『快傑ズバット』第19話|テニスコートの王子様【ネタバレ注意】

雷堂

1977年6月8日放送『快傑ズバット』第19話「悲恋 破られたラブレター」

テニス部の先輩・石上新也に想いを寄せる八鹿いぶきは、ある日、新也の父で会社社長の巌が、デビル団のボス・セントデビルに殺されるところを目撃してしまう。口封じのため、デビル団に命を狙われ、その際、落とした学生証を悪用され、犯人に仕立てられてしまう。その疑いを晴らすことはできるのか? いぶきと偶然知り合った早川は、彼女をセントデビルの魔の手から救うことができるのだろうか? 最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは今回のキャストをご紹介。本作初登場で、ウィキペディアに記載のある方についてはリンクを貼っておくので、他の参加作品も是非チェックしていただきたい。「え? あの人が出てたの?」という発見があるかもしれない。

【キャスト】

快傑ズバット/早川 健:宮内 洋

飛鳥みどり:大城信子

寺田オサム:中野宣之

八鹿いぶき:遠藤 薫

石上新也:寺泉哲章

セントデビル:阿藤 海

レッドフォード:横山 繁

石上 厳:山田禅二

警官A:木村 修

ミチ:鳥井真弓

勝子:福原ひとみ

警官B:幸 英二

首領L:はやみ竜次

ナレーター:青森 伸

東条進吾:斉藤 真

テニスコートの恋

今回のヒロイン・いぶきは、同じテニスサークルの先輩・石上新也に憧れていた。周囲のお節介もあり、ラブレターを渡そうとするのだが、ここぞというところで勇気が出ず、渡すことができない。天地真理さんの「恋する夏の日」が聞こえてきそうな甘酸っぱさだ。

テニスサークルの女子たち(70年代)
画像引用元:快傑ズバット

この新也というのが、いかにも70年代らしいイケメンで、パッと見、当時のトシちゃん(田原俊彦さん)みたいである。というのは言い過ぎかもしれないが、なんとなく当時の流行りがわかる雰囲気であることは間違いない。

笑顔の新也
画像引用元:快傑ズバット

爽やかなだけでなく、社長の御曹司でお金持ち。学生のくせにオープンカー(イギリスのMGというスポーツカー)を乗り回すという隙のなさだ。女性人気は高そうだが、同じ男としては、どうにもいけすかない感じである。

MGを乗り回す新也
画像引用元:快傑ズバット

その新也の父・巌が殺されるところを偶然目撃してしまう、いぶき。

石上巌を殺害するセントデビル
画像引用元:快傑ズバット

殺したのはデビル団という犯罪組織のボス・セントデビル。

セントデビル
画像引用元:快傑ズバット

どこかで見たことあるな、と思ったら、若き日の阿藤 海(後年、阿藤 快と改名)さんだった。

命を狙われ、いぶきが逃げ込んだ先は、なぜか野球場。そのピンチに現れたのは、早川 健。マウンドに立ち、背後から照明で照らされる。白いギターを持つ姿はまさにスターである。ギターはエアだが。

夜のマウンドに立つ早川健
画像引用元:快傑ズバット

襲いかかる黒服たちを瞬殺し、いぶきを救い出す。

用心棒・レッドフォードとの鎖鎌対決

朝靄の中、木立の中を行く早川といぶきの前に、デビル団の用心棒・レッドフォードが現れる。

用心棒レッドフォード
画像引用元:快傑ズバット

おそらくは『明日に向かって撃て!』や『スティング』などで有名な名優ロバート・レッドフォードから拝借した名前なのだろう。カウボーイルックで登場するが、なぜか武器は鎖鎌。カウボーイ・ミーツ・ニンジャである。HAHA!

これまで登場した用心棒たちと同様、コレを使わせたら俺の右に出る者はいないと自信満々のレッドフォードに、「日本じゃあ2番目の腕前」とディスる早川。「俺以上の腕前の者がどこにいる!?」と気色ばむレッドフォードに、俺だよ、とアピールして鎖鎌対決が開幕する。

早川の一瞬の隙を突き、鎖で縛り上げたいぶきを、木に吊るしてしまうレッドフォードだが、対する早川は、一撃でいぶきを救うと、もう一撃でレッドフォードを樹上に逆さに吊るしてしまう。

逆さ吊りにされるレッドフォード
画像引用元:快傑ズバット

前回のバーテン対決が、全然バーテン無関係だっただけに、今回はきちんと鎖鎌対決になっているという、それだけで安心してしまう。

罠に嵌められた、いぶき

それでも執拗にいぶきの命を狙うデビル団。早川は、いぶきを守るため、東条刑事に連絡を取り、警察に保護してもらおうと考える。

ところが、駆けつけた警察は、いぶきを石上社長殺人の被疑者として逮捕しようとする。先ほどデビル団に追われていた際に、いぶきが落とした学生証をセントデビルに悪用されてしまったのだ。石上社長を撃ったピストルには、いぶきの指紋がべっとり(実際には触ってもいないのに、こんな偽装が可能なのかは不明)な上、殺人現場には学生証、とくれば、確かに疑われても仕方ないだろう。

