光の巨人はピラミッドに眠る|『ウルトラマンティガ』第1話感想

雷堂

1996年9月7日放送『ウルトラマンティガ』第1話「光を継ぐもの」(監督:松原信吾 特技監督:高野宏一 脚本:右田昌万)

1966年に幕を開けたウルトラシリーズ。ヒーロー不在の『ウルトラQ』から一転、光の国からやってきた『ウルトラマン』が国民的ヒーローになるまで時間はかからなかった。

それから30年が経った1996年。TVシリーズとしては『ウルトラマン80』から16年ぶりに誕生した新生ウルトラマンが『ウルトラマンティガ』である。

『シン・ウルトラマン』の熱狂から過去作を掘り起こしている方も多いはずである。中でも名作と名高い本作の記念すべき第1話をレビューする。最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは第1話のキャストをご紹介する(役名のない方は割愛)。

ウィキペディアに記載のある方についてはリンクを貼っておくので、他の参加作品なども是非ご参照いただきたい。

なお、以下で使用している画像は全て『ウルトラマンティガ』より引用している。

ダイゴ

長野 博

ムナカタ

大滝明利

ホリイ※画像右

増田由紀夫

シンジョウ※画像左

影丸茂樹

ヤズミ

古屋暢一

イルマ

高樹 澪

ウルトラマンティガ:中村浩二権藤俊輔

怪獣:岡野弘之三宅敏夫

ナレーター:二又一成

異変

ウルトラシリーズといえば、少数精鋭チームの存在は外せない。主人公は自らがウルトラマンであることを隠しながらそのチームに所属し、人々のため、平和のために戦うのだ。もちろん『ティガ』もその流儀に則っている。

地球平和連合TPC(Terrestrial Peaceable Consortium)の極東本部に設置された7人のエキスパートチームで、GUTS(Global Unlimited Task Squad※世界規模で無制限に仕事をするチーム)と呼ばれている。

核兵器が廃絶され、公害もなくなった安心安全な世界という設定がなされているが、この平和を守るための組織だ。

しかし、この平和な世界に異変が起こる。

ある日、ガッツウイング1号でパトロールに出たのは、主人公であるマドカ ダイゴとヒロインであるヤナセ レナ。二人を演じるのは、2021年に残念ながら解散してしまった元ジャニーズの人気グループ「V6」の長野くんと、初代『ウルトラマン』で主人公・ハヤタ隊員を演じた黒部 進さんの娘・吉本多香美さん。『ウルトラマン』放送から30周年となるアニバーサリーイヤーに吉本さんが選ばれたのは偶然ではないだろう。

二人がモンゴル平原に差しかかった時、地中から巨大な怪獣が現れる。

画像引用元:ウルトラマンティガ

ダイゴの咄嗟の判断によって、大きな戦闘もなく、怪獣は地中へと姿をくらましてしまうのだが、ちょうどその頃、回収された謎の隕石の中に収められていた小型の装置(3,000万年前からもたらされたタイムカプセルらしい)から、その怪獣に関すると思しき情報がもたらされる。

画像引用元:ウルトラマンティガ

ホログラムで映し出された一人の女性。彼女は自らのことをユザレと名乗り、地球に訪れつつある脅威について警告する。大地を揺るがす怪獣ゴルザと空を切り裂く怪獣メルバの出現を予言し、それこそが異変が始まる兆候だと言う。

ダイゴはその言葉を信じ、モンゴル平原で見た怪獣こそがゴルザだと主張するが、他のメンバーたちは少し懐疑的である。3,000万年も前に、ホログラムを作り出すほどのテクノロジーが存在していたことが信じられないと言うのだ。理解できる話である。そもそも気の遠くなるような時代を超えて、装置を起動できるエネルギーを確保していることに驚く。

しかし、そんな疑念はあっという間に吹き飛んでしまう。イースター島にメルバと思しき空を飛ぶ怪獣が現れたのだ。いよいよユザレの言葉が信憑性を帯び始める。

画像引用元:ウルトラマンティガ

もう一つ、ユザレは気になるキーワードを語っていた。それが「ティガの巨人」である。ピラミッドで眠りについていると言うティガの巨人を求めて、GUTS隊員たちは東北地方のティガの地と呼ばれる場所へと向かう。

光の巨人

ピラミッドを求めて山中を探索するGUTSの隊員たち。途中、「巨人が収まるようなピラミッドが衛星カメラで探知できないわけがない」とホリイが言う場面があるが、それは確かにそうだろう。そんなものがあれば、とっくに発見されて大騒ぎになっているはずだ。

しかし、ピラミッドはそこに存在した。まるでホログラムのように現実感なく光り輝くそれは、手を伸ばしても触れることはできないが、壁をすり抜けて中へと入っていくと、そこには3体の巨人の像があった。

画像引用元:ウルトラマンティガ

そこに2体の怪獣がやってくる。2体はまるで巨人の像に対して憎しみでも抱いているかのように、ピラミッドを破壊し、巨人の像に襲いかかる。見る見るうちに2体の像は粉々となり、最後の1体も地面に倒されてしまう。

そこにダイゴが操るガッツウイング1号が飛び込んでくるのだが、あっという間に撃墜されてしまう。脱出装置も故障して逃げ出すこともできない。コクピット内で炎に包まれ、意識朦朧となったダイゴ。その時、ダイゴの身体は光となって、巨人の像へと転移する。

巨人の像を踏み砕こうとするゴルザ。

その刹那、巨人の像が動き出す。

画像引用元:ウルトラマンティガ

石塊だった像が色づき、立ち上がる。これがウルトラマンティガ初登場の瞬間である。

ティガは戦況によって「マルチタイプ(赤と紫と銀)」「パワータイプ(赤と銀)」「スカイタイプ(青紫と銀)」という3つのタイプを使い分けることができるのだが、この第1話で全てのフォームを惜しげなく公開している。

タイプチェンジを駆使して戦うティガの前に、ゴルザは再び地中へと姿を消し、残されたメルバはスカイタイプの必殺技・ランバルト光弾で粉々にされてしまう。

怪獣が撃退(1体は逃げてしまったが)されたことに喜びつつも、ダイゴが死んでしまったことに悲しみを隠せないGUTSの隊員たち。そこに「おーい!」と手を振って姿を現すダイゴ。ウルトラシリーズのお約束だ。

こうして幕を開けた『ウルトラマンティガ』。先述した通り、初代『ウルトラマン』から30周年というタイミングでの作品であると同時に、『ウルトラマン80』以来16年ものブランクの後に生まれたTVシリーズである。

この作品の成功(視聴率的にはイマイチだったらしいが、視聴者の人気は絶大だった)があったからこそ、ウルトラシリーズが今も続いていると言ってよく、そういった意味では仮面ライダーシリーズにおける『仮面ライダークウガ』に似た立ち位置と言って良いかもしれない。

シリーズ復活の立役者として、今も輝きを失わない『ウルトラマンティガ』は、「TSUBURAYA IMAGINATION」にて配信されている。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

特撮ヒーローのレビュー(仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズは旧作から最新版まで。ウルトラシリーズは昭和がメイン)を中心に、ゲームに書籍にチョコボールなど、大好きなものに囲まれた秘密基地のようなブログです。インスタでは、特撮ヒーローのイラストも描いているので、よかったら覗いてみてください。イチオシのライダーは『W』。マスク割れアイコンが目印。僕と握手!

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