新情報が意味するものは?|『ウルトラマンデッカー』特別総集編感想

雷堂

2022年8月13日放送『ウルトラマンデッカー』特別総集編「マルゥルの帰還」

GUTS-SELECTの装備開発やメンテナンスなどを担当するTPU技術部・特務3課のホッタ マサミチの元に以前の同僚・メトロン星人のマルゥルが帰ってきた!

そして二人は、彼らが出演していた前作『ウルトラマントリガー』から今作『ウルトラマンデッカー』に引き継がれたさまざまな設定や『デッカー』のこれまでを思い出語りという形で振り返る。

放送からまだ5回しか経っていないというのに総集編とは意外というか、異例な気がするのだが、当初から『トリガー』とは地続きの物語だと強調していただけに、早めにその関係性をきちんと説明しておきたかったということだろうか? 

『トリガー』を全話視聴済みで、『デッカー』も欠かさず視聴している、といった方だと「早く本編の続き(第6話)を見せろ!」となるのかもしれないが、『トリガー』未視聴のまま『デッカー』に踏み込んだ私のような視聴者にはありがたい回である。

未視聴ゆえ、『トリガー』ではおなじみの二人が登場しても懐かしさなどは微塵も感じないのだが、そういった門外漢目線で見るから見えることもあるはずだ。総集編ということもあり、ネタバレなど一切気にせず、感じたまま書いてみたいと思う。本当にただの感想文になってしまうが、最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは特別総集編のキャストをご紹介する。

総集編なので、いつものレギュラーメンバーは割愛する。

本作初登場でウィキペディアに記載のある方についてはリンクを貼っておくので、ほかの参加作品なども是非チェックしていただきたい。これは特撮に出演した俳優さんたちを応援したいという趣旨である。

ホッタ マサミチ:田久保宗稔

マルゥル:丸田聡美

マルゥルの声:M・A・O

ナレーション:梶原岳人

思い出語り

今回の総集編は、TPU技術部・特務3課の一室で終始繰り広げられる。まるで舞台のようだ。

『トリガー』から10年が経った世界の物語が『デッカー』である。当然、登場人物たちもそれと同じだけ年を重ねている。

今回メインを張るホッタも、もちろん例外ではない。当時の映像も登場するので未視聴の私でもわかりやすい。明らかに白髪が増えている。60歳という設定だそうだ。

特務3課では、主に装備や兵器の開発を行なっているらしいが、人手不足に悩んでいるらしい。ホッタは、そんな悩みを打ち明けながら、まずは自らが手がけた兵器を思い返すように紹介していく。

ナースデッセイ号

画像引用元:ウルトラマンデッカー

まずはGUTS-SELECTの旗艦・ナースデッセイ号。ドラゴンの頭を模したような独特な造形が光る。

現在は“移動作戦司令室”としての役割も担っているが、前作『トリガー』の戦いが終了した後は、怪獣対策の規模縮小に伴い無人化されていた。

ところが、出現したスフィアザウルスの電波障害によって撃墜され、内装や装備を一新し、再び有人化の運びとなる。

GUTSファルコン

画像引用元:ウルトラマンデッカー

基本設計を変えず、10年現役で最前線という、技術力の進歩を超越したような戦闘機。イエローの機体が眩しい。

ただしこちらもスフィアによる遠隔操縦の無効化に対抗するため、有人でも運用できるようにコクピットを増設するなどといった改造はされている。


と、ここでホッタの後ろから声がする。マルゥル登場だ。

画像引用元:ウルトラマンデッカー

なんと、特務3課に異動になったのだそうだが、そうなると今後は彼ら二人も『デッカー』のレギュラーメンバーとして登場するということだろうか? それとも、あくまでも縁の下の力持ち的な存在として、陰ながら働いているが本編には登場しない、という役回りだろうか? いずれかは次回以降明らかになるはずである。

ここまでは、ホッタとマルゥルが大元を作り上げてきたもの。ここから先は、マルゥルがいなくなった後で開発されたものとなる。

GUTSホーク

画像引用元:ウルトラマンデッカー

A.IのHANE2が操縦する無人戦闘機。真っ赤な機体が目印だ。GUTSファルコンよりひと回り大きい。

通常飛行のフライトモードと、高速飛行の飛龍モードに変形できる。

スフィアの電波障害で遠隔操作はできないんじゃ? と一瞬戸惑うが、人が乗らないというだけで、A.Iが直接操作している、ということらしい。

画像引用元:ウルトラマンデッカー

GUTSグリフォン

画像引用元:ウルトラマンデッカー

GUTSファルコンにGUTSホークが合体したもの。赤と黄色のカラーリングは、まるでパプリカみたいだ(決してディスっているわけではない)。

2機のエンジンを直結させることで機動性と攻撃力を大幅に増強している。第4話では、デッカーと共に怪獣を倒すという大活躍をした。

開発者はホッタ・・・ではなく、アサカゲ ユウイチロウ博士のようだ。

画像引用元:ウルトラマンデッカー

今後の展開は?

ここまでが特務3課の開発に関する思い出語り。

ここから先は、主にウルトラマンのことが語られる。

『トリガー』に関する話題が少々と、『デッカー』の3形態(バランスに優れた通常モードのフラッシュタイプ、超怪力モードのストロングタイプ、超能力を使うミラクルタイプ)のカンタンな説明と、今のところはミクラスしか登場していないディメンションカード怪獣の存在についての紹介など。

物語の終盤付近では、ひょっとしたらトリガーとの共演なんてこともあるかもしれないが、これはよくわからない。

それよりも具体的なのは、最後にチラ見せされた極秘文書「DG計画001」である。

画像引用元:ウルトラマンデッカー

これはまた新たなライドメカなのか、隊員たちの新装備なのか、いずれにしてもトリガーとの共演よりはもっと間近で、より現実的な話だろう。

ここで今回の特別総集編をまとめると、確かにこれまでの情報を再確認するという意味では、私のような門外漢には有益だったものの、新情報に関しては、ほとんど開示されないただのまとめ回でしかなく、その点では残念だった。

今回登場した二人には、是非今後も継続して登場してもらいたいと切に願うのは、目に見えるGUTS-SELECTの規模が小さすぎて(戦闘機2機はともかく、陸上からの支援が二人とか、とても地球を守る組織とは思えない。田舎の消防団でももっと多いだろう、というレベル)リアリティがなさすぎるからだ。

私は以前のレビューにも書いたが、平成以降のウルトラシリーズはほとんど観ていないので、知ったようなことは言えないのだが本作に対する違和感がハンパないのは事実だ。

ウルトラシリーズに登場する組織は、昭和の頃から常に少数精鋭だったとはいえ、それにしたって少数すぎることに加え、隊員のうち、新人が過半数といった設定にも首を捻らざるを得ない。

もちろん、あれだけの機体や装備を管理しているのだから、陰ながら大勢のスタッフが働いているのだろうということは想像がつくが、それにしたって、主要メンバー以外の気配がまるで感じられないというのは甚だ疑問である。

だからこそ、こういったさまざまな人たちが日夜頑張っているという姿を感じられることは大切だと思うのだ。物語に奥行きも出るし。

というわけで、次回以降の展開に期待しつつ筆を置きたい。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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