私が「デジタルイラストを描いてみたい」と思った時、まず気になったのは次の2点でした。
- 最低限、何を揃えれば描けるのか?
- そのためにはどの程度の費用が必要なのか?
これらを実体験に基づいてまとめてみました。これからデジタルイラストを描き始めようというあなたのご参考になれば幸いです。どうぞ、最後までお付き合いください。
【結論】オススメのガジェットは?
まずは結論から。
デジタルイラストをこれから描いてみたいという初心者の方には、iPad+Apple Pencilがオススメです。私はiPad Pro12.9インチ(2018年モデル)とApple Pencil(第2世代)を使ってイラストを制作していますが、これが良い。ディ・モールト良いです。
しかし、「お絵描きツール」と聞いてパッと浮かぶのはペンタブレットではないでしょうか? 私もずっとそう思っていました。デジタルイラストを描くには、ペンタブレットが必須なんだろうと。
そこでちょっとググってみると、ペンタブレットは一部のモデルを除けば、PCと接続しなければ使用できないことがわかります。つまりペンタブレットでデジタルイラストを描くためには、PCとお絵かき用のアプリも用意しなければいけないのです。いわゆる「板タブ」なら数千円で購入できるものもありますが、液晶タブレットになるといきなり数万円にまで跳ね上がります。
それに加えてPCも必要です。
さらにイラストを描くためには専用アプリも必要です。Adobeの「Photoshop(フォトショップ)」や「Illustrator(イラストレーター)」といったアプリが真っ先に浮かびましたが、以前はそれぞれ1本数万円で売られていたことを覚えていて震え上がります(イラストレーターで4万円ほど。フォトショップはそれだけで10万円もするバージョンもありました)。
つまり単純にこれらを合計してみると、どんなに安く見積もっても15万円は下らないイメージ。軽い気持ちで手を出せるものではありません。デジタルイラストへの憧れはありましたが、「よし、やろう!」という一歩が踏み出せずにいました。
そんな時に登場したのがApple Pencilでした。
過去にスティーブ・ジョブズがスタイラスペンをディスっていたのは有名な話。だから、まさかAppleがスタイラスペンをリリースするとは思っていませんでした。
私も最初は「どうなの?」と懐疑的でした。これは、Apple Pencilが登場する遥か前に、iPad用に購入した市販のスタイラスペンが原因でした。先っぽがふにゃふにゃしたよくあるスタイラスペンは、タッチが悪いだけでなく、遅延も酷すぎて、言葉通り「秒で」使わなくなりました。
しかし、あのAppleがリリースしたスタイラスペンということで、店頭で試してみました。それでビックリ。これによって一気にデジタルイラストのハードルが下がるだろうと感じました。もう、ペンタブでなければならないという理由がなくなったのですから。
従来のようにPCありきのシステム構成を考える必要がなく、iPadとApple Pencilさえあれば良いという手軽さ(アプリは別途必要)で、場所を選ばず、思いついたらすぐ使えるというのは最大の利点。
描き心地が良いのも特筆すべき点で、2年ほど使っていますが、遅延など感じたことはなく(アプリ毎の違いはある)、まさに意のままに書ける印象。もちろん、専用のペンタブレットと比べれば劣る部分は確かにあるのでしょうが、それは比べなければわからないことです。
ただし私が使っている「iPad Pro」は結構高価です。12.9インチともなれば尚更。
それでも私がこのモデルに決めたのは、画面が大きい方が描きやすいだろうと考えたのと、動かなくなってしまったPCの代用品として、より高性能なモデルを求めたためでした。
また、2018年当時はApple Pencilを使えるモデルというのが、スタンダードなiPadかProモデルのどちらかしか選べなかった、というのもありました。
ただし、今では全てのiPad(最新版に限る)で使えるようになったため、単にイラストを描くだけならProモデルはもったいないと思います。
では、豊富なバリエーションを持つiPadのどのモデルを選べば良いのでしょうか?
現在愛用中のiPad Proを含め、過去に合計4台のiPadシリーズを所有してきた私が、使用目的別にオススメのモデルを選んでみたのでご参考になれば幸いです↓ あなたにピッタリの1台が見つかるはずです。
もっともスタンダードなiPadなら、Apple Pencilと併せて購入しても5万円程度で収まります。手軽にデジタルイラストに挑戦できる良い時代になりましたね。
まずは気軽に始めてみよう
さて、ガジェットは見つかったけれど、何を描こうか? そんな方も多いのではないでしょうか?
そんな時は、とりあえず丸でも描いてみたらいいと思います。丸だけ描いて、なんとなく寂しさを感じたら、そこに目と鼻と口とほっぺたを書き足せばアンパンマンのできあがり。
そうしたら次は色でも塗ってみようかと、そんな感じで進めていけば、そのうちアンパンマンだけでは物足りなくなり、バイキンマンを描きたくなったりするものです。
で、バイキンマンを描き始めてみると、「あれ? 結構アンパンマンと似てるな」と気づいたりして。
イラストを描くことというのは、こういう発見をする楽しさもあるのです。
小さなお子様のいるご家庭なら、一緒に落書きから始めてみるのも楽しいはず。
迷っているなら始めてみましょう。新しい世界が拓けますよ。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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