『機界戦隊ゼンカイジャー』第41カイ|ボク、推しメン?【ネタバレ注意】

雷堂

2021年12月26日放送『機界戦隊ゼンカイジャー』第41カイ「推しメン沼はつるつる深い!」(監督:田﨑竜太 脚本:香村純子)

トジテンドから父・功を奪還することに成功した介人たち。しかし、10年という失われた家族の時間を取り戻すわけでもなく、新たな研究に没頭する功。そんな中、メンワルドが街に現れる。メンワルドの能力によって、世界は、うどん派とそば派に二分して、争いを始める・・・。

うどん派vsそば派
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

ゼンカイジャーらしいカオスなエピソードをレビュー。最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは今回のキャストをご紹介。本作初登場でウィキペディアに記載のある方についてはリンクを貼っておくので、他の参加作品も是非チェックしていただきたい。「あの作品に出てた人?」といった発見があるかもしれない。

【キャスト】

五色田介人/ゼンカイザー:駒木根葵汰

ジュラン/ゼンカイジュラン(声):浅沼晋太郎

ガオーン/ゼンカイガオーン(声):梶 裕貴

マジーヌ/ゼンカイマジーヌ(声):宮本侑芽

ブルーン/ゼンカイブルーン(声):佐藤拓也

ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー:増子敦貴

セッちゃん(声):福圓美里

カッタナー(声):鈴木崚汰

リッキー(声):松田颯水

ボッコワウス(声):中田譲治

バラシタラ(声):乃村健次

イジルデ(声):竹田雅則

ゲゲ(声):福西勝也

メンワルド(声):こぶしのぶゆき

ステイシー:世古口 凌

フリント・ゴールドツイカー:森 日奈美

五色田 功:川岡大次郎

カップル:浦谷賢充 ・ 瀬戸みちる

五色田ヤツデ:榊原郁恵

麺を司どるメンワルド、だがしかし・・・

「メントピア」という世にも奇妙な世界の力を持つ怪人。

メンワルド
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

メンは“MEN”ではなく“麺”のことである。世の中に存在するあらゆる麺類を司どる怪人で、後半戦では、その力の片鱗を見せてくれるのだが、メインとなるのは「うどん」と「そば」。それは頭部のデザインを見れば明らかなのだが、「メンて名乗ってる割に、うどんとそばだけかよ?」とツッコミを入れたくなる。顔だけ見ると、どこか「ヘドラ(『ゴジラ』に登場したヘドロから誕生した怪獣)」のようにも見える。

乾麺ニードルという、『ゲゲゲの鬼太郎』の髪の毛針みたいなものを刺された人間たちは、メンワルドの意志に従い、勝手にうどん派とそば派に分けられて戦いを始めてしまう。その対立によって、人類を自滅させるつもりらしい。果たしてこれを作戦と呼んで良いのだろうか・・・。

ところで、個人的には、そば派である。

「うどん」はハズレが少ない。スーパーの冷凍食品でも、ファミレスなどで頼んでも、「こんな不味いものが食えるか!」なんてことは、ほぼない。それは麺そのものの優劣よりも、ダシなど味付けによる差が大きいのかな? と、料理に全く詳しくない私は思っている。もちろん、麺のコシなどに各々の好みはあるだろうけれど、味だけでいえば、最近の調味料はめちゃくちゃ優秀だから、冷凍麺を解凍して、めんつゆをかけただけでも十分に美味しい。

しかし、それゆえに差がわかりづらいところはある。不味くて食えないうどんもないけれど、何度でも足を運びたくなるうどんに出会ったこともないのだ(超個人的な感想。うどん県の方には怒られるかもしれないが、「かわいそうなヤツだ」と生温かい目で見守っていただきたい)。

それに対して、「そば」は麺こそ命である。ダシなど、味付けの影響はもちろん大きいけれど、アタリの「そば」は、そばつゆなど、ほんの少々でも美味しく食べられる。昔の江戸っ子みたいな食べ方である。「うどん」でこういった食べ方はしないんじゃないか? と、やっぱり料理に全く詳しくない私は思っている。

ただし、だからこそ「そば」は結構ハズレが多い。高速道路のサービスエリアなどでは絶対に頼まない。特に、温かい「そば」はよくわかる。昔、「一杯のかけそば」なんて話があったが、かけそばで美味しい「そば」はアタリである。ざるそばやもりそばといった、冷たい「そば」の方がごまかしが効く。そしてアタリの「そば」は、本当に美味しい。一度満たされた腹をリセットして再び食べたくなるほどの「そば」というのが、この世には存在するのだ。

