2021年10月10日放送『仮面ライダーリバイス』第6話「エビルの正体!衝撃のショータイム!?」(監督:上堀内佳寿也 脚本:木下半太)
第5話のラストで突如出現した新たな仮面ライダー「エビル」。果たしてその正体は??
これから見るという方のために、ストーリーを詳細に記述したりはしないが、エビルの正体は最後に明かす。ネタバレを気にしない方のみ、最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
まずは第6話のキャストをご紹介する。
本作初登場でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、他の参加作品もチェックしていただきたい。
五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ:前田拳太郎
バイス/仮面ライダーバイス(声):木村 昴
五十嵐大二:日向 亘
五十嵐さくら:井本彩花
ジョージ・狩崎:濱尾ノリタカ
アギレラ:浅倉 唯
オルテカ:関 隼汰
フリオ:八条院蔵人
伊良部正造:西郷 豊
門田ヒロミ:小松準弥
工藤 康:河相我聞
裁判長:吉満寛人
成瀬ゆかり:岩崎藤江
成瀬まさる:青山凌大
鬼島:鬼倉龍大
隊員:神里まつり
江口剛志:松永健太郎
証人:曽我佐知子
若林優次郎:田邊和也
五十嵐元太:戸次重幸
スペシャルゲストは河相我聞さん
第3〜4話のスペシャルゲストは遠藤久美子さんだったが、第6話には河相我聞さんがゲストとして登場。製作スタッフの世代がわかろうというものだ。
ちなみに河相さんは以前、『鎧武外伝・仮面ライダーバロン』で敵ライダー役を演じていたこともある。
今回はデッドマンズに魂を売った悪徳弁護士役。
90年代には、イケメン俳優としてそれなりの人気を博していたように記憶しているが、今ではこういう小ずるい小悪党役が妙にハマっている。決してディスっているわけではなく、これはこれで重宝される役者さんなのではないだろうか?
今回も、見ているこちらをイラッとさせる演技で魅了する。
そして、最後のセリフがとても深い。
↑この角度で見ると、ちょっと板尾創路さんにも見える。というのは余談だが、なんと言ったかは、ここでは書かない。まだ見ていないなら、是非見て欲しい。もちろん、生き方として正しいのは一輝の言葉である。しかし、そんなキレイごとだけで生きていくことが恐ろしく難しいのは誰でも知っているはずだ。これを見て、心から「みっともない」と斬って捨てられるだけの人がどれほどいるだろうか。少なくとも、私にはわからなくはない。恥ずかしいけれど、この工藤弁護士が自分とは全く違う人間だと言い切るだけの自信はない。
脚本家・木下さんの書くセリフには、度々唸らされる。
チャリで登場したら完璧だった
今回は、悪徳弁護士の尻尾をつかむために探偵役をこなす一輝とバイス。
バイスは完全に他局の「警部補」をイメージした仕草とセリフ回し。
ぶっちゃけ、モノマネはイマイチだが、だからこそニヤけてしまう。スタンドカラーのシャツを着た襟足の長いあの人が目に浮かぶのは確かだ。
当時、めちゃくちゃハマって小説まで買っていたことを思い出す。小説は微妙にキャラが違って違和感があったけれど。
ところで一輝はバイクではなくチャリなのだから、現場にママチャリで向かっていたら完璧だった。
というのは、完璧に大きなお友達だけの意見だろう。わがまま言ってすみません。
初めてイマイチだったバトルシーン
物語冒頭で繰り広げられるリバイとバイスの二人と新ライダー・エビルのバトルシーンは、短いながらもエビルの能力の高さを見せつけてくれた。
二人のライダーを相手に、余裕すら感じさせるアクション。
リバイもバイスもまるで寄せ付けない。
スピード感のある攻撃も、スマートな所作も期待どおりだ。ここまでは最高。
しかし物語後半でのカンガルー・デッドマンとのバトルは『リバイス』のTV本編がスタートして初めてイマイチだと感じたシーンだった。
爆発に巻き込まれたところでマンモスゲノムにチェンジしたところまでは良い。その後の『あしたのジョー』のパロディーも、またもや小さなお友達は置いてきぼりだが、個人的には全然アリだ。
しかし、その後が良くなかった。劇場版やセイバー増刊号などでは既にお披露目されていたものの、TV本編では初めての登場となるメガロドンゲノムにチェンジしたにも関わらず、即座に前回登場したライオンゲノムにチェンジしてとどめを刺す。
ムダにフォームが多くなった平成2期以降のライダーあるあるで、こういった矢継ぎ早のフォームチェンジでとりあえず様々なフォームを見せつけるバトルが必ずと言って良いほど登場するが、大概盛り上がらない。玩具販促用としか思えない。
それに、いつものように大勢のギフジュニアが登場しなかったことで、『リバイス』のウリである”バディ・アクション”が鳴りを潜めてしまったこともイマイチと感じる要因だった。
多勢に無勢から始まる不利なバトルをたった二人で覆して、形勢逆転し、敵怪人をぶちのめすという構造がたまらないのに、最初から一体の怪人を二人で殴りに行くのでは、ただのリンチである。
狙われたさくら
リバイとバイスを疎ましく思うデッドマンズは、一輝を苦しめるために家族を狙う。
まずはフリオが、さくらを狙って空手道場へと潜入する。入門ではなく、体験見学というところがセコいが、こちらの方がリアリティはあるかもしれない。
「空手をやっている時だけは、自分を開放できる」と語るさくらを見て、ほくそ笑むフリオ。
ちょっとした心の隙を突いて、悪魔は囁く。
前回、「正義とは?」という疑問を持ってしまったさくらは、そう言った意味で心に隙が生まれてしまっている状態だ。既に伏線は張られていたのだ。
伏線といえば、ここまで一貫してダメな父親を演じ続けている父・元太も気になる。今回は、さくらにガチでツッコまれるといった体たらくだが、いつまでもこのままではいないはずである。
悪魔に魅入られることになるであろう娘・さくらを救い出すのは、元太のような気がする。木下半太さんの脚本は、目に見えることを真に受けてはいけないと、第1話のオーディオコメンタリーでも言っていた。
今後どのような展開が待っているのか、期待せずにはいられない。
【閲覧注意!】エビルの正体と・・・
最も気になるエビルの正体は、やはりヒロミではなく大二だった・・・と思わせておいて、実はその大二から生まれた悪魔だったという、まさかの展開。
その名は「カゲロウ」。
これまでに登場した悪魔は、人と全く異なる姿を持っていたのに対し、大二の悪魔は本人に瓜二つ。まるでドッペルゲンガーだ。いや、大二本人が登場して来ないところを見ると、大二が憑依されている状態なのかもしれない。もうひとつ、大二のメイクやちょっとした仕草を見て、なんとなく『セイバー』に登場したストリウスを思い出してしまった。
そして次回第7話では、あのヒロミが新ライダーに変身する?? 第3話で、大二が目にしたマッチョなデザインのドライバーを使う模様。
その名も、「仮面ライダーデモンズ」。
どうやらクモをモチーフにしたライダーである。エビルに引き続き、こちらもカッコいい。
さらにリバイとバイスは、エグゼイドモチーフのゲノム(ジャッカルだったか?)にゲノムチェンジする模様。
序盤からこんなに面白くて良いのか『リバイス』? 今になって、物語はまだ10ヶ月半も続くことを思い、不安に駆られてしまう。どうか、最後までこのテンションを維持してくれることを祈ろう。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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