しかし、無実のいぶきを逮捕させるワケにはいかないと、やってきた刑事たちをボコり、いぶきと共に逃げ出す早川。どうも最近、この公務執行妨害ぶりが、あり余る。

さて、逃げ出したいぶきは、自身にかけられた疑いを解くため、新也に逢いに行く。好きな人の誤解を解きたいというのは、当然の感情だろう。

いぶきの言葉を受け止めてくれたかに見えた新也。笑顔で優しい言葉をかけ、いぶきの手を握り、「お茶でも淹れよう」と席を立つ。しかし、部屋を出た新也は、こっそりと警察に電話をかける。警察が来るまで足止めしておこうというのだろう。まあ、警察が来たところで、早川がボコるのは目に見えているのだが。

こっそり警察に電話をかける新也
画像引用元:快傑ズバット

何事もなかったかのように、お茶を持って部屋に戻る新也。しかし、既にいぶきの姿はなかった。事情を察した早川が、いぶきを連れて新也の家を逃げ出したのだ。

新也の家にパトカーが駆けつける様を、遠くから見つめる早川といぶき。ドヤ顔の早川に対し、いぶきは裏切られたことにショックを隠せない。

パトカーを見つめる早川健といぶき
画像引用元:快傑ズバット

さらに追い討ちをかけるように、東条刑事がいぶきの逮捕状を持って現れる。さすがに今度ばかりは早川でも阻止することは無理なようで、いぶきは警察によって護送されることになる。

対決!セントデビル

一方、セントデビルは、いぶきを乗せた護送車ごと爆破して口封じしてしまおうと企む。護送車のルートを確認し、そのルート上に存在するマンホールの蓋に爆弾を仕掛けて待ち受けるが、なぜかそのマンホールの直前でストップする護送車。

中から現れたのは、早川。デビル団からマシンガンを奪い取ると、いぶきの乗った護送車を先に行かせ、デントデビルたちを威嚇する。

マシンガンを構える早川健
画像引用元:快傑ズバット

ところが、マシンガンで優位に立ったはずの早川に余裕の笑みを浮かべるセントデビル。なんと、既にバズーカ部隊(たった3人ではあるが)を編成していたのだ。護送車を砲撃するそぶりで早川を脅し、マシンガンを取り上げ、その上で砲撃を開始する。

護送車を狙うバズーカ部隊
画像引用元:快傑ズバット

「汚ねえぞ!」と怒りをあらわにする早川に容赦なくマシンガンをぶっ放すセントデビルは、崖下へと転がり落ちる早川を確認した後、護送車から引きずり出した、いぶきにも銃口を向ける。

その途端、どこからか轟くエンジン音。ズバッカーが迫る。安定の高笑いで名乗りを上げてズバット参上。

ズバッカー
画像引用元:快傑ズバット

「罪もない人々を殺し、さらに善良な石上社長を殺し、あまつさえ、その目撃者まで卑怯な罠を用いて殺さんとしたセントデビル、許さん!」

この後、いつも通り用心棒が再登場する。通常なら、カンタンにボコられて終わり、なのだが、今回のレッドフォードは、わりと粘りを見せる。得意の鎖鎌でズバットの両手を縛り上げ、身動きを取れなくした上で鎌を投げつける。ズバット危うし。

レッドフォードの鎖鎌で縛り上げられるズバット
画像引用元:快傑ズバット

しかし、「その鎖は特殊スチール製で、10トンの重さにも耐えられる」とドヤった直後、あっさり引きちぎられてしまう。ズバットスーツのパワー、恐るべし。

最後はセントデビルをボコるのだが、この第19話以降、新たな要素が加えられている。これまでは、ズバットがボスを追い詰めたところで「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か?貴様だな?」というお約束のセリフがあったのだが、それが、「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様だな?」というセリフに置き換えられたのだ。2月2日というのは、飛鳥五郎の命日であると共に『快傑ズバット』第1話が放送された日である。

さらに、それを受けたボスの「違う違う!俺じゃ、俺じゃない!」というセリフに「その日、俺は◯◯(地名)にいた!」といったアリバイを説明するセリフが追加されることになる。このアリバイが、いかにもズバットらしくて良い味を出しているのだが、第1回目となる今回は、「俺はその頃、北海道にいた・・・!」というものだった。

命乞いをするセントデビル
画像引用元:快傑ズバット

2月の北海道で何をしていたのか? 「北の国から」のロケ地めぐりでもしていたのだろうか? 真冬の北海道なんて、私はちょっと遠慮したい。

それだけ言って、気絶してしまうセントデビル。

最後は、失恋してしまったいぶきを励まし、またどこかへ旅立ってしまう早川と、「失恋なんてしてません!」と気丈に振るまいながらも、自らが書いたラブレターをビリビリに破るいぶきを映し、物語は幕を閉じる。

自らが書いたラブレターを破るいぶき
画像引用元:快傑ズバット

なんだか、昔、坂井真紀さんが出ていた「絶対キレイになってやる!」のCMみたいである。カンタンにメソメソするより、気丈に振るまう女性に惹かれてしまう男性は少なくない、と思う。とはいえ、弱々しさを上手にアピールする小悪魔の魅力にも抗えないのは、男としての性なのか?

いずれにせよ、こういった場面で下心剥き出しで女性を慰めるわけでもなく、風のように去っていく早川は、やはりヒーローだ。そこにシビれる、憧れる。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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