『仮面ライダーリバイス』第3話オーディオコメンタリー【物語の裏側】

TTFC(東映特撮ファンクラブ)限定配信の『仮面ライダーリバイス』オーディオコメンタリー。

今回は第3話を振り返りながら、アシスタント・プロデューサーの百瀬さんとアクション監督の渡辺淳さんが語っている。過去2話のオーディオコメンタリーよりもキャストに関する裏話が聞けた回であった。

興味深かった点を中心にレビューするので、最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

アクション監督も驚く身体能力

主人公・五十嵐一輝を演じる前田拳太郎さんは、オーディション会場に入ってきた時から輝いていたという話があるほど、製作陣からの評価は高い。

イケメンだから、と言ってしまえばそこまでだが、社交ダンスをやっていたということで姿勢も良く、空手をやっていたことから身体を使ったアクションも得意ときている。それで真面目だというのだから非の打ち所がない。

第3話の前半では、街に現れたギフジュニア(ザコ。いわゆる戦闘員)たちと素面で戦うシーンがあるのだが、アクション監督の渡辺淳さんが驚いていたのが次のシーンだ。

五十嵐一輝素面アクション
画像引用元:仮面ライダーリバイス

前田さんが足場にしているネットだが、当初はこの下をくぐり抜けて戦うことで良しとしていたらしい。理由は、ここに飛び乗って戦うのは難易度が高いから。

しかし、前田さんは「やってみます」という一言で、軽々飛び乗り、華麗なアクションを決めてくれたらしい。

第2話での素面アクションもかなり良い感じだったが、今回はさらにその上をいく身体能力の高さを見せつけてくれた前田さん。今後のアクションシーンにも期待して良さそうだ。

こだわりのガンアクション

大二がさりげなく見せた銃から薬莢を落とす仕草。

薬莢を落とす大二
画像引用元:仮面ライダーリバイス

これは、今回の監督・杉原輝昭さんのこだわりらしい。

思えば『ゼロワン』でパイロット監督を務めた杉原さんは、自身もサバゲーにハマるほどのガンマニア。『ゼロワン』でも銃を使うシーンではわざわざ薬莢を飛ばす(普通は後片付けも面倒なので、省略するらしい)など、銃や、銃を扱う際の所作に並々ならぬこだわりを発揮していたことは有名だ。

本作ではローテーション監督の一人だが、今回こういったこだわりを映してしまったことで、他の監督回にも多少は反映されるかもしれない。

空想の世界にリアリティを与えるのは、ちょっとしたリアル。というのは、『エヴァンゲリオン』でお馴染みの庵野秀明さんが語っていた。近未来の話だとしても、あえて今、実在するものを取り入れることで物語に地続き感を与えるという手法。

製作者は大変だろうが、視聴者としては大歓迎である。

自分の撮影がなくても現場見学

今回、デッドマンズから出張ってきたのがフリオ。

フリオ
画像引用元:仮面ライダーリバイス

怪人態であるウルフ・デッドマンとなってリバイとバイスを苦しめるが、人間態のフリオを演じる八条院蔵人さんは、自身の撮影がない時でも、現場に来てウルフ・デッドマンを演じるスーツアクターさんとコミュニケーションを取っていたらしい。

どこかで聞いたことのある話だな、と思ったら、今をときめく竹内涼真さんと同じなのである。

『仮面ライダードライブ』の頃、自身の撮影が休みだというのに、いつの間にか現場に現れて、スタッフさんたちとコミュニケーションを取っていた、と高岩成二さんが語っていたことがある。

ひょっとしたら、次の竹内涼真・・・というのは言い過ぎかもしれないが、しかしこれから役者として大成していく人なのかもしれない。いつか、「売れる前から注目してたんだからね!」とドヤりたい人は要チェックである。

進化するバイス

バイスの話題も今回は多かった。

スーツアクターの永徳さんと、声優の木村昴さんの二人によるアドリブの豊富さ、という話だったが、我々視聴者には、どこがアドリブなのかはわからない。しかし、徐々にバリエーションも増えているという。

それもそのはず、永徳さんと木村さんも結構、密なコミュニケーションをとっているらしい。やはり意思の疎通は必要だ。

二人のベテラン(木村昴さんはまだまだ若いが、中学生にして『ドラえもん』のジャイアンに選ばれたという逸材であり、芸歴だけでいえば既にベテランである)によって進化し続けるバイスも、本作における要注目のキャラクターである。

本編開始前は、コミカルだけどウザいという側面ばかりが強調されてきたが、全体的に鬱めの展開が多い本作においては、一服の清涼剤的な存在となっている。これからも更なる進化を見せてもらえるのが楽しみで仕方ない。

ちなみにオープニングで差し込まれたダンスシーンは、ノンストップで永徳さんに踊らせるという結構過酷なものだったらしい。

画像引用元:仮面ライダーリバイス

本作での見どころの一つでもあるライダー二人による”バディ・アクション”もとてもカッコ良く、こちらも楽しみだ。

こういったオーディオコメンタリーなどに興味がないという方は多いと思うが、スタッフやキャストの人となり、作品への想いなどが垣間見えると、作品の見え方がまるで変わる。騙されたと思って、こういう情報にも触れてみてほしい。

次回は杉原監督を迎えて語るらしい。大好きな監督なのでこちらも要チェックである。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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