【ネタバレ注意】『機界戦隊ゼンカイジャー』第48カイ|「神」の意思とは?

雷堂

2022年2月20日放送『機界戦隊ゼンカイジャー』第48カイ「天網恢々、王朝崩壊!」(監督:中澤祥次郎 脚本:香村純子)

これだけ詰め込んでいるのに、まるでとっちらかっていないのは、脚本の力と、プロデュースが抜群に上手くいっている証だろう。

紛うことなき神回。第48カイを、これから視聴する方の楽しみは奪わない程度のネタバレと共にレビューする。最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは今回のキャストをご紹介。

【キャスト】

五色田介人/ゼンカイザー:駒木根葵汰

ジュラン/ゼンカイジュラン(声):浅沼晋太郎

ガオーン/ゼンカイガオーン(声):梶 裕貴

マジーヌ/ゼンカイマジーヌ(声):宮本侑芽

ブルーン/ゼンカイブルーン(声):佐藤拓也

ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー:増子敦貴

セッちゃん(声):福圓美里

カッタナー(声):鈴木峻汰

リッキー(声):松田颯水

ボッコワウス(声):中田譲治

バラシタラ(声):乃村健次

ゲゲ(声):福西勝也

ステイシー:世古口 凌

フリント・ゴールドツイカー:森 日菜美

五色田 功:川岡大次郎

五色田美都子:甲斐まり恵

五色田ヤツデ:榊原郁恵


語りたいことはたくさんあるけれど、中でも、世古口さんと増子さんの演技に圧倒される。二人とも本当に良い役者さんだと思う。どちらも回を追うごとに演技に凄みを増してきた。このバラシタラ戦なんかは、もう圧巻である。

裏切りのゲゲ

「ゼンカイジャー、ボッコワウスは背中が弱いよ」

それは突然の出来事。

ここしばらく「神」を名乗り、ひっそりとゼンカイジャーのトジテンド攻略の手助けをしてきたゲゲが、ついに正面切ってボッコワウスを裏切った。

ボッコワウスの王の間にまで辿り着いたゼンカイジャーに襲いかかるゲゲだったが、巨大化したセッちゃんが応戦。鳥バトルの最中、ゼンカイジャーの形成不利と見たのだろう。唐突にゲゲがボッコワウスの弱点を暴露する。ゼンカイジャーはもちろん、暴露されたボッコワウスも何が起こったのかと混乱した様子で「なぜ、そんな裏切るようなことを?」と問いかけるが、「ゼンカイジャーの方が面白そうだからかな」とあっさり。

それを聞いたボッコワウスは怒りをあらわに、ゲゲを一撃で粉砕。ただひとつ残った羽根のパーツを手に、「こんな姿になって・・・」と愛おしそうに眺める。完全にサイコパスである。さらに、その羽根を自らに取り込んでしまう。

と言うのも、トジテンドの王族は先代の亡骸を代々受け継ぎ力を蓄えてきたのだそうだ。これまで登場していた巨大なボッコワウスは、それらを使って大きく見せていただけのようで、本体は驚くほど小さい。

実は小さいボッコワウス本体
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

最終決戦のため、一度これまでの形態をバラして、戦闘用の形態へと姿を変える。

ボッコワウス
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

そして、全ての並行世界のトジルギアを取り込んだボッコワウスは、まさかの「岩山トピア」の力で、岩船山へと戦いの場を移すのだった。最後まで、ちょっと笑える展開を用意する。このシリアスとコメディのブレンド加減が『ゼンカイジャー』の魅力だ。

バラシタラの最期

このあとのボッコワウス戦はもちろん見どころだが、個人的にはこっちがツボだった。

ゾックスとステイシーの二人がかりでも敵わないバラシタラ。その力は圧倒的。痛めつけられ地面に這いつくばる二人を見下ろしながら、二人を罵るバラシタラ。

「界賊なんぞが・・・。他の世界でお宝あさりでもしていればいいものを」

それを聞いて「奪うだけがお宝じゃねえんだよ。最初から持ってるもの・・・気づいたら増えてるもの・・・守りてえもんも、全部お宝だ!」と叫ぶゾックス。最初から持ってるものとして「家族」を想い、気づいたら増えてるものとして「介人たち仲間」のことを想うゾックス。

ゾックスの守りたいもの
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

「守りたいものを傷つけるヤツは誰であろうと許さねえ!」とバラシタラに再び挑みかかる姿に鳥肌が立つ。

「母の敵討ちに来た子どもは貴様だけではない!片っ端から返り討ちにしてやった!」とドヤるバラシタラ。個人的には、最後の最後にステイシーと和解するような最期もあるのでは? なんて予想もしていたが、そんな予想を微塵に打ち砕くほどのクズだった。

さらに「一人で立ち向かってくる気概もない」などとバカにされたステイシーだったが、「これは敵討ちじゃない! 俺がこれから生きる場所を守るための戦いだ!」と叫んで暗黒チェンジ。

暗黒チェンジするステイシー
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

映像としては出てこなかったが、きっと駄菓子カフェ・カラフルのことなんだろうと想像すると、切なくなる。

お宝を手に入れるために並行世界を股にかけていた界賊も、手柄を立てるために戦い続けてきた戦士も、最後は自らの欲望のためではなく、守りたいもののために命をかけた。いずれも紛う事なきヒーローである。これ以上、胸熱な展開があるだろうか?

