2020年10月11日『仮面ライダーセイバー』第6章「疾風の如く、見参。」(監督:上堀内佳寿也 脚本:福田卓郎)
風の剣士「仮面ライダー剣斬」初登場回。
タイトルは「剣斬」と「見参」をかけているのだろう。
本記事のタイトルも「剣斬」と「見参」をかけている。どうでもいいけれど。
最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
ここでは第6章のキャストをご紹介する。
本作初登場でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、他の参加作品も是非チェックしていただきたい。
【キャスト】
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ:青木 瞭
緋道 蓮/仮面ライダー剣斬:富樫慧士
大秦寺哲雄:岡 宏明
ストリウス:古屋呂敏
レジエル:高野海琉
ズオス:才川コージ
デザストの声:内山昂輝
ピラニアメギドの声:平川大輔 ・ 森島亜梨紗
タッセル:レ・ロマネスクTOBI
ソフィア:知念里奈
仮面ライダー剣斬
「翠風(ハヤテ)の巻!甲賀風遁(コウガフウトン)の双剣が、神速の忍術で敵を討つ!」
今回、初登場となる「仮面ライダー剣斬」は、本当になんの前触れもなくフワッと現れた。
まるで子供のような無邪気さを持つ緋道 蓮(アカミチ レン)は、そのビジュアルはともかく、性格面で「ウザい」と感じる人が続出している模様だが、「剣斬」自体のデザインや忍者らしい戦い方などは、なかなかいい感じだ。
何よりも「強さ」を大切にする蓮だが、双剣としても手裏剣としても使える変わり種の聖剣・風双剣翠風(フウソウケン ハヤテ)を振るい、いきなり謎のメギド・デザストを倒すというジャイアントキリングを果たし、その強さを証明する。
ワンダーライドブック「猿飛忍者伝」で基本形態へと変身。スーツアクターは藤田慧さん。
デザストとの奇妙な雰囲気
敵同士なのに、なんだか意気投合しちゃってる感がハンパない蓮とデザスト。命をかけた真剣勝負を楽しんでさえいる。かつてないほどスピーディーに繰り広げられる剣戟と、いかにも忍者な、剣斬らしい特殊効果は、なかなか楽しい。
巻物が広がり、そこで墨絵のパラパラマンガのような演出。ありがちだが、全然悪くない。
とりあえず、初戦は蓮の勝利で幕を閉じたが、これで終わりなんてことはないだろう。
強さを求めるこの2人が、今後どのように絡んでくるのか? 単なるライバル? それとも、まさかの“悪そうなヤツはだいたい友達“化? 要注目だ。
倫太郎と師匠とズオス
生物を司るメギド・ズオスと戦う倫太郎だったが、戦いの最中、その倫太郎の剣の師匠を15年前に殺したのがズオスだったことを知り、逆上。仇討ちに躍起になる倫太郎は、仲間に助けを求めようとする芽依を制し、ひとり闇雲にズオスに立ち向かうが、あっさり敗れてしまう。
そのままトドメを刺されるかと思ったが、「殺す価値もない。帰ってママに慰めてもらいな」と、あっさり踵を返して帰っていくズオス。倫太郎に対して何の脅威も抱いていないのか、背中を向けてだ。この上もない侮辱を受けた倫太郎は、悔しさを滲ませる。そうして、リベラシオンと呼ばれる修練場へと向かうのだった。
「僕は僕をあきらめない・・・!」
その顔には覚悟が見える。リベラシオンとは、冒頭で蓮が出てきたところである。おそらくドラゴンボールの「精神と時の部屋」みたいなものだと思うが、一皮剥けて出てこられるのか?
聖剣の封印を解く鍵
メギドとの戦いの最中、ストリウスによって、飛羽真は火炎剣烈火を封印されてしまう。しかも、かなり間抜けなやり方に引っかかって。
抜けない聖剣。
抜けてる飛羽真。
その封印を解くための手掛かりを探す飛羽真に、大泰寺は「アヴァロン」と呼ばれる場所にその鍵がありそうだと伝える。
アヴァロンとは、「アーサー王物語」に登場する伝説の島の名であり、アーサー王の遺体が眠る場所と言われている。また、イエス・キリストが上陸した島とも言われている。要するに、名前だけでいえば、かなり重要そうな場所であることは間違いない。まだ序盤も序盤の第6章なのに、そんな大それた場所が登場して大丈夫なのだろうか? と、変な心配をしてしまう。
実際、そのアヴァロンという場所に辿り着いた者はいないらしい。やはり、かなり大それた場所っぽい。
まずはそのアヴァロンへの行き方を探る必要があるようだが、飛羽真は、早速、そのヒントを見つけ出してしまう。
このネタだけでしばらく引っ張れそうなのに、次章で早くもアヴァロンに到着してしまう模様。本当に前人未到の地なのだろうか? ご都合主義にもほどがある。
とはいえ、逆にいえば、『セイバー』の物語はまだ始まったばかりであるし、ファンタジーの要素が強いとはいえ、あくまでも仮面ライダーなのだから、ファンタジー世界の定石にこだわる必要はないのだ。変に型に嵌らず、ライダーらしく、我々を楽しませてくれることを期待しよう。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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