『快傑ズバット』第17話・対決!二人の早川 健【ネタバレ注意!】

雷堂

『快傑ズバット』シリーズ初の前後編。今回は後編をレビュー。

日本一のカルトヒーロー『快傑ズバット』第17話「嘆きの妹 ふたりの健」(監督:田中秀夫 脚本:長坂秀佳)をレビューします。

前回に引き続き、ナチス連合会の犯罪の証拠が収められたというマイクロフィルム巡る戦いが描かれます。本記事では、4つの見どころをご紹介します。どうぞ最後までお付き合いください(いつもならキャスト紹介をしますが、今回は前回と同じため割愛します)。

目次

無差別殺人

前回、バーテン左京次に手酷くやられ、ボロボロになった早川。都合よく近くにあった洞窟に身を隠すのだが、ナチスジャガーとナチス連合会に見つかってしまう。このままトドメをさされて終劇かと思われたが、ナチスジャガーは、早川をロープで縛りあげ、牢に閉じ込めてしまう。

なんで? バカなの? と思ったが、実はこれには理由があった。

早川が閉じ込められている間、街にはニセ早川が現れ、無差別殺人を繰り返していた。

無差別殺人を繰り返すニセ早川健
画像引用元:快傑ズバット

これによって、これまで何度も悪の大組織・ダッカーの邪魔をしてきた早川を社会的に抹殺するのと同時に、ナチス連合会を嗅ぎ回っている連中を無差別殺人に見せかけて始末しようというのが、ナチスジャガーの狙いだった。被り物はチープだが、用意は周到である。

しかし、牢に閉じ込められた早川は、自力で縄抜けをし、隠し持っていた爆薬を使って脱出に成功する。

爆薬を作る早川健
画像引用元:快傑ズバット

身体検査とかしないのだろうか? 用意は周到だが、どこか間が抜けている。見た目のチープさも相まって、「かわいい」と人気が出そうな気配もある。これからは悪役ではなく、「ナチスジャガーさん」としてローカルタレントデビューしてほしい。

ふたりの早川健

ナチス連合会から逃げ出した早川は、大月しほりの元へと向かった。

ちょうど、ナチスジャガーさんの命令によって、誘拐されそうになっていたしほりを救う早川だったが、しほりは未だに早川への疑いを解くことができない。「来ないで!それ以上近づいたら、人を呼びますよ」と、まるでストーカー扱いだ。

逃げ出すしほりを追いかける早川。その早川を(殺人犯だと勘違いして)追いかける街の人たち。そこに現れる警察。早川の友人でもある東条刑事は、このままでは荒ぶる街の人々によって早川が傷付けられてしまうことを危惧し、保護しようとしたのだが、前回同様、その東条たち刑事をボコって、しほりを追いかける早川。これでいいのか?

そこに現れたのは、ニセ早川。

早川健の真剣白刃取り
画像引用元:快傑ズバット

早川vsニセ早川という奇跡の戦いが幕を開ける。

白いギターに仕込んだ刀で襲いかかるニセ早川を撃退したところで、ようやくしほりの疑いが晴れる。涙ながらに、これまでの非礼を詫びるしほりに、「わかってくれれば良いんですよ」と笑顔で応える早川が男前だ。やはり、ヒーローたる者、ねちっこくてはいかんのだ。相手が謝っているのに、「ごめんで済むなら警察はいらねえんだよ!」とか言っちゃう人は、ヒーローにはなれないのである。

その時、早川は、しほりのロケット付きネックレスに気がつく。それは、松島刑事が死の直前にしほりに渡したものらしい。未だ見つからないナチス連合会の犯罪を記録したマイクロフィルムは、どうやらこの中に隠されているようだ。

ロケットに隠されていたマイクロフィルム
画像引用元:快傑ズバット

左京次、再び

そこに飛んできたのは数本のナイフ。ナチス連合会の用心棒・バーテン左京次の再登場である。やっぱり、どこかジョーカーっぽい。

画像引用元:快傑ズバット

「ナイフとフォーク投げの腕前はよーくわかったが、やっぱりお前は日本じゃあ2番目だ」と、再度ディスる早川。

やっぱりバーテン無関係だが、まさかの日本一対決2回戦開幕である。しかも、前回は実質的に2回(1回目:シェイカーを使ったサイコロ勝負 2回目:カクテルグラスを使ったサイコロ勝負)の対決をしていたワケだから、これが3回目の日本一対決ということになる。いい加減しつこい。

