『仮面ライダーリバイス』第18話|深まる絆と失われた絆【ネタバレ注意】

雷堂

誰がなんと言おうと「神回」!

前回、新たな力「ボルケーノレックス」の力を使ったにも関わらず、新種の悪魔「ギフテリアン」となってしまった人を救い出すことができなかった一輝。

「あなたの力では誰も助けることはできない」と罵るオルテカに怒りの感情を爆発させるが、その途端、重要だと言われていたバイスとのパワーバランスが崩れたのだろう。全身を自身の炎で焼かれてしまう・・・。

炎に焼かれるリバイ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

『仮面ライダーリバイス』第18話「バディの軌跡、炎と氷の奇跡」(監督:杉原輝昭 脚本:木下半太)をレビュー。最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは今回のキャストをご紹介。本作初登場で、ウィキペディアに記載のある方についてはリンクを貼っておくので、他の参加作品なども是非チェックしていただきたい。「え? あの作品に出てた人?」なんて発見があるかもしれない。※役名のある方のみのご紹介であることをあらかじめご了承いただきたい。

【キャスト】

五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ:前田拳太郎

バイス/仮面ライダーバイス(声):木村 昴

五十嵐大二/仮面ライダーライブ:日向 亘

五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ:井本彩花

ジョージ・狩崎:濱尾ノリタカ

アギレラ:浅倉 唯

オルテカ:関 隼汰

フリオ:八条院蔵人

門田ヒロミ:小松準弥

ラブコフ(声):伊藤美来

奥田陽介:塚本凌生

御子柴朱美:藤岡沙也香

赤石英雄:橋本じゅん

五十嵐幸実:映美くらら

玉置と陽介

自分たちを裏切ったオルテカをどうしても許せないフリオは、刺し違えてでもオルテカを倒すことを覚悟するが、アギレラをひとりぼっちにしてしまうことだけが心残りだった。そこで、敵ではあるが、アギレラが何かと気にかけている五十嵐さくらに残されたアギレラのことを任せようとする。

五十嵐さくらとフリオ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

その交換条件として、フリオが人間であった頃(本名:玉置 豪)の友人・陽介と会わせるさくら。学校の不良グループに脅されていたとはいえ、結果的に玉置を裏切ってしまったと謝罪する陽介。本気で悔やんでいる様子が滲み出る。

後悔する奥田陽介
画像引用元:仮面ライダーリバイス

玉置の中で、その頃の思い出がフラッシュバックする。親友だと思っていた陽介に裏切られ、失意の玉置は、それがきっかけかどうかは不明だが、すぐに転校することになった。裏切られたことを許せず、陽介の言い訳にも耳を貸さない玉置に「引っ越しの日、見送りに行くからな!」と一方的に宣言する陽介。

しかし、結局その日、陽介は姿を見せなかった。「お前が俺を裏切った」と呟く玉置に、不良グループの言いなりになって破り捨ててしまった、“親友の証”(カードゲームのレアカード)を修復したものを差し出す陽介は、「あんなことをして本当にごめん。もし許してくれるなら、また俺と友達になってくれないか?」と告げる。

破られたレアカード
画像引用元:仮面ライダーリバイス

その瞬間、玉置のもう一つの思い出が蘇った。引っ越し先へと向かうクルマの中、公園で不良グループにリンチされている陽介を見かけたのだ。その時、陽介は「俺には行かなきゃいけないところがあるんだ」と確かに言っていた。しかし、それに気づいたにも関わらず、怖くて「クルマを止めて」とは言えなかった自分がいた。ただ、拳を握り締めることしかできなかった。

