「救いたい」という執念|『仮面ライダーセイバー』第18章感想

雷堂

2021年1月17日放送『仮面ライダーセイバー』第18章「炎の執念、メギドを討つ。」(監督:諸田 敏 脚本:毛利亘宏)

迫るタイムリミット。新たなアルターライドブックによってメギド化してしまった編集長・白井ゆきを救う方法はあるのか?

最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは第18章のキャストをご紹介する。

神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎

新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也

須藤芽依:川津明日香

尾上 亮:生島勇輝

緋道 蓮:富樫慧士

大秦寺哲雄:岡 宏明

ユーリ/仮面ライダー最光:市川知宏

ストリウス:古屋呂敏

レジエル:高野海琉

ズオス:才川コージ

神代玲花:アンジェラ芽衣

白井ゆき:長谷部 瞳

イエティメギドの声:羽多野 渉

タッセル:レ・ロマネスクTOBI

深まる誤解

先代炎の剣士・上條大地の「真の黒幕は組織(ソードオブロゴス)にいる」という最期の言葉を信じる飛羽真は、他の仲間たちがサウザンベースに合流する中、一人で真相を探る道を選ぶ。

そんな飛羽真を心配する仲間たち。蓮だけは「あいつは裏切り者だ」と息巻くが、飛羽真がメギドと戦っている状況も確認されているため、「裏切り行為はしていない」となだめる倫太郎。

画像引用元:仮面ライダーセイバー

その倫太郎は、大秦寺と共に飛羽真の話を聞きに行くが、そこに運悪く、イエティメギドが現れる。

イエティメギドの正体が、月刊グリムの編集長・白井ゆきであることを知らない倫太郎と大秦寺に、飛羽真は攻撃をやめるよう説得するが、倫太郎たちは「人間がメギドになるわけがない」と言って信じようとしない。

さらに、イエティメギドを庇おうとする飛羽真を見て、「メギドと手を結んだ」と勘違いする。ドツボである。なんだかコントのようでもある。

画像引用元:仮面ライダーセイバー

途中、ユーリが現れて「今のソードオブロゴスに正義はない」と助言するが、二人の心に届くことはなかった。

仮面ライダー最光 第二章

「最光発光!」の音声で変身する仮面ライダー最光だが、剣に変身するのを”第一章”、影のライダー(シャドー)に変身するのを”第二章”と呼ぶようだ。

変身音も異なる。

「Who is The shining sword?」というのが第一章。

「Who is this? 光から生まれし影、シャドー!」というのが第二章。

前回も感じたが、”影”という特性を活かし、変幻自在の攻撃を繰り出す第二章の強さは本物だ。

シャドーとスラッシュ
画像引用元:仮面ライダーセイバー

「怪物くん」や、「ワンピース」のルフィのように、腕まで伸びるのはちょっとどうかと思うが、このオールブラックなデザインはなかなか新鮮である。個人的にはかなり好き。

肉を切らせて骨を断つ

刻一刻とメギドに身も心も奪われていく白井ゆきを救うために、飛羽真が立てた作戦は、まさに”謎”。

それは、「自らがダメージを受けることで、メギドの中のアルターライドブックを完成させ、それが体外に飛び出したところを破壊する」というもの。

画像引用元:仮面ライダーセイバー

いや、作戦自体は悪くないのだろうが、ここには大切な2つの条件がマルっと抜けている。

❶ 自分がダメージを受ければアルターライドブックが成長すると、いつから知っていた?

❷ 完成したアルターライドブックが体外に飛び出すと、いつから知っていた?

まあ、こういったことを聞くのは野暮なのかもしれないが、優れた物語というのは、きちんと伏線を張り、そうして張られた伏線を回収していくものだと思う。

これといった根拠もなく、ふと解決策を思いつき、試してみたら予想通りに事が進んだ、というのでは、メインターゲットが子供だとしても、さすがにどうか? と思う。これがスーパー戦隊なら許されるのだろうが、どちらかと言えば大人の視聴にも耐えられる仮面ライダーでやってしまうのは、マズイのではないか。ただでさえ、「戦隊化している」と言われ続けている『セイバー』なのだから、そこらへんはキッチリと線引きして欲しいものだ。

ただし、これについては脚本家だけが悪いというわけではなく、そもそも『セイバー』の設定が難しいのだと思う。設定が難しいのに、展開が早すぎるため、説明も不十分になりがちになるという負のスパイラルがここにはある。

しかし、この作戦は成功する。結果だけ見れば、白井ゆきを助け出すことはできたし、飛羽真とユーリはお互いを認め合う機会にもなったので万々歳という気もするが、やはり違和感は拭えないままだ。

また、ユーリの力を使えば、今回、飛羽真が実行したイチかバチかの作戦など使わなくとも人とメギドを切り離せることもわかった。前回、「剣士にできるのは斬ることだけだ」とユーリは言ったが、要するにユーリなら、”斬る”ことで人とメギドを切り離すことができるということだったのだ。「斬る=Kill」ではないというのは、人ならざる光の剣ならではの技なのだろう。

ストリウスたちメギドが生み出した新たなアルターライドブックに対抗する手段が手に入ったことで、次回以降、より一層激しい戦いが巻き起こりそうな予感である。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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