【ネタバレ注意】『仮面ライダーリバイス』第21話|姿を現した新組織

雷堂

2022年2月6日放送『仮面ライダーリバイス』第21話「我が命をかけて、想いを託して」(監督:坂本浩一 脚本:毛利亘宏)

デモンズドライバーには悪魔が宿っている・・・そんな恐るべき秘密を知った門田ヒロミ。時を同じくして、オルテカたち新生デッドマンズの動向を探らせていた同期の千草はオルテカによって命を奪われ、同じく同期の竜彦も傷つき倒れてしまう。

一輝とバイスの活躍により、オルテカを確保することに成功したヒロミだが、フェニックスを辞める決意を固める。毎週死亡フラグを立て続けてきたヒロミの物語はここで終わってしまうのか?

それなりにネタバレも含みながら、今後の展開予想多めでレビュー。最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは今回のキャストをご紹介。

【キャスト】

五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ:前田拳太郎

バイス/仮面ライダーバイス(声):木村 昴

五十嵐大二/仮面ライダーライブ:日向 亘

五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ:井本彩花

ジョージ・狩崎:濱尾ノリタカ

アギレラ:浅倉 唯

オルテカ:関 隼汰

玉置 豪:八条院蔵人

門田ヒロミ:小松準弥

デモンズドライバー(声):津田健次郎

牛島 光:奥 智哉

牛島公子:乃 緑

赤石英雄:橋本じゅん

牛島太助:矢柴俊博

五十嵐幸実:映美くらら

五十嵐元太:戸次重幸

フェニックスとWEEKEND

画像引用元:仮面ライダーリバイス

ここまで、たっぷりと焦らしプレイを続けてきた牛島一家の正体がようやく明らかにされた。彼らの名は「ウィークエンド(WEEKEND)」。なんだかワクワクするようなネーミングだが、普通に武装組織のようだ。

さくらを呼び出し、いきなり構成員に襲わせる。このさくらの素面アクションがめちゃくちゃ素晴らしい。一瞬、吹替でやってるのか? と思うほどの出来栄えである。もちろん、やられ役の人たちの技量が高いこともあるけれど、ここ最近の素面アクションとしては群を抜いている。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

そして、フェニックスに疑問を抱き始めているさくらの心中を察し、そこを突く牛島家の父・太助。既にさくらを仲間にする気満々で、「次のテストはアギレラからギフスタンプを奪ってくること」とお題を出す。言われたさくらもまんざらでもないのか、「なんで、もう仲間になる前提なの?」と首を傾げながらも、アギレラをボコり、ギフスタンプを取り返す。

どうやら、前回のオルテカとの戦いの際、奪い取ったギフスタンプはフェニックスが管理する、という約束だったようなのだが、どうしてもアギレラの力を借りたい玉置が、「ギフスタンプをアギレラ様の元に取り返しましょう!」とかなんとか言っちゃったようだ。

というのは余談だが、このウィークエンドという組織は、フェニックスが現在管理しているギフの棺(このネーミングは初出だ。これまでは単にギフと呼んでいた)は危険だとし、これを破壊しようとしているらしい。

そもそも、さくらにリベラドライバーとコブラ・バイスタンプを送りつけたのも彼ららしい。要するに、わりと早い段階から、戦闘力の高いさくらを懐柔しようと狙いすましていた様子である。

一方、様子のおかしいフェニックスはどうだろう。赤石長官によれば、フェニックスの真の目的は「人間の身体から悪魔を取り除き、人類をより正しい方向へと導くこと」らしい。

悪魔を取り除く=清浄な状態にする、ということなのか? それとも取り除いた悪魔を利用して世界を改変しよう、ということなのか? リバイスドライバーなど各種変身ベルトの開発を見ていても、後者であるように思うのだが、どうだろう。いずれにしても、今後はこの2つの勢力の対立が物語の柱となりそうだ。

オルテカの謎

前回、悪魔の力を失ったオルテカだが、赤石長官の助力によってスカイベースから逃走し、おまけにデモンズドライバーをも手に入れてしまう。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

このオルテカが変身したデモンズの強さがハンパない。

仮面ライダーライブを瞬殺するだけでなく、ボルケーノレックスにゲノムチェンジした一輝とバイス、さらにジャンヌまでも一度に相手し、全てを圧倒する。これこそがデモンズの本領発揮というところなのだろう。とにかく強い。悔しいけれど、ヒロミが変身していた頃とは比べものにならない。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

デモンズは個人的に大好きなライダーなので、その勇姿を堪能できるのは嬉しいが、中身がヒロミでなくオルテカだと考えると、かなり萎えてしまう。

それにしても、フェニックスの赤石長官とオルテカの関係性は何なのだろう? 「久しぶりですね」という言葉には、およそ2つの可能性が考えられる。一つ目は言葉どおり、赤石とオルテカが、以前会ったことがある、という可能性。実は赤石がデッドマンズの思想に共鳴していたかもしれない。そして二つ目は、赤石とオルテカが親子だという可能性だ。物語として盛り上がるのは、俄然、後者だろう。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

そもそも、フリオの本名が「玉置 豪」というのはニュースとなって流れたにも関わらず、未だオルテカの本名が伏せられているのは、いかにも怪しいが、それもフェニックスが情報操作していると考えれば合点がいく。もしもオルテカの本名が赤石だとしたら・・・? かなりの事件だろう。少なくとも、フェニックス長官という立場にある限りは隠しておきたい事柄であるに違いない。

今後の展開予想

今回、最大の見どころとなったのは間違いなくこのシーンだったろう。

オルテカによって崖下へと落下する門田ヒロミ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

「毎週が死亡フラグ」でおなじみの門田ヒロミが、オルテカの攻撃を受けて崖下へぶっ飛ばされたシーンである。これで多くのファンが胸を撫で下ろしたことは言うまでもない。あれだけ人気だったヒロミの最後が、崖下に落ちて遺体も確認されないで終了、なんてワケはない。100%生還フラグだ。再びデモンズとして戦ってくれる日が、マジで待ち遠しい。

さて、ここに来てフェニックスの正当性が揺らぎ、ウィークエンドという新組織が姿を現した。さらにギフの胎動に呼応する悪魔・バイスと、五十嵐元太。今後の展開はどうなっていくのだろう?