ここまでくると、左京次も自分の職業が何だったのか、ワケがわからなくなっているのではないか? ただのナイフ投げ勝負でいいのか? お前の職業は「バーテン」だぞ? 左京次。

「3度目の正直」とは言うものの、今回は早川の不戦勝に近い。投げナイフで左京次を威嚇してエスケイプ。しほりを攫って、ラナウェイしてしまう。

ニセ早川の正体は?

またもや早川の前に立ちはだかるニセ早川。その正体は、町長・大月春彦。そして、春彦こそがナチスジャガーさんだったのだ。知ってたけどね↓

画像引用元:快傑ズバット

キャスティングでバレちゃうあるある。これで決着かと思いきや、実は警察内部にまで入り込んでいたナチス連合会の助けによって、全員捕らえられてしまう。

捕らえられた東条刑事たち
画像引用元:快傑ズバット

監禁された東条刑事は、時限爆弾で、自分だけでなく、妹のしほりまで殺そうとするナチスジャガーさんに「実の妹まで殺そうというのか?」と詰め寄るが、どうやらしほりは妹ではないらしい。捨てられていた女の子を春彦の父が拾ってきたという。そのせいで、父が死んだときには遺産を半分しかもらえなかったと苦々しい表情を浮かべる春彦。真性こまったちゃんである。

一方、早川は、気絶させられた上で、クルマに乗せられ崖から突き落とされてしまう。爆発炎上するクルマ。さようなら早川。さようならズバット。

画像引用元:快傑ズバット

意気揚々と引き上げるナチスジャガーさんのクルマの後ろからジェットエンジンの爆音が轟く。ズバッカーだ。早着替えに急発進。しかも、東条刑事たちを既に助けてから現れるというイリュージョンつきだ。

画像引用元:快傑ズバット

「早川健の名を借り、罪もない多くの人々を殺し、あまつさえ妹と3人の刑事を爆死させようとしたナチスジャガー、許さん!」

前回は、この名乗りの後で、まさかの敗北を喫してしまったズバットだが、今回はきっちりと決める。左京次をボコり、ナチスジャガーさんをもボコる。乱射されたマシンガンの弾を、ムチで次々に叩き落とし、銃弾のマカロンタワーみたいなものを作り上げてしまう。

画像引用元:快傑ズバット

ズバットアッタァック!で戦闘不能状態にして、お決まりのカードを残し、立ち去ろうとするズバットだったが、再びナチスジャガーさんが立ち上がり、銃口を向ける。危うし!ズバット!

ズバットに銃口を向けるナチスジャガーさん
画像引用元:快傑ズバット

が、次の瞬間、足を滑らせて崖から転落するナチスジャガーさん。これで、急に薄くなった眉毛の謎はお預けとなった。ズバットでは初めて死亡したボス(他のボスたちは戦闘不能にされ、警察に引き渡されている)。

ラストは、仏壇の前で、兄の遺影に手を合わせるしほりと早川が映る。どうやらしほりは、ずっと気絶していて、ナチスジャガーさんの正体も、自らの出生の秘密にも気づいていない様子。「ナチスジャガーと戦って、立派な・・・実に素晴らしい町長でした・・・」と、春彦を実の兄だと思い続けているしほりに優しい嘘をつく早川。ヒーローが嘘をついても良いのは、他人のためになる時だけだ。

画像引用元:快傑ズバット

前後編展開に始まり、3度も日本一対決を繰り広げた用心棒や、お亡くなりになってしまうボスなど、ズバットシリーズとしては初モノづくしだった16話と17話は、こうして幕を閉じる。いつもの1話完結でも、結構な要素がてんこ盛りなのに、前後編までいくとしつこすぎないかな? という若干の不安もあったが、むしろ、ひとつひとつの要素が丁寧に描かれることで、ドラマとしての完成度は他のエピソードよりも高まっていると感じた。このあたりのことは脚本家・長坂さんの手腕も大きいだろう。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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