拳を握り締める玉置豪
画像引用元:仮面ライダーリバイス

陽介にそのことを告げようと、俯いていた顔を上げた途端、目に入ったのは恐怖に震える陽介と、その横でギフスタンプを持ちニヤけるオルテカだった。

ニヤけるオルテカと奥田陽介
画像引用元:仮面ライダーリバイス

何の躊躇もなく陽介にギフスタンプを押すオルテカ。「玉置・・・すまない」という最後の言葉を残し、ギフテリアンへと変貌する陽介。悪魔に魂を喰われてしまった陽介。絶望の表情を浮かべ、膝から崩れ落ちる玉置を見て、「次はアギレラに押してやろうか? フリオくん」と嘲るオルテカ。デッドマンズが壊滅してから、オルテカのこういったイヤらしい演技に拍車がかかっている。演じる関さんは、プライベートでは子どもたちに嫌われてしまうかもしれないが、悪役としては秀逸である。

目を伏せたまま「フリオって言うな・・・」と呟く玉置。

「は?聞こえない・・・」ニヤけながら振り向こうとしたオルテカの目の前を猛スピードで飛んでいく何か。それが、先ほど生み出したばかりのギフテリアンだったことに気づき、目を見張るオルテカ。

慄くオルテカ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

そこには、怒りで我を忘れたフリオが、新たなフェーズ、ウルフ・デッドマン ライオットへと変貌した姿だった。たった一撃でギフテリアンを屠り、さらに繰り出した一撃でオルテカの脇腹を抉る(オルテカは再生能力があるので死にはしない)。

オルテカの脇腹を抉るウルフ・デッドマンライオット
画像引用元:仮面ライダーリバイス

とんでもないパワーを誇るウルフ・デッドマン ライオットの姿は、どこか、先ほど陽介から手渡されたカードに描かれていたモンスターに似ているような気もする。

ウルフ・デッドマンライオット
画像引用元:仮面ライダーリバイス

一輝とバイス

全身を焼かれ、重傷を負った一輝は、これまで語ることのなかった自身の苦悩をバイスに明かす。いつの頃からか、自分自身に興味が持てなくなり、誰かの喜ぶ顔を見ることだけが心を満たしてくれた、という。身も蓋もない話をすれば、これまでのお節介は、全て自己満足だったということだ。無償の愛などといった気高い意志ではなかった。他人に喜んでもらえたことで、自分の存在意義を確認したかっただけだ。

しかし、何の問題があろうか? 一輝は、あまりにも真っ直ぐだから、こういったことが、どこか恥ずかしいのだろうが、結果的に関わった他人が喜んでくれているのだから、それで良いのだと思う。「愛」の反意語は「無関心」だそうだ。炭治郎だって、ルフィだって、どこにでも首を突っ込む。だからこそ、出会いがあり、物語が生まれるのだ。「お節介」はヒーローの代名詞みたいなものである。そういった意味では、一輝にはヒーローを名乗る資格がある、と言えるだろう。

まさに命懸けで、重傷の身体をバイスに引きずってもらい、暴走したフリオを止めに行く一輝。変身する際にはバイスのことを「相棒」と呼ぶなど、さらに深まった二人の絆と信頼関係によって、ボルケーノレックスは前回以上の力を発揮する。

ジャンヌもライブも瞬殺するほどの破壊力を持つ暴走したフリオを圧倒するほど。力を振るうたびに描かれる炎と氷のエフェクトは、もはや何が起こっているのかわからないシーンもあるが、とにかくド迫力であることは間違いない。

ボルケーノレックス
画像引用元:仮面ライダーリバイス

最後には、決め台詞でもある「一気に行くぜ!」を口にしたバイスを制し、「一緒に行くぜ!」と言い直す一輝。ボルケーノレックスの真の力によって、フリオを悪魔と分離することに成功する。

悪魔を分離させられたフリオ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

フリオとアギレラ

ボルケーノレックスの力で悪魔と分離させられ、放心状態のフリオに、トドメを刺そうと踊りかかったのはオルテカ。とことん卑怯である。だが、それがいい。

それを救ったのは、満身創痍の五十嵐兄妹ではなく、アギレラ様。ベジータがフリーザにトドメを刺されようとした瞬間に姿を現した孫悟空くらいの絶妙な登場だ。

フリオを助けに現れたアギレラ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

これまでフリオに対しては、ほとんどツンの部分しか見せて来なかったアギレラが、「私を一人にするつもり?」とデレて、さらに、座り込んでいるフリオに「ほら、スマーイル」と微笑みかける。何? このデレデレっぷり。小悪魔とはこのことだろう。