ここから先は、全て私の勝手な予想である。

まず、五十嵐三兄妹は3人バラバラになると予想。フェニックスに残る大二と、ウィークエンドに参加するさくら、そしてどちらの組織も信用できず、独自路線を行く一輝。

『真・女神転生』というRPGをご存知だろうか? ドラクエ、FFといった国民的RPGとはまるで異なる独自路線をいく作品でありながら、コアなファンの心を掴んで離さないシリーズで、私も大ファンだ。人気RPG『ペルソナ』シリーズと同じアトラスの作品で、2021年11月に最新作『真・女神転生5』がリリースされた。

その『真・女神転生』は、法(LAW)と混沌(CHAOS)の戦いが物語の根底にあり、神と悪魔の戦いとして描かれている。プレイヤーは、その神と悪魔のどちらに味方しても良いし、どちらもぶっ潰しても良い(NEUTRAL)。このどちらもぶっ潰す生き方というのは、何にもすがることなく自分を信じて生きる、人間としての道だと私は捉えている。

『リバイス』は、その流れを踏襲するのではなかろうか? というのが私の見解である。

フェニックスとウィークエンドのどちらがLAWで、どちらがCHAOSかという疑問はあるが、主題歌「liveDevil」の歌詞にあるように「正しさで裁き合う」構図は一緒である。

制服のカラーリングだけでいえば、白いフェニックスがLAWで、黒いウィークエンドがCHAOSとも受け取れるが、実際のところ、ギフの棺を抱え、悪魔の力を利用しようとしているフェニックスと、そのギフの棺を破壊することが目的としながらも、狩崎が失敗作として廃棄したリベラドライバーをさくらに送りつけた(結局、悪魔の力を利用しようとした)ウィークエンドに大差はない。どちらも自分たちの目的こそが正しいと妄信しているのだから。

しかも、両者の制服には、あえて、だと思うのだが、反対色を織り交ぜている(フェニックスは黒、ウィークエンドは白)。このあたりには、白にも黒にもなる、という意味合いが込められている気がするし、目に見えるものが全てではない、という木下半太さんの作風を尊重しているのではなかろうか。

ここまでの展開を見て、いかにも裏のありそうなフェニックスに残留するなんてあり得なさそうではあるのだけれど、「俺はフェニックスの隊員だから、もう少し様子をみる」と言った大二の真面目さは折り紙付き。しかも、非道なマッドサイエンティストにも見える狩崎が、ヒロミとの別れ際に呟いた「良かったじゃないか。これで君は死なずに済む」という一言は聞き逃せない。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

これも勝手な推察だが、狩崎自身も、フェニックスのやり方に疑問を持っていて、それでも逃げ出せない、もしくは逃げ出すわけにはいかない何かを抱えているのではないだろうか? 今のところは、利用価値があるから所属している、ということかも知れない。

そもそも、狩崎の父というのは、バイスタンプの生みの親。それが既に亡くなっている、ということは、何かしら事故や事件に巻き込まれた可能性が高い。その真相を探るためにフェニックスの言いなりになっているフリをしているのだとしたら・・・。ここにもまた、狩崎家という「家族」の物語が用意されているような気がしてならないし、その狩崎の真意を知った大二がフェニックスに居残るという展開は無くはないと思うのだ。

そして、さくらがウィークエンドに手を貸すのは、もはや秒読みが始まっているように思えるし、既にフェニックスに不信感をあらわにしている一輝が、フェニックスに戻ることはないだろうし、また、ウィークエンドを信じるようにも思えない。何より、大二とさくらのどちらか一方を選ぶという選択肢は一輝には存在しないと思うのだ。

そして、心臓の無い五十嵐元太。

ギフの鼓動に反応する五十嵐元太
画像引用元:仮面ライダーリバイス

彼はギフの器となるべき人ではないだろうか。今後、どのように物語が転がったとしても、悪魔ギフが蘇らないはずがない。その際、単に棺から異形の悪魔が現れる、というのは、あまりにも普通すぎて驚きがない。初回から、いわゆるダメ親父として描かれ続けてきた元太に、何かしら驚くべき秘密が隠されているのは想像に難くない。だとしたら、ラスボスもしくは、その一歩手前くらいの存在として五十嵐三兄妹の前に立ち塞がるというのは、あり得ない話ではない。この予想が正しければ、なぜ元太が? というのは、今後の昔語りによって明らかになるはず。

それぞれに自らの信じる「正しさで裁き合う」五十嵐三兄妹が、ギフに乗っ取られた父・元太を救うために、心を一つにする・・・そんな展開に大した意外性はないかもしれないが、実の兄妹が血で血を洗う戦いを繰り広げ、最後には団結するという展開は、非常にドラマチックではあるはずだ。

さて、この予想を信じるか信じないかは、あなた次第。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

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