『仮面ライダー』第3話「怪人さそり男」をレビューする。
勉強もスポーツもできる人気者に憧れたことのない人はいないだろう。
しかし、そういう人は、漏れなく誰かの嫉妬の対象となってしまうという当たり前のことを、そっと教えてくれるようなエピソード。
どうぞ最後までお付き合いください。
スタッフ・キャスト
ここでは主要スタッフとキャストをご紹介します。
【スタッフ】
監督:竹本弘一
脚本:伊上 勝
ナレーター:中江真司
【キャスト】
本郷猛:藤岡弘、
緑川ルリ子:真樹千恵子
早瀬五郎:渚 健二
伊藤老人:美川陽一郎
さそり男の声:池永通洋
ショッカー首領の声:納谷悟朗
立花藤兵衛:小林昭二
ストーリー
悪の秘密組織ショッカーは、改造人間にもなれず、戦闘員にもなれない落ちこぼれたちを使って、人食いさそりの実験をするが、その中でたったひとり生き残った伊藤という老人を囮に、本郷猛/仮面ライダーの命を狙う。
今回登場する怪人は、さそり男。
実はこのさそり男の正体は、本郷猛の親友・早瀬五郎。強敵と書いて“とも“と呼ぶ。そんなライバルでもある本郷猛に勝てない早瀬は、ショッカーの改造人間になって本郷を殺すという、なんとも思い切った手段に出たのである。
ここで、ショッカーの人間改造技術は、ナチスドイツで研究された方法によるものであることが伝えられる。
昔から、怪しげな技術はナチス由来。未来を担う新技術はNASA由来だ。
しかし、同じナチス由来の技術で改造されたバッタ男・仮面ライダーの必殺技「ライダースマッシュ(飛びかかって両脚で胴体を掴み、投げつける)」に敗れてしまう。
親友に裏切られ、そして失った本郷の心中やいかに。
さそり男
今回登場する怪人で、本郷猛の親友・早瀬五郎が改造された姿。
まるでちょんまげのようにさそりが乗っかっている頭頂部や、レンコンのように穴の開いた口元など、なんともキモキュートなデザインが特徴だ。
ただし、マスク以外は低予算の煽りを受けたのか、呆れるくらいにシンプルだ。
さそりというからには猛毒を持っているのかと思いきや、人食いさそりの群れを自在に操るという、良いのか悪いのか、よくわからん能力を持つ。
明らかになり始めた仮面ライダーの能力
立花藤兵衛の元、改造人間となった自分の能力を計測する本郷猛。
腰のベルト「タイフーン」の風車が風を受けて回ることで、ベルトに内蔵されたダイナモが回り、全身の筋肉に電気信号を伝えて超パワーを発揮させるという設定。
50年前にして風力発電推しの、サスティナブルなヒーローだったわけである。
まずはジャンプ力。垂直跳びで15.3m、幅跳びでは48.7mと、バッタ人間の本領発揮。
そして必殺のライダーキックは、大きな岩を一撃で粉砕するほどの威力。ここでは明確な数値についての言及はないが、その破壊力は22tとされている。
並の人間なら、即死どころか、花火のように飛び散ってしまうレベルだろう。
2023年に公開予定のシン・仮面ライダーでは、そういった生々しい描写がされるのではないか? と勝手に期待している。
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それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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