『仮面ライダーリバイス』第26話感想|仮面ライダーホーリーライブ爆誕!

雷堂

2022年3月13日放送『仮面ライダーリバイス』第26話「対決!決別!?闇と光の結末」(監督:石田秀範 脚本:木下半太)

五十嵐三兄妹はギフの末裔!? という、とんでもない展開の中、自己主張が徐々に激しくなる悪魔たち。バイスは一輝と同化し、ラブコフもさくらに歯向かう様を見せた。そしてカゲロウは大二の身体を乗っ取ろうとして・・・?

大二とカゲロウが一騎討ちとなる第26話をレビュー。勝者はどちらか? そして、新たなゲノムが姿を現す。ネタバレもあるけれど、最後までおつきあいいただければ幸いである。

目次

キャスト

五十嵐一輝

五十嵐一輝/仮面ライダージャックリバイス:前田拳太郎

ジャックリバイス

バイス/仮面ライダージャックリバイス(声):木村 昴

五十嵐大二

五十嵐大二/仮面ライダーライブ:日向 亘

カゲロウ

カゲロウ/仮面ライダーエビル:日向 亘

五十嵐さくら

五十嵐さくら:井本彩花

ジョージ・狩崎

ジョージ・狩崎:濱尾ノリタカ

アギレラ

アギレラ:浅倉 唯

オルテカ

オルテカ/仮面ライダーデモンズ:関 隼汰

ベイル

ベイル(声):津田健次郎

ラブコフ

ラブコフ(声)伊藤美来

狩崎真澄

狩崎真澄(声):藤 真秀

伊良部正造

伊良部正造:西郷 豊

御子柴朱美

御子柴朱美:藤岡沙也香

牛島太助

牛島太助:矢柴俊博

赤石英雄

赤石英雄:橋本じゅん

父ちゃんの過去

「白波純平」

それが父・五十嵐元太の本当の名前だった。

これまで何を聞いても「言えない」と冗談めかしてきたぶーさんこと、伊良部正造が、ついに重い口を開いたのだった。

伊良部が純平と出会ったのは、「ノア」と呼ばれる政府軍の研究機関。そこでは、悪魔を軍事利用するための研究が日夜行われていた。

純平の仕事は、仮面ライダーベイルとして、実験過程で生まれた不完全な悪魔を始末すること。来る日も来る日も悪魔を始末するだけの毎日に、ついに心が壊れてしまう。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

そんな純平の心を救ってくれたのが、幸実だったらしい。その幸実との未来のため、ノアを脱走した純平。脱走には成功したものの、幸か不幸か、激闘の代償として記憶を失ってしまう。

そこで顔も名前も変えて、五十嵐元太となった、というのがこれまでの経緯のようだ。より詳しいことは、2022年3月27日配信予定のスピンオフ『仮面ライダーベイル』によって明らかになることだろう。

やっぱりアガる“マスク割れ”

ライダー好きなら、“マスク割れ“は間違いなくアガるポイントのはずだ。私などはアガり過ぎて、ブログやTwitterなどのアイコンの全てをマスク割れにしてしまったほど。

今回、『リバイス』でマスク割れを果たしたのはカゲロウ。実体化したカゲロウが、大二と戦うシーンでの出来事だ。

エビルとライブの戦いの最中、ライブのパンチを受けたエビルのマスクがメシャッと潰れる。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

元々、目の部分に描かれていたインクをポタリと落としたような模様が、潰れた途端に飛び散っているのが面白い。こういう表現はライダー史上初ではないか?

唯一残念なのは、変身者の顔が見えなかったことだ。半壊したマスクから変身者の顔が覗く、というのが典型的なマスク割れだが、今回は目元が潰れただけで、変身者のカゲロウの顔は1ミリも見えない。これには、先述したマスク割れの新たな表現にこだわったためかもしれないし、エビルはリバイのように、変身者の肉体そのものが変質するという設定なのかもしれない。だとしたら納得するしかない。

思い返せば、前作『セイバー』ではマスク割れはなかったはずで、久々にマスク割れが見られたというだけでも、素直に喜ぶべきなのかもしれない。

また、今回最大の見どころがこの二人の決闘だったのは間違いない。スーツアクター・中田さんがライブを演じているのはいつも通りとして、今回は特別にリバイ役の縄田さんがエビルを演じているらしい。あえてド派手な演出をするワケではなく、純粋な殴り合いで雌雄を決する二人。

