2021年1月31日放送『仮面ライダーセイバー』第20章「牙城を崩す、剣の意思。」(監督:石田秀範 脚本:福田卓郎)
飛羽真は、王様メギドに取り込まれようとしている高校生・来島慎吾を救えるのか?
まるでBL。蓮の”賢人愛”が炸裂する第20章をレビュー。
最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
ここでは第20章のキャストをご紹介する。
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
尾上 亮:生島勇輝
緋道 蓮/仮面ライダー剣斬:富樫慧士
大秦寺哲雄:岡 宏明
ユーリ/仮面ライダー最光:市川知宏
ストリウス:古屋呂敏
レジエル:高野海琉
ズオス:才川コージ
神代玲花:アンジェラ芽衣
来島慎吾:込江海翔
デザストの声:内山昂輝
王様メギドの声:緒方賢一
タッセル:レ・ロマネスクTOBI
ソフィア:知念里奈
埋まらぬ溝
前回、メギド化した人間を見たと大秦寺が報告したことで、飛羽真がウソをついていなかったことに安堵する倫太郎。
「“普通のホモサピエンス“がメギドになっていたのですね」と、今回もここぞとばかりに得意のセリフを決め、「一緒に戦いましょう」と嬉しそうに告げる倫太郎。
飛羽真も、ようやく信じてもらえたと、それまで張り詰めていたものが緩んだのだろう。「問題は、組織の中にいる真の敵だ」と、倫太郎の最も触れてはいけない部分に触れてしまう。
その途端、「組織に真の敵などいません!」と態度を一転させる倫太郎。
「組織の中の誰かが聖剣とワンダーライドブックを集めて、メギドと同じこと(大いなる力を手に入れる)をしようとしているんだ!」と必死で説得する飛羽真だが、そこに玲花が現れ、「力を求めているのは、あなたでしょう?」と追撃をする。
さらにユーリも、「飛羽真は大いなる力を手にする運命」だとか言っちゃうものだから、二人の間にできた溝はなかなか埋まらない。
襲いかかる狂気
闇に飲み込まれて消えてしまった雷の剣士・賢人のことを「俺の賢人くん」と呼んでいた蓮。
腐女子狙いのBL設定だとは思っていたが、これまでの”密かな想い”は、回を重ねるごとに薄れてきている。
いつの間にか、作戦は”ガンガンいこうぜ”に切り替えられたようだ。
今回は、玲花の「雷鳴剣黄雷(ライメイケン イカヅチ)は、今も神山飛羽真が持っていますよ」という露骨な煽りに即反応し、メギドたちと戦っている飛羽真に斬りかかる。
「返せ!」と叫びながら襲いかかる様には、狂気しかない。
途中、封印を解かれ、自由になったデザストが現れ、「やっぱりお前はこっち側だな」とほくそ笑むのも頷ける。
それにしても、「俺は自由だ」と、レジエルにまで斬りかかるデザストを見ていると、内山昂輝のイケボ効果もあり、ただの悪役で終わりそうにないスケールのデカさを感じる。
浮かぶ疑惑
玲花は以前、「ソフィアがメギドにさらわれた」と言っていた。
しかし前回、「ソフィアはどこだ?」と詰め寄った際、「北の守護者(ソフィアのこと)がいなくなったのですか?」と、ガチで知らない様子のストリウスに大秦寺は違和感を覚えていた。
ソフィアがいなくなったことは事実。
そしてストリウスが知らんぷりをしている可能性も否定できない。
しかし、玲花によってもたらされた情報の真偽は未だ不明。
メタ的な話にはなるが、我々視聴者目線でも、メギドたちがソフィアを捕えている様子はない。
果たしてソフィアは何処に?
真実はいつもひとつだ。
潜む黒幕
今回は、ユーリの力で、王様メギドに取り込まれようとしていた来島慎吾は救われたが、それにしても、飛羽真が上條大地から聞かされた「組織の中にいる真の敵」とは、いったい誰のことなのか?
執拗に飛羽真と他の剣士たちを分断させ、聖剣とワンダーライドブックを集めようと暗躍する神代玲花はモロに怪しいが、以前の回で、上司(?)らしき人に報告をしているシーンがある。
さらに今回、「彼女はマスターロゴス(ソードオブロゴスを束ねる者)の代理です」という倫太郎のセリフもある。
と、なれば、浮かび上がってくるのは、まだ見ぬマスターロゴスということになるのではないか?
組織のトップが真の敵だとしたら、15年前に、賢人の父・隼人を意のままに操ったことも納得がいく。
徐々に浮かび上がってきた真の敵の正体。
さらに、前章に引き続きうっすらと感じるドリフに対するリスペクト。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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