2021年1月24日放送『仮面ライダーセイバー』第19章「炎と光、剣と剣。」(監督:石田秀範 脚本:福田卓郎)
光の剣・ユーリを迎え、新展開を見せる第19章をレビュー。
最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
ここではキャストをご紹介する。
なお、本作初登場でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、是非、他の参加作品もチェックしていただきたい。
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
尾上 亮:生島勇輝
緋道 蓮:富樫慧士
大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ:岡 宏明
ストリウス:古屋呂敏
ユーリ/仮面ライダー最光:市川知宏
レジエル:高野海琉
ズオス:才川コージ
神代玲花:アンジェラ芽衣
白井ゆき:長谷部 瞳
来島慎吾(キジマ シンゴ):込江海翔
王様メギドの声:緒方賢一
タッセル:レ・ロマネスクTOBI
ジオラマ大好きDK
劇中に登場する”ファンタジック本屋かみやま”にどーん!と置かれた巨大な街の模型。
電車が走る横にドラゴンがいたり、一見して現実の街でないことはわかるが、どうやらあの模型は飛羽真が自らの空想で創り上げた街らしい。しかも自作。
売れっ子小説家で、聖剣まで扱えて、模型まで作れる。しかもイケメン。天は二物どころか、いくつでも与えるものだ。
ところで筆者が子供の頃、”ガンプラブーム”というものがあった。
模型雑誌なども人気があり、中でも『ガンダム』の名シーンを再現したジオラマは憧れで、自分でも作りたいとチャレンジしたこともあったが、まるで上手くできなかった。
シャア専用ズゴッグが連邦軍のジムの腹部を貫くシーンを再現しようとした時は、参考にした本に従い、ろうそくの火でジムの腹部を溶かして穴を開けたのだが、やりすぎて穴が大きくなりすぎ、とても使い物にならなくなったりもした。
背景の構築物を作るのも一筋縄ではいかず、発泡スチロールを削って岩肌を作ったり、針金をねじって木の幹を作り、ちぎったスポンジを木の葉にするといったことのどれもが、全く上手くできなかった。
根気のなかった私はすぐに辞めてしまったが、今でもこういったプラモデルやジオラマを上手く作れる方は尊敬の対象だ。
そんな私と同じように、飛羽真に憧れる少年が登場する。
来島慎吾。男子高校生(DK)だ。
自分でも空想の街のジオラマを作成しており、とある雑誌で見かけた飛羽真に会いに行く。
飛羽真のジオラマに目を輝かせるその気持ちが痛いほどわかる。
わしゃあ王様じゃ
メギドを生み出すため、新たなアルターライドブックを、次々と人間たちに埋め込んでいくストリウスが目をつけた一人が来島だった。
前回の白井ゆき同様、アルターライドブックを埋め込んだ途端に姿をメギドへと変える来島。”適合”しているということなのだろうか?
その姿は、トランプのキングのよう。久々に『セイバー』が本の世界をテーマにしていることを思い出させてくれる面白いモチーフだと思う。
自らのことを「わしゃあ王様じゃ」と言うのだから間違いないのだろう。コントに出てくる「わしゃあ神様じゃ」に近い。うっすらとドリフへのリスペクトが感じられるが、気のせいかもしれない。
そういえば、90年代に活躍した”王様”って人もいたな。洋楽を日本語訳して歌ってた人。「深紫(ディープパープル)伝説」とか懐かしい。今は何をしているんだろう・・・?
この王様、ジオラマ好きな来島の感性を引き継いでいるのか、現実世界でクルマを積み上げて城壁のようなものを作り続ける。
とんでもなく迷惑な存在だが、中身は来島。
なんとか助けようと奮闘する飛羽真だが、思わぬ敵が立ちはだかる。
剣士は剣で語り合う
飛羽真と光の剣・ユーリの真意を確認するため、二人のもとへ向かった大秦寺の前に現れた王様メギドとストリウス。
大秦寺はストリウスとの戦闘中、「ソフィアはどこだ?」と、メギドに連れ去られたというソフィアの居場所を聞き出そうとするが、まるで知らない様子のストリウスに違和感を覚える。
また、来島という高校生がメギドに変えられてしまったという事実を知るのは飛羽真のみ。
何も知らない大秦寺は、飛羽真の制止を振り切って斬りかかるが、メギドの中で苦しむ来島に気づく。
来島を媒体とし、一刻も早く、新たなアルターライドブックを完成させたいストリウスは、ここで倒されるわけにはいかないと、飛羽真たちの一瞬の隙をついて、王様メギドと共に姿をかき消す。
来島を助けることができなかった飛羽真は、焦りから大秦寺に詰め寄る。
大秦寺は、人がメギドにされてしまうという事実を目にしながらも、飛羽真の真意を知るため、剣での勝負を挑む。
これが結構ガチで、飛羽真も大秦寺を殺す(くらいの)気持ちで立ち向かうが、大秦寺はユーリが舌を巻くような剣技で応戦し、現時点では最強と言って良い、セイバーのフォーム”ドラゴニックナイト”をも手玉に取ってしまう。
ラストは、先ほど姿を消した王様メギドが再び姿を現したことを知った飛羽真が戦いを放棄し、出現場所へと向かうのだが、その背中を見送る大秦寺の「お前の剣からは何も響いて来ない・・・」という一言がなんとも寂しい。
カリバーをも倒した飛羽真だが、剣の腕はまだまだということだろうか?
あの時点では、大秦寺をはじめ、飛羽真以外の剣士たちはカリバーに全く歯が立たなかったというのに・・・。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
\ 僕と握手! /