TV初登場!不死鳥の剣士|『仮面ライダーセイバー』第34章感想

雷堂

2021年5月9日放送『仮面ライダーセイバー』第34章「目を覚ます、不死の剣士。」(監督:諸田 敏 脚本:長谷川圭一)

劇場版短編に登場した不死鳥の剣士・仮面ライダーファルシオンが、ついに本編にも姿を現した。

今回は辛口だが、最後までおつきあいいただければ幸いだ。

目次

キャスト

ここでは第34章のキャストをご紹介する。

本作(TV版)初登場でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、他の参加作品も是非チェックしていただきたい。

神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎

新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也

須藤芽依:川津明日香

富加宮賢人/仮面ライダーカリバー:青木 瞭

尾上 亮:生島勇輝

大秦寺哲雄:岡 宏明

ユーリ/仮面ライダー最光:市川知宏

神代玲花:アンジェラ芽衣

神代凌牙/仮面ライダーデュランダル:庄野崎 謙

マスターロゴス:相馬圭祐

バハト/仮面ライダーファルシオン:谷口賢志

ルナ:岡本望来

尾上そら:番家天嵩

ソフィア:知念里奈

仮面ライダーファルシオン

バハト変身
画像引用元:仮面ライダーセイバー

「かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる・・・」

劇場版短編「仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」に登場した「仮面ライダーファルシオン」(スーツアクター:永徳)が本編にも登場。

人差し指を口元に立てて、「しー・・・」という変身ポーズが印象的。

「覇剣ブレードライバー」に「エターナルフェニックスワンダーライドブック」を装填し、「無銘剣虚無(ムメイケン キョム)」を引き抜いて変身する。

仮面ライダーファルシオン
画像引用元:仮面ライダーセイバー

とにかくトゲトゲしたデザインが印象的。

「破滅の書」に封印されていたところを、マスターロゴスによって「猟犬」として復活させられるが、「剣士は全て敵。皆殺しだ」と、マスターロゴスの配下である神代凌牙にも襲いかかる。

神代凌牙が「猟犬どころか狂犬だ」と評する通り、常に不敵な笑みを浮かべながら襲いかかる狂気あふれるキャラクター。

画像引用元:仮面ライダーセイバー

ただのサイコパスにも見えるが、実は1000年前、ユーリたちと共に戦った剣士の一人で、愛する家族を、仲間の剣士の裏切りによって殺され、人間に絶望したという過去を持つ。

強大な力を持ち、不死鳥の剣士というだけあって、斬られても何度でも蘇る。

まさかのユーリ消滅

ユーリ消滅
画像引用元:仮面ライダーセイバー

そんなバハトを1000年前に封印したのが、光の剣士・ユーリだが、バハトと賢人の二人の攻撃から飛羽真を守るために身を挺し、消滅してしまう。

光と闇は、世界に生まれた最初の聖剣という特別なポジションだったにも関わらず、こんなにあっさり敗れていいの? と思うくらいの無様さ。

物語終盤で、これまでの伏線を回収し、さらに大きく盛り上げるための布石とはいえ、なんだか妙に違和感が残った。

ルナの復活

ルナ
画像引用元:仮面ライダーセイバー

バハトが「選ばれし者」と言った飛羽真は、その”想いの力”で、15年前に異空間へと消えてしまった”世界をつなぐ”少女・ルナを救い出そうとする。

前回、ようやくその生存を確認できたばかりのルナだったが、早くも2回目にして再会してしまうという驚愕の展開。

飛羽真と賢人とルナ
画像引用元:仮面ライダーセイバー

幼なじみの3人(飛羽真、賢人、ルナ)がここに集結した。

『仮面ライダーゴースト』の時のように、「アイテムを1カ所に集める」と、とんでもないことが起こるという「ドラゴンボール」的展開となっているため、どうしたってこうなることが避けられないのはわかるが、それにしたって、ちょっと性急すぎるという気がする。

倫太郎瞬殺に見る”玩具最優先主義”の罪

ブレイズとファルシオン
画像引用元:仮面ライダーセイバー

ノーザンベースの力を宿したワンダーライドブック・タテガミ氷獣戦記によって、現時点では最高クラスの戦闘力を持つに至った倫太郎。

「試してやる」と、やけに上から目線が気になる神代凌牙にも余裕の対応だったが、バハトによる不意の一撃で敗北。

その圧倒的な強さを見せたいのはわかるが、いくら伝説の剣士だとしても、これはやり過ぎではないか?

『セイバー』は終始、この”パワーインフレ → 大暴落”という流れが絶えない。

しかも、めちゃくちゃ短期間で、だ。

言いたくはないが、『セイバー』がイマイチ盛り上がっていない要因の一つはココにあると思っている。

特撮ヒーロー番組というのは、玩具メーカーによる壮大な販促番組である。

だから、一つでも多くの玩具を売るために、商品のバリエーションを増やしたい気持ちはわかる。

しかし、最近は少々行き過ぎである。

新フォームだけが山のように増える一方で、使いどころがよくわからない。

だから我々視聴者の印象にも残らない。

『仮面ライダーオーズ』が大量にフォームを用意しても人気があったのは、フォームそれぞれに特徴もあったが、仮面ライダーという存在自体が多くはなかったことも大きいと思う。TV本編では、オーズとバースだけが仮面ライダーで、敵はあくまでも敵だった。

最近は敵も味方も”仮面ライダー”だったりするから、一人一人の印象が薄い。

なんだかバブル時代の国産自動車メーカーみたいである。

車種ばかりが増えるが、買い手はおろか、売り手さえそれぞれの特徴がパッと浮かばない。

『仮面ライダークウガ』のようにスポンサーの玩具メーカーさえも驚かせる展開をして欲しいとまでは言わないが、もう少し制作者寄りの思考で作品づくりをして欲しいと切に願う。

スポンサーがいなければ成立しないのはわかるが、スポンサーだって、番組が人気にならなければ売り上げが伸びないのだ。

設定ありきの状況で、脚本家の皆さんは大変だと思うが、どうか「終わりよければ全てよし」という最高のフィナーレを迎えられるよう、頑張ってくださいと心から伝えたい。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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