにした。

その時に選んだ一本がApple Watchだった。

機械式時計はパーティーなどではおしゃれで良いが、筆者は全くパリピ要素無い上に、新型コロナウイルスの影響もあって、大人数どころか少人数で集まる機会さえも激減した。

そうなると、普段使いのしやすさがポイントになってくるが、普段気兼ねなく使えるのは間違いなくApple Watch。

雨に濡れても壊れず(ダイバーウォッチなどをお持ちの方は別)、磁石の影響を気にする必要もなく(IWC インヂュニアのような耐磁性のある時計をお持ちの方は別)、万が一ぶつけて壊してしまっても修理費は機械式時計より遥かに安く済む(機械式時計はサファイアガラスの交換だけで10万円くらい軽くぶっ飛ぶ)。

欠点は電気が無いと使えない点くらいで、災害時などにはあまり役に立たないかも、とは思うが、それ以外ではほぼ不満なく使えている。

Apple Watchに限らず、Apple製品は「お高い」というイメージがつきものだが、SEや旧モデルのApple Watch Series3(19,800円)も併売しているので、以前よりもかなりお手軽に入手できる。旧モデルであっても、最新のwatchOSが使えるのも強みだ。

メカ好きとしては、熟練工の手による芸術とも呼べる機械式時計に惹かれる気持ちもあるが、今や部屋の片隅ですっかり時を刻むのをやめてしまったナビタイマーを眺める度に、Apple Watchの凄みを感じるのだ。

では、このまま私のナビタイマーはタンスの肥やしとなってしまうのだろうか?

実は一つ考えていることがある。

息子が大きくなった時に譲ってあげたいのだ。しっかりとオーバーホールした上で。

世代を超えて大事に受け継いでいけるのは機械式時計の良いところ。

電化製品のスマートウォッチでは、きっとこれからも越えられない壁だろう。

これからも普段使い用として、時々買い替えながらApple Watchを使いつつも、私がこの時代を生きた証として、ナビタイマーも大切にしていきたい。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

世界中の子供たちと、ヒーローを忘れられない大人たちに向けて、さまざまな”ヒーロー”に関するブログと、歴代仮面ライダーを中心としたイラストを書いています。マスク割れアイコンが目印。

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