2020年12月20日放送『仮面ライダーセイバー』第15章「覚悟を超えた、その先に。」(監督:坂本浩一 脚本:長谷川圭一)
”真理”に迫る上條と、それを追う飛羽真。
二人の戦いの行方を描く『仮面ライダーセイバー』第15章「覚悟を超えた、その先に。」(監督:坂本浩一 脚本:長谷川圭一)をネタバレたっぷりにレビュー。
最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
ここでは第15章のキャストをご紹介する。
本作初登場の方でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、是非、他の参加作品などもチェックしていただきたい。
【キャスト】
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ:青木 瞭
尾上 亮/仮面ライダーバスター:生島勇輝
緋道 蓮/仮面ライダー剣斬:富樫慧士
大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ:岡 宏明
ストリウス:古屋呂敏
レジエル:高野海琉
ズオス:才川コージ
ルナ:岡本望来
幼い飛羽真:前川伊織
デザストの声:内山昂輝
謎の男:市川知宏
神代玲花:アンジェラ芽衣
タッセル:レ・ロマネスクTOBI
富加宮隼人:唐橋 充
先代炎の剣士・上條大地/仮面ライダーカリバー:平山浩行
ソフィア:知念里奈
”真理”の正体
空に浮かんだ巨大な本に飛び込んだ上條と、それを追う飛羽真。
上條はその先にこそ、自身の求める”真理”があるという。
その”真理”の正体とは、「目次録」。
「黙示録」ではない。言い間違いとか、そんなものではなく、本当に「目次録」なのだ。
「目次録」とは、2000年前にバラバラになった「全知全能の書」の目次。
そこには、世界の始まりから終わりまでの全てが記載されているという。
それこそが上條の追い求める”普遍の真理”なのだ。
上條大地と富加宮隼人
上條との戦いの中で、「お前が救おうとする世界が何者かによって創られた世界で、既にその最後が決まっていたとしても、お前は戦うか?」という質問に即答することができない飛羽真は、そんな心の迷いを見透かされ、カリバーの闇の力に飲み込まれてしまう。
暗闇の中、自分の無力感に打ちひしがれ、心まで飲み込まれてしまいそうな飛羽真の前に現れたのは賢人の幻。
賢人の「お前にはまだやるべきことがあるだろう?」という言葉に導かれ、闇の中から抜け出す。
そんな飛羽真に、15年前のできごとについて語り始める上條。
ソードオブロゴスで、互いを認め合い、共に戦ってきた富加宮隼人が、あの15年前の厄災の原因だったという。謎の少女・ルナの力を使って現実世界とワンダーワールドを繋げ、”真理”を手にしようとしたのだ。
世界を守るために隼人を斬った上條は、隼人が変わってしまった原因は、ソードオブロゴスという組織にあると考えたようだ。
そこで自分は組織を離れ、何が隼人を変えたのか? その真実を知るために”普遍の真理”を探している、と言う。
そうして、同じく「目次録」の力で世界を造り替えようと企むメギドたちとも手を組み、今、こうして真理への扉を開くことに成功したのだ。
大いなる力を巡って、上條と飛羽真は本の中で、メギドたちと他の剣士たちは現実世界で戦いを繰り広げる。
それぞれの覚悟
前回、新フォームで圧倒的な強さを得たはずのブレイズもいるのに、なぜか3人のメギドに歯が立たない剣士たち。
”ずっとメギドのターン”になってしまう。
やっぱり『セイバー』はパワーバランスがおかしい。
パワーアップしてから、劣化するまでのスピードが早すぎる。
本から帰還できるのは飛羽真か上條のどちらか一人だけだと聞かされ、不安に駆られる剣士たちを鼓舞するのは、まさかの芽依。
でも、「顔を上げろ!倫太郎!!」って、他の剣士たちは置いてけぼり。なんだか女子マネージャーが一人だけの部活で、倫太郎が抜け駆けして付き合っちゃった、みたいなおかしな空気が流れるが、とりあえず飛羽真の帰還を信じて、再び勢いを取り戻す剣士たち。
一方、飛羽真は、”真理”を求めるという目的のためには組織も仲間も捨てるという覚悟を持った上條に、仲間も世界も救うという、ガマンを知らない覚悟で立ち向かい、叩き伏せる。
早すぎる死
負けを認めた上條は、飛羽真に自分に代わって”真理”を見つけてくれと頼む。
全ての元凶である、組織の裏切り者は誰なのか? それがわかれば、消えた少女・ルナにも繋がるはずだという。
そして、自らの持つ暗黒剣月闇(アンコクケン クラヤミ)を飛羽真に託そうとした時、その上條の胸を禍々しい刃が貫く。
デザストだ。
上條が持っていた、自らを封じていた本を奪い「これで俺は完全に自由だ」とほくそ笑み、立ち去る。
それと同時に、残された月闇とジャオウドラゴンのワンダーライドブックが煙に包まれて消え失せてしまう。
これは、ソフィアが消えた時と同じ現象?
帰還した飛羽真と、喜び合う剣士たちを物陰から見つめてニヤリと笑う玲花が意味深だ。
上條という、普通の物語ならもっと終盤まで引っ張れそうな悪役を高々3ヶ月で切り捨てたことには違和感しかないが、”ラーメン二郎”並みにボリュームたっぷりな物語が用意されているのだと信じたい。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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