泣き崩れるフリオ。いや、もう悪魔は分離させられたのだから、正確には玉置 豪であって、フリオではないのだろう。いや、ひょっとして、フリオが解放されたのは暴走状態だけであって、普通の男の子に戻ったワケではないのだろうか? いずれにせよ、永遠に失われてしまった陽介のことを想い、嗚咽を上げるフリオに、思わずこちらも目頭が熱くなる。

泣き崩れるフリオ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

最後にさくらと視線を交わし、フリオを連れてどこかへ飛び去ってしまうアギレラ。もはや悪魔ではない(はずの)フリオと二人、これからどのように動くつもりなのだろう? ギフへのこだわりは変わらず貫くつもりなのだろうか?

赤石とヒロミ

フリオから分離されたウルフ・デッドマン ライオットの力は、ギフへと吸収されてしまう。プラナリア、サーベルタイガー、カメレオンと同様である。

ウルフ・デッドマンの力を吸収するギフ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

それを見てほくそ笑むのは、前回から登場のフェニックス長官・赤石。

ほくそ笑む赤石英雄
画像引用元:仮面ライダーリバイス

「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」などということわざを独りごちながら、ニヤけているのが、なんとも不気味だ。ちなみに、この「人間万事塞翁が馬」というのは、人生における幸不幸は予測し難く、いつ幸福が不幸にすり替わるかわからないし、その逆もまた然りであるから、安易に一喜一憂するべきでないという意味である。

このことわざは、中国の国境付近の塞(とりで)に住む翁(爺さん)が飼っていた馬が逃げ出したことに始まる。馬が逃げたことは、一見不運に思えたが、その逃げ出した馬が立派な馬を連れて帰ってきたことで、幸運を運んできてくれたと周囲は喜んだ。しかし、翁の息子がその馬から落ちて骨折してしまう。大変不運な出来事に見えたが、この怪我のおかげで、翁の息子は徴兵を免れることができたという話が由来となっている。

このシーンでこのことわざを独りごちた理由は何だろう? 興味津々である。

一方、精密検査を受けたヒロミに、衝撃の事実が告げられる。体内組織が全て80歳代となっているらしい。これが、「命をかけて」世界を守ろうとした代償だというのか。何かしら大きな問題が起こっていることは、誰もが予想していたことではあるが、残酷すぎる結果である。

ヒロミの体組織データ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

デモンズドライバーをヒロミに託した狩崎の、これまでの態度を見ていれば、こういった結果は予想していたようにも見える。フェニックスの狙いは、ジョージ・狩崎の真意はいったいどこにあるのか? 予告によれば、次回、いよいよフェニックスの真意について触れそうな雰囲気である。

悪魔から世界を守るための組織ではないのだろうか? まだまだ物語は転がり続ける様相を見せる。木下半太さんの脚本の良さはもちろんだけれど、中でも、杉原監督回の良さが際立つ『リバイス』。

不穏な雰囲気が漂う中で映し出されたラストは、さくらが自身の弱さを乗り越えてジャンヌに変身した時のように、とても爽やか。

爽やかに微笑む一輝
画像引用元:仮面ライダーリバイス

ベタな青春ドラマみたいではあるけれど、どんなに控えめに言っても最高だ。次回以降も、お世辞抜きで、心待ちにしている。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

特撮ヒーローのレビュー(仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズは旧作から最新版まで。ウルトラシリーズは昭和がメイン)を中心に、ゲームに書籍にチョコボールなど、大好きなものに囲まれた秘密基地のようなブログです。インスタでは、特撮ヒーローのイラストも描いているので、よかったら覗いてみてください。イチオシのライダーは『W』。マスク割れアイコンが目印。僕と握手!

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