合体なるか?GUTSグリフォン|『ウルトラマンデッカー』第4話感想

雷堂

2022年7月30日放送『ウルトラマンデッカー』第4話「破壊獣覚醒」(監督:辻本貴則 脚本:中野貴雄)

ハネジローの操るGUTSホークとアスミカナタの操るGUTSファルコンが合体すれば、強力なGUTSグリフォンになることができるらしい。

ただし、その合体は極めて難しく、ぶっつけ本番で成功する可能性は限りなく低いとのこと。

そんな中、ひなびた温泉街に強力な怪獣が現れる。

デッカーでさえ苦戦する状況を打開することができるのか?

これから見るという方の楽しみを奪わない程度のネタバレを差し込みながら、緊迫の第4話をレビュー。既に観た方はもう一度見返したくなるなるかもしれない。最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは第4話のキャストをご紹介する。

本作初登場でウィキペディアに記載のある方についてはリンクを貼っておくので、他の参加作品なども是非チェックしていただきたい。

なお、以下の画像は全て『ウルトラマンデッカー』より引用している。

アスミカナタ

アスミ カナタ

松本大輝

キリノイチカ

キリノ イチカ

村山優香

リュウモンソウマ

リュウモン ソウマ※画像左

大地伸永

カイザキサワ

カイザキ サワ

宮澤佐江

アサカゲユウイチロウ

アサカゲ ユウイチロウ

小柳 友

ムラホシタイジ

ムラホシ タイジ

黄川田 雅哉

ハネジロー

ハネジローの声

土田 大

副町長:斎門政之

工事作業員:坪 勝利・寺岡雅基・茨 陸翔

浜野町長:堀内正美

ウルトラマンデッカー:岩田永慶

モンスアーガー:梶川賢司

ベムラー:岡部 暁

シャプレー星人:福島弘之

翻訳ソフトの声:向井莉生

1300年の時を超えて

物語は、温泉街・ユノハナ町の掘削現場から始まる。

地球を覆うスフィアの影響なのか、温泉が出なくなってしまったらしい。温泉を売り物にする観光地としては大打撃だ。

そこで、新たな水脈を見つけようと採掘作業している中、突如、地を割って現れた巨大なカプセル。その硬度は異常で、掘削ドリルが壊れてしまうほど。

このユノハナ町には、1300年前に空から飛来した物体があり、それが地元で祀られている「阿賀大明神」の降臨として伝えられてきたのだが、どうやらそれがこのカプセルであるらしかった。『デッカー』の世界は2022年でないだろうが、仮に2022年から1300年前といえば、平安時代である。

現場に駆けつけたイチカとソウマの二人の目の前で、そのカプセルから赤いガスが噴き出し、中から巨大な怪獣が現れる。破壊獣モンスアーガーである。

画像引用元:ウルトラマンデッカー

破壊獣モンスアーガー

身長:65m

体重:68,000t

特徴:ダイヤモンドの58%増しの硬度を持つ体表、手から放つ破壊光弾、口から吐き出す炎

元々は『ウルトラマンダイナ』に登場した怪獣で、24年ぶりの登場となる。

宇宙から送られてきた生物兵器であり、それを送ってきたのは、メラニー遊星という星の住人らしい。

モンスアーガー出現と共に、謎の電子音が流れる。どうやらそれが言語だと気づいたサワが翻訳機にかけてみると、古代語で「全宇宙のみなさん、こんにちは! こちらはメラニー遊星です。みなさんは、勝手に宇宙に進出してくる不愉快な文明に悩まされていませんか? そんな時には、この“モンスアーガー”シリーズ。きれいさっぱり、邪魔な文明を根絶してくれます。これは、みなさまに性能をご覧いただくためのデモプレイです」と、とんでもない内容であることがわかる。

「数に限りがありますので、ご注文はお早めに」とつけ加えることも忘れないのは、まるでジャ◯ネットである。金利手数料の有無まではわからない。唯一の救いは、翻訳機の音声がうら若き女性の声であることくらいだ。これが、裏返ったおっさんの声ではキツすぎる。

しかし、1300年も前にこれほどの生物兵器を開発したというのだから、メラニー遊星人の科学力の高さが窺い知れる。当時の地球人を見て、この調子で行けば、およそ1300年ほどで宇宙に進出するだろうという予測を持っていたのかもしれない。なんとも恐ろしい話である。

さて、モンスアーガーに話を戻すが、フラッシュタイプのデッカーでは歯が立たないほどのパワーを誇る強力な怪獣だ。

頭頂部にあるカッパの皿のような部分に神経が集中しており、そこが弱点ではあるのだが、先述の通り、ダイヤモンドの58%増しの硬さを誇る体表に加え、さらに『エヴァンゲリオン』のATフィールドのようなバリアまで張る始末で、ストロングタイプの攻撃さえ通らず、デッカーは大苦戦する。

画像引用元:ウルトラマンデッカー

目つぶしで怯ませ、バリアが張れなくなった一瞬を突き、かかと落としで皿にヒビを入れるデッカー。そこにハネジローの操るGUTSグリフォンがとどめを刺す。

画像引用元:ウルトラマンデッカー

合体!GUTSグリフォン

今回登場した新兵器・GUTSグリフォンとは、ハネジローの操るGUTSホークとカナタの操るGUTSファルコンが合体した戦闘機のことである。普通に考えたら、2機の戦闘機が合体すれば重量は2機分に膨れ上がるので、機動性は落ちるはず。