・・・って、これは「そば」のレビューではない。『ゼンカイジャー』のレビューである。

うどんvsそば対決、だがしかし・・・

メンワルドの能力によって「うどん」派と「そば」派に二分されてしまった仲間たちは、介人を自分たちの陣営に引き込もうと躍起になる。それだけならまだしも、世間はもっと酷い状況だ。うどん派とそば派で別れ話をするカップルや、法廷で争う人たちまでいる始末。

そこで介人は、その状況を一旦落ち着かせるため、「美味しい方につく」と宣言し、うどんvsそばのメン打ち対決を開催する。「うどん」に関する本を読み漁ったというブルーンを擁する「うどん」派と、料理が得意なガオーンを擁する「そば」派の対決。どちらにしても美味しそうだ。

うどんvsそばメン打ち対決
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

ところで、ゾックスは10割そばに妙なこだわりを見せるが、その理由は「今日からソバ屋!!」というマンガに影響されたためらしい。

画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

料理対決なのに、「美味しんぼ」や「トリコ」などを持ち出すのではなく、「今日から俺は!!」を持ち出すあたりのセンスにはシビレるが、天上天下唯我独尊みたいなゾックスが、実は影響されまくりボーイであることには驚いた。

両陣営が粉にまみれて奮闘する中、再びメンワルドが現れる。そこで介人は「俺、実はラーメン派なんだ!」とカミングアウト。「ここまでやらせておいて・・・」と怒った仲間たちを誘き出し、メンワルドの元へと向かう。

そしてメンワルドの頭にトマトソースをぶっかけて、「アイツ、実はパスタ派らしいよ!うどん派とそば派を争わせて自滅させようとしてるんだ」と、もう何が何だかわからない。

トマトソースをかぶったメンワルド
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

ただパスタソースをぶっかけた「うどん」と「そば」にしか見えないのだが、とりあえずそれで納得して共闘を始めたうどん派とそば派は、仲良く必殺技でメンワルドを倒しましたとさ、というお話。

メンワルドの真骨頂、だがしかし・・・

ここまで、「うどん」か「そば」かで人を争わせてきたメンワルドだったが、ダイメンワルドになると、他の麺の力もふんだんに使い出す。それでこそ、メンワルドの真骨頂だろう。「うどん」か「そば」かは、確かに熱いテーマだが、それだけでは全世界の麺類ファンの怒りを買ってしまうだろう。「うどん」と「そば」しか扱わないのに、メンワルドとか名乗るな、と。まるで「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」しか知らないのに、「自分、RPG通ですから」とドヤ顔しているようなものである。

介人は「焼きそば」、ゾックスは「ジャージャー麺」、ジュランは「ソフト麺」、ガオーンは「そうめん」、マジーヌは「きしめん」、ブルーンは「フォー」と、全員がバラバラの好みにされ、「お前なんかと合体していられるか!」と、合体解除してしまう。

それぞれの推しメンを熱く語るゼンカイジャー
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

それを見たダイメンワルドは「合体しなけりゃ怖くない」とほくそ笑むが、それを聞き「麺にはそれぞれ魅力がある!」「お前は何にもわかっていない!」と激昂する介人たちに、それぞれの推しメンを無理やり食べさせられて(?)パンクしてしまう。なんという惨めな最期なのか・・・。

戻ってきた功、だがしかし・・・

前回、ステイシーの協力のおかげで、ハカイザーの呪縛から解放された介人の父・功。

この世界に戻ってきたのは10年ぶりだというのに、介人やヤツデと積もる話をするわけでもなく、ひたすら自分の探究心を満たすために、毎日駆けずり回っていた。中でも、並行世界を自由に行き来できるクロコダイオーの並行世界ゲートシステムには興味津々。フリントを捕まえ、熱心に説明を受けていた。

画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

うどん派とそば派の対立を収めようとする姿を見て、頼もしく成長した介人に目を細めるが、結局、妻・美都子を探すため、フリントから学んだ技術を基に自作した並行世界ゲートシステムを使って、また旅に出るのだった。

ドンブラザーズのセンタイギアを介人に渡す功
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

その別れ際、新しいセンタイギアを介人に手渡す。それは、まさかの46番目のセンタイギア。2022年3月スタートの新戦隊『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』である。次回、この『ドンブラザーズ』のレッドが登場する模様だ。

それにしても『ゼンカイジャー』がまだ2ヶ月も放送期間を残しているというタイミングでの登場というのは異例だ。なんだか、いきなり夏映画でデビューした『リバイス』を彷彿とさせる。今後の東映特撮はこういう流れでやっていくのがデフォになるのだろうか? いずれにしても、面白い作品であればオールオッケーである。

一方、その頃、ステイシーはイジルデの策略によって、前回、ハカイジュウオーが倒された全ての責任を負わされ、ボッコワウスの怒りを買ってしまう。

ボッコワウスの罰を受けるステイシー
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

こちらも終盤に向けて、いろいろと動き出した感がある。さて、ステイシーはどうなってしまうのか?

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

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