二人の想いが重なるにつれ、それまでバラバラに戦っていた二人が連携し始める。その戦いを目にしたフリントも「すっげえ息合ってんじゃん」と驚きを口にする。

ステイシーザーとツーカイザーの息の合ったコンビネーション
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

最後はバラシタラが胸の砲塔から放つ「ギガバラシュート」に対抗して、シーザーは「邪王砲皇撃」、ゾックスは「ツーカイザー・レックスリフレイザー」で応戦。二人がかりでも五分五分の勝負のところを、フリント、カッタナー、リッキーが文字通り背中を押すことでバラシタラを完全破壊。

ゾックスとステイシーのグータッチ
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

これまでいがみ合うことも多かった二人が無言でグータッチするシーンは、『スラムダンク』の山王戦で見せた、花道と流川のハイタッチを彷彿とさせる。

花道と流川のハイタッチ
画像引用元:スラムダンク

ボッコワウスの最期

全ての並行世界の力を取り込んだボッコワウスの力は、あろうことか、スーパー戦隊の力を使って、介人たちを苦しめる。一人、また一人と打ち砕かれ、変身解除してしまうゼンカイジャー。しかも、センタイギアが傷ついて、変身できないという大ピンチに陥る。

壊れたセンタイギア
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

しかし、5人は諦めない。

「俺たちはきっと、世界初じゃない・・・」

覚悟の介人
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

第1カイの頃から、「世界初」にこだわっていた介人が、最期に来て、自らその言葉を打ち消す。その言葉に呼応するかのように、次々と自らの想いを口に、立ち上がる仲間たち。他の世界のスーパー戦隊たちも、巨悪と戦い、最後は必ず打ち勝ってきた。言ってみれば、ゼンカイジャーのこうした戦いは、世界で45番目なのである。初めてではない。しかし、前例がある。だからこそ、自分たちも諦めない。

そんな覚悟を胸に、素面で名乗りを上げる5人。これは世界初ではないだろうか。

ゼンカイジャー素面名乗り
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

とはいえ、どれほどの覚悟があろうとも、素面で戦うにはボッコワウスはあまりにも強大。絶体絶命のピンチの中、唐突にボッコワウスから光が溢れて5人を包み込む。次々と修復されていくセンタイギア。介人は「スーパー戦隊が力を貸してくれた」と解釈していたが、実は「神」による並行世界間ゲートの操作による影響だったろうか? いずれにしても、これで変身可能。久々に5人並んで「バンバン♪」の掛け声に合わせ、次々とターンしての変身を披露する。

5人揃ってゼンカイジャー
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

ラストは、スーパーゼンカイザーに応戦中のボッコワウスの背後からジュランが忍び寄りチェックメイト。

ボッコワウスの背中にゼンリョクゼンカイキャノンを突きつけるジュラン
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

前からは介人。後ろからはジュランたち4人。ゼンリョクゼンカイキャノンで撃ち抜き、ついにボッコワウスを倒す。

功と美都子の帰還、そして・・・

ボッコワウスを倒したことで、全ての並行世界が解放され、みんなの無事を願うヤツデの前には、功と美都子が帰還する。

帰還した功と美都子
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

どこに行っていたのかは、その格好を見ただけで明らか。感動の再会シーンも、『ゼンカイジャー』にかかれば、この通りだ(褒め言葉)。

誰もがようやく訪れた平和に歓喜の声をあげる中、ゾックスは急に海賊トピアへ戻ると言い出し、介人とセッちゃんは姿を消してしまう。ゲゲの中に存在していた「神」は、まだ消滅していなかったのである。

「あるべき場所へ・・・」というのが「神」の口癖だった。

介人を乗っ取った「神」は、再びトジルギア装置を起動。世界は再びトジルギアに封じ込められてしまう。

「神」に乗っ取られた介人
画像引用元:機界戦隊ゼンカイジャー

次回は、ついに「最終カイ」である。1年間の戦いの結末をしっかり見届けよう。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

特撮ヒーローのレビュー(仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズは旧作から最新版まで。ウルトラシリーズは昭和がメイン)を中心に、ゲームに書籍にチョコボールなど、大好きなものに囲まれた秘密基地のようなブログです。インスタでは、特撮ヒーローのイラストも描いているので、よかったら覗いてみてください。イチオシのライダーは『W』。マスク割れアイコンが目印。僕と握手!

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