画像引用元:ウルトラマンデッカー

元々、『マクロス』シリーズではおなじみの“ガウォーク”のような変形をすることでトリッキーな動きもこなすGUTSホークとGUTSファルコンだからこそ、機動性が犠牲になるのは痛いはずだ。ところが、この2機は合体するとさらに凄いのだ。

画像引用元:ウルトラマンデッカー

GUTSホークをブースターのように使うことで機動性はアップ。さらに「グリフォンタロンビーム」という高出力のビーム兵器をを撃つことまでも可能となる。

合体には、論理などでは語れない夢とロマンが詰まっているのだ。

ただし、その合体は、かなり難易度が高いらしく、改良とデータ収集を重ねてからでないと無理だとハネジローは頑なだ。

しかし、モンスアーガーの鉄壁のディフェンスに苦戦するデッカーを救うため、ハネジローもいちかばちかの勝負に出る。

温泉街・ユノハナ町の地下を走る水脈を刺激するため、デッカーに指示を出すハネジロー。地面に拳を打ち込むデッカー。すると、それによって刺激された水脈から温泉が噴き出す。噴き出した温泉が、不時着していたGUTSファルコンを空へと浮かび上がらせる。そのタイミングに合わせて、合体を試みるハネジロー。カナタがデッカーとして戦っている今、ハネジロー1体で2機の戦闘機を操らなければならない。2人でも難しい合体を1体のA.Iで成功させるなんて、でき・・・た・・・?

2人で息を合わせるよりも、1体のA.Iが計算してこなした方がカンタンなのかもしれないが、「難しい難しい」と煽った割には、あっさりしすぎていて、ちょっと拍子抜けしてしまった。想像はできていたけれど、それにしたって流れがスムーズすぎる。これではまるで、ダチ◯ウ倶楽部である。

懐かしい怪獣が続々・・・だが、

今回の冒頭では、ヴァーチャル空間で戦闘訓練する様子が描かれた。

そこには『ウルトラマン』に登場したベムラーと『ウルトラセブン』に登場したシャプレー星人が登場し、子どもたちだけでなく、ウルトラシリーズが大好きな大人たちをも取り込もうという姿勢が見える。

そもそも今回の怪獣だって、『ダイナ』からの流用(スーツは新規で作り直したらしい)だし、前回は『ウルトラマン』に登場した強敵・ゴモラである(途中、スフィアによって新たな姿を得るに至ったが)。

『デッカー』では、新しい怪獣を登場させる、というのがテーマだったはずだが、この第4話までを視聴した限りにおいては、完全新規は第1話のみである。しかも次回はエレキングときた。

第1話のレビューにも書いた通り、私は平成以降の作品というのは、ほぼ観ていない。その最大の理由が、「ウルトラシリーズは同じ怪獣の使い回しが多いから」だった。大人になり、単純に興味が薄れたというのもあったが、昔懐かしい怪獣が出ているのをたまたま発見した時に生まれた感情は、「懐かしい」というよりも「またか」といったものだった。

私にとって、ウルトラシリーズとは、1話完結型の怪獣モノに他ならない。期待しているのは壮大なストーリーなどではなく、あくまでも怪獣だ。今度はどんな怪獣や宇宙人が登場するのだろう? と毎度ワクワクさせられた。

しかし、ウルトラシリーズでは、予算の都合もあったのだと思うが、同じ怪獣が登場することが時々あった。それは振り返ってみれば、シリーズ第1弾『ウルトラQ』の頃からである。

私にとって、同じ怪獣が登場する回はハズレ回だった。子ども時代、なけなしの100円をはたいて回したガチャで、既に持っている怪獣消しゴムがカプセルの中に見えた時の絶望感に似ている。物語の内容が違ったところで、登場する怪獣が同じであれば、私にとっては、ほぼ同じ物語でしかなかった。

元号が平成に変わっても、そういったことがまだ続いているということに気づいた時、私の中でウルトラシリーズに対する熱はすっかり冷めてしまった。

もちろん、怪獣のデザインが優れているから、いつまでも色褪せない、というのはあるだろう。中途半端なものを出すくらいなら、使い回した方が良いというのも理解はできる。

しかし、過去の遺産でいつまでも食い繋ぐことができるはずもない。いや、できるのかもしれないけれど、そこはデザイナーの意地を見せて欲しい。50年も前の怪獣たちを使い回すのではなく、これから50年使える怪獣を創造して欲しい。

成田 亨さんという希代の天才を超えることは難しいだろうが、これまで見たことのなかった怪獣や宇宙人の姿を見せて欲しいと願っている。

それにしても、この第4話放送時点で既に全ての撮影が終わっているという事実に驚愕した。『ウルトラマン』は伝統的に早いのだろうか? 仮面ライダーやスーパー戦隊が視聴者の反応を見ながら作っているのとは大違いでびっくりした。

『ウルトラマンデッカー』の見逃し配信は「TSUBURAYA IMAGINATION」一択。加入にあたって不安のある方は、実際に1年ほど使ってみた感想をまとめてみたので、こちらをチェックしていただきたい。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

特撮ヒーローのレビュー(仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズは旧作から最新版まで。ウルトラシリーズは昭和がメイン)を中心に、ゲームに書籍にチョコボールなど、大好きなものに囲まれた秘密基地のようなブログです。インスタでは、特撮ヒーローのイラストも描いているので、よかったら覗いてみてください。イチオシのライダーは『W』。マスク割れアイコンが目印。僕と握手!

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