2021年5月23日放送『仮面ライダーセイバー』第36章「開かれる、全知全能の力。」(監督:柏木宏紀 脚本:毛利亘宏)
ついに敵の新ライダー・ソロモンが登場!
伝説となった「セイバー坂」を生み出した第35章のドタバタを挽回できるのか?
最後までおつきあいいただければ幸いだ。
キャスト
ここではキャストをご紹介する。
本作初登場でウィキペディアに記載のある方はリンクを貼っておくので、是非、他の参加作品もチェックしていただきたい。
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也
須藤芽依:川津明日香
富加宮賢人:青木 瞭
尾上 亮/仮面ライダーバスター:生島勇輝
緋道 蓮:富樫慧士
大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ:岡 宏明
ユーリ/仮面ライダー最光:市川知宏
神代玲花/仮面ライダーサーベラ:アンジェラ芽衣
神代凌牙/仮面ライダーデュランダル:相馬圭祐
バハト:谷口賢志
ストリウス:古屋呂敏
デザストの声:内山昂輝
蓮の師匠:富永研司
ソフィア:知念里奈
ホモサピエンスたちの苦悩
ソフィアは、現実世界とワンダーワールドを繋ぐためにつくられた存在。いわば人造人間。
マスターロゴスは代々世界を守るためにのみ生きてきた一族。
そのマスターと世界を守るために生きてきた一族である神代兄妹はマスターに裏切られる。
デザストと共に行動する蓮は迷い続け、世界と友を救うために自らの身を犠牲にしようとする賢人は苦しみ続ける。
本章では、本作に登場する人々の苦悩を改めて明らかにしている。
それにしても、倫太郎の「普通のホモサピエンス」発言は、最後まで捨てるつもりがないらしい。使えば使うほどスベっていく感じがするのだが。
仮面ライダーソロモン
「伝説の聖剣と、選ばれし本が交わる時、偉大な力を解き放つ!」
マスターロゴスがワンダーライドブック「オムニフォース」で変身する新ライダーで、黄金の大剣「カラドボルグ」を振るう。
変身音は「Open the omnibus force of the god! 仮面ライダーソロモン!Fear is coming soon!」となる。
前章の「全知全能の書」を復活させるための儀式で生まれた「オムニフォース」だったが、11本の聖剣と19冊の本の力を取り込んでいる途中で飛羽真に邪魔され、今の力は不完全。
しかし、不完全とは思えないほどの絶大な力を誇り、飛羽真たち5人がかりでも歯が立たない。
いかにもラスボス(本当にそうなのかは2021年5月時点では不明)らしく、禍々しさと風格を備えた、なかなか悪くないデザインだとは思うが、目のギザギザ模様は『劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』に登場した「仮面ライダーエデン」や『仮面ライダービルド』に登場した「仮面ライダーローグ」を彷彿とさせる(この二人は目に模様が入っているわけではないが)。
スーツアクターは小森拓真さん。
WAR
マスターロゴスは、オムニフォースの力で、世界中の空に、謎の巨大な本を出現させる。
そして自らを、世界の支配者「イザク」と名乗り、戦争で生き残った者だけは救ってやると宣言する。
「争いの絶えない世界を創り出す」と言ってみたり、「世界を破滅させる」と言ってみたり、なんだか支離滅裂な気もするが、これにも何か意味があるのかもしれない。
既に人ではないような様子も垣間見えるし、ここは「矛盾してる」なんて野暮なことは言わずに、最後まで見届けたいところ。
しかし、前回消滅したはずのバハトが、しれっと復活していたのには違和感を隠せない。
いや、谷口さんは好きだから、出てくれるのは嬉しい。
それでも、復活したり消滅したりを繰り返しすぎていて、命の価値が軽すぎる気がする。『ドラゴンボール』どころの話ではない。
セイバー最終フォーム登場の兆し
「人が鍛えし始まりの聖剣に、火を灯さんとする者あらわれし時、星を結びて力を束ね、物語を終焉へと導く聖剣が生まれる。」
ここに来て、第21章で登場した、子供時代の大秦寺が、祖父から伝えられた伝承の一節が再び語られる。
ついに、セイバー最終フォーム登場の兆しだ。
「力を束ね」という部分に、『ディケイド』のファイナルフォームや『ジオウ』のグランドジオウが頭をよぎるが、まさかそんな物語の結末は用意されていないだろう(と、信じたい)。
共闘! 神代兄妹
「俺を・・・怒らせるな!!」
まるで照井 竜(仮面ライダーアクセル)のようなセリフを吐いて、マスターロゴス改め「イザク」に斬りかかる神代凌牙と玲花の兄妹。
これで、バハトを除くオールライダーVSイザクという図式になった。
しかし予想はしていたものの、強敵すぎた神代兄妹も、イザクを前にしては他のライダーと変わらぬザコ扱い。
サーベラは煙になっても捕まえられるし、デュランダルは時を止めてもぶった斬られてしまう。
それだけ、ソロモンの強さが図抜けているということだ。
さすが、旧約聖書にその名を残すソロモン王の名を冠するだけのことはある。
それにしても、ストリウスが冒頭で語った「これが本当に”全知全能の書”なのですか?」という一言には何か違和感を覚える。
以前、”始まりの人”とイザクが呼んだように、ストリウスはイザクよりも全てに通じているはずだ。なのに・・・?
ほとんど姿を見せないのも、イザクを泳がせているだけのようにも見えるし、やはりラスボスとして君臨するのはストリウスか?
あ。
余談だが、今回は蓮の師匠として富永さんが顔出しで登場した。『クウガ』のスーツアクターとして有名な方だ。
結局、批判も多かった第35章での恐るべきドタバタ劇の挽回ができたか? といえば、正直なところ、そうでもないという印象だが、だからこそ今後の展開で今までの批判を帳消しにするような物語の結末を見せて欲しいと願っている。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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