2021年4月4日放送『仮面ライダーセイバー』第29章「その時、剣士が動いた。」(監督:坂本浩一 脚本:長谷川圭一)
ライダー史上初の兄妹ライダー。
仮面ライダーサーベラの兄・仮面ライダーデュランダルが初お目見え。『仮面ライダーセイバー』第29章をレビュー。
最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
ここでは第29章のキャストをご紹介。
【キャスト】
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
富加宮賢人/仮面ライダーカリバー:青木 瞭
尾上 亮:生島勇輝
大秦寺哲雄:岡 宏明
ユーリ/仮面ライダー最光:市川知宏
神代玲花:アンジェラ芽衣
神代凌牙/仮面ライダーデュランダル:庄野崎 謙
マスターロゴス:相馬圭祐
ソフィア:知念里奈
チート兄妹
今回最大の目玉は「仮面ライダーデュランダル」の初登場である。
神代玲花(シンダイレイカ)の兄・神代凌牙(シンダイリョウガ)が変身するライダーで、こうして兄妹のライダーが登場するのはシリーズ初のこと。
”きょうだい”といえば、『仮面ライダーカブト』に登場した”地獄兄弟”もいるが、彼らには血の繋がりがないので当てはまらない。
ワンダーライドブックは「オーシャンヒストリー」。直訳すれば「海の歴史」。
聖剣は、三叉のスピアのようなデザインで、海の神・ポセイドンをモチーフにしている様子のため、海に関する能力を持っているのかと思いきや、その名は「時国剣界時(ジコクケンカイジ)」。「時」を操る剣士である。
確かに、”海の力”では、水の剣士・ブレイズと丸かぶりになってしまう。
界時(カイジ)なんて名前を聞くと、「ざわ・・・ざわ・・・」しそうだが、先述した三叉のスピアに加え、その刀身を逆さに柄に差し込むことで、ソードとしても使えるリバーシブルモデルだ。
”瞬間移動”を得意とする戦闘スタイルで、仮面ライダーブレイズを蹂躙し、仮面ライダーセイバー・エレメンタルプリミティブドラゴンをも苦しめる難敵だ。
それにしても、「時」を操り、瞬間移動で敵を翻弄する兄と、「煙」を操り、捉えどころのない妹とは、チート兄妹である。
到底勝ち目はなさそうだが、そこを無理矢理こじ開けるのが”正義の力”なのだろう。
今後の展開に関する3つのポイント
デュランダルの登場ばかりが目につく第29章だったが、他にも色々と進展があった。
ここでは大きく3つをピックアップしたい。
まずは倫太郎が、組織を離れ、飛羽真たちと合流することだろう。
ひょっとしたら、飛羽真たちに対する想いを抱えたまま、それでも組織の忠実な犬として闇堕ちしていくこともありそうだった倫太郎だが、ここまで引っ張った割には、意外とあっさり組織を離れることを決めてしまった。
まあ、すんなりとはいかず、デュランダルにフルボッコにされるわけだが、これで蓮と賢人を除く仲間たちが再び揃ったというわけだ。
次に、マスターロゴスの悪虐ぶりが目に余る。ちなみに上の画像だけ見ると、なんだかマッチ(近藤真彦さん)に見える気がするのは私だけだろうか? まあいい。
「必要なのは聖剣であって、剣士は必要ない」という発言に始まり、北と南の2ヶ所に拠点(ノーザンベースとサウザンベース)を設けて、”ワンダーライドブック”という巨大な力が集中しないよう分散管理していた組織・ソードオブロゴスの理念を曲げようとしていることを問いただす倫太郎に対し、「理念に意味はない。世界は私が正しく導く」と、完全に支配者気取りだ。
さらには組織の方針を決めるはずの4人の賢神(ケンジン)たちを始末していたことまで明らかになる。
世界を守る組織の長が、何をきっかけにして、こうまで変貌を遂げたのかは、今後の展開で明らかになるだろう。
そしてもう一つは、サウザンベースに幽閉されていたソフィアが救い出されたことであるが、それよりも、ソフィアは”人間を創造できる秘術が記された本”の在処を知っているらしいことに注目である。
間違いなく、今後重要なポイントとなるキーワード。
ここまであからさまにラスボス気取りのマスターロゴスが描かれると、当然、真のラスボスが裏で糸を引いていると思っていたのだが、ひょっとしたら真のラスボスはこれから生み出されるのかもしれない。
そんな想像を膨らませながら、残り約4ヶ月ほどの放映期間を楽しみに見ていきたい。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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