デモンズ覚醒

前回、ベイルドライバーが破損してしまったことで、行き場を失った悪魔ベイルは、オルテカの持つデモンズドライバーへと舞い戻る。

前々回では、狩崎によってリミッターを解除されたはずなのに、まるで変わらぬ様子だったデモンズだが、ベイルがその気になったことで、ジャックリバイスを一撃で軽々と吹っ飛ばすほどの圧倒的パワーを見せつける。

とはいえ、前回ベイルが見せた異次元の力ほどではないようにも見えるので、やはりあの姿でないと、ベイルの真価は発揮されないのかもしれない。

新たなバイスタンプ「アノマロカリス」が登場したことも見逃せない。アノマロカリスとは、カンブリア紀に生息していた節足類の古代種で、パッと見、前足の長い三葉虫みたいな生物である。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

「お前の親父は使い物にならん」などと元太をディスり、五十嵐一家殲滅を宣言するベイルだが、本当に元太を宿主とすることは諦めてしまったのだろうか? 今度は赤石? はてさて。

天使降臨

カゲロウが煽るカタチで始まった大二とカゲロウの戦いは、一見、大二が優勢のようでいて、全てはカゲロウの思惑どおりに進んでいる雰囲気が色濃い。“優しすぎる”という大二の弱さを克服するため、自らを犠牲にしようとしているように見えるのだ。

己の弱さを克服したのは、果たして大二かカゲロウか。

カゲロウが狩崎から奪ったクロウバイスタンプが光り輝き、ホーリーウイングバイスタンプへと姿を変える。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

カゲロウが、悪魔から天使へと生まれ変わったような展開だ。聖なる心を手に入れたのは、きっとカゲロウである。大二を前に進めるため、自己犠牲を厭わなかったのだから。

大二が自らツーサイドライバーにセットするはずのバイスタンプを、這いつくばりながらセットするカゲロウ。通常ならここで「Wing to fly!」という待機音が鳴るところを、それが鳴らない演出をしたのは石田監督の意図らしい。その想いに応えたバンダイも素敵である。

「大二・・・あばよ・・・」と、最後までキザな台詞を残して消えゆくカゲロウ。そこには、初登場時のひたすら憎たらしかった悪魔の面影ではなく、不器用な男の生き様があった。

ツーサイドライバーのトリガーを引くと「ホーリーアップ!」という音声に続き、天使の羽に包まれる大二。

「Wind!Wing!Winning!ホーリー!ホーリー!ホーリー!ホーリー!ホーリーライブ!」

画像引用元:仮面ライダーリバイス

その中から姿を現したのは、仮面ライダーホーリーライブ。

白いカラスがモチーフとなっているが、どことなく『電王』のウイングフォーム感もある。いずれにしても、これまでとは一線を画す神々しい姿である。

「お前に慈悲は与えない!」という決め台詞はめちゃくちゃカッコいいが、今回、オルテカに対して放っただけなのか、今後も定番の台詞となるのかはまだわからない。

迷うアギレラ、迷いなき赤石

もうひとつ見逃せないのは、やはり迷いまくりのアギレラである。「なんでそんなに強くいられるの?」とさくらに迫る。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

この質問に対するさくらの回答が、ある意味で『リバイス』という作品に通底するテーマのように思える。それは、“自分と向き合うこと“である。

自らの中に潜む悪魔とは、目を背けたくなる影の部分である。どんなにキラキラして見える人だって、所詮は人間だ。ドロドロした醜い部分がないはずがない。

“自分と向き合う“ということは、そういった見たくない自分に目を凝らすことだ。そして、それらと正面から戦うことができるかどうか。それこそが強くあるために必要なことである、と、さくらのセリフを通じて『リバイス』という作品は語りかけてくる。

アギレラは今、自らの中にある見たくないものの姿をうっすらと認知しながら、それでも認知していないフリをしている状態なのだろう。だから迷うし、弱くなる。

そういったものの存在に気づきもしない状態の方が、よほど強くいられるというものだ。小さな子どもが持つ無敵感に近い。

一方で、行動に迷いがないのがフェニックス長官・赤石である。

この人は酸いも甘いも嗅ぎ分けてここまで辿り着いたのだろう。まるで迷いがない。自らの目的のためなら、全てを躊躇いなくかけることができるくらいの信念が感じられる。

ノアに所属していた一部の者が神格化したギフの棺を持ち出し、悪魔崇拝組織デッドマンズを結成した、という話もあったが、それこそが赤石だったのではないのか? その後、何らかの事情でデッドマンズという組織ごと奪われた赤石が、ギフの棺を奪い返すために結成したのがフェニックス・・・といったことは考えられないだろうか?

そして、クロウバイスタンプと共に映し出された謎の新スタンプも気になる。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

答え合わせができる日は、きっとそれほど遠くないはずだ。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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