剣士列伝「仮面ライダースラッシュ&バスター」辛口レビュー【ネタバレ】

動画配信サービス「TELASA」で配信されている『仮面ライダーセイバー』のスピンオフ、剣士列伝「仮面ライダースラッシュ&バスター」をレビュー。

タイトルどおり、スラッシュとバスターをニコイチにまとめた番外編。しかも、約8分という超短編である。

冒頭で「Chapter 8.5」と表記されることから、第8章「封印されしは、アーサー。」と、第9章「重なり合う、剣士の音色。」の間の物語ということになる。

8章で匂わせのあった、バスターとデザストの過去の因縁、9章までスラッシュが変身しなかった理由について描かれている。

辛口ですが、どうぞ最後までお付き合いください。

他の章のレビューもまとめてありますので、気になる方はこちらをご覧ください。

目次

スタッフ・キャスト

ここでは主要スタッフとキャストをご紹介します。ウィキペディアに記載のある方についてはリンクを貼っておきますので、是非、他の参加作品もチェックしてみてください。

【スタッフ】

監督:坂本浩一

アクション監督:渡辺 淳

特撮監督:佛田 洋

脚本:金子香緒里

音楽:山下康介

【キャスト】

大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ:岡 宏明

尾上 亮/仮面ライダーバスター:生島勇輝

デザストの声:内山昂輝

タッセル:レ・ロマネスクTOBI

15年前の思い出語り

仮面ライダースラッシュ
画像引用元:仮面ライダーセイバー

15年前、飛羽真がブレイブドラゴンを手にするきっかけとなった、あの厄災の思い出語りが本作の主旨である。

スラッシュ役の岡さんは実際にはめちゃくちゃ若いが、役柄の上ではバスターと年齢が近いことになっており、二人は15年前も現役でライダーだった。

その厄災の中、人々を守るために剣を振るうスラッシュ。メギドやシミーに囲まれる中、デザストまで現れて苦戦を強いられるが、そこにバスターが現れる。

バスターはデザストと戦い、スラッシュはその他大勢の雑魚を仕留める。

その戦いの中で、無理をさせすぎた音銃剣錫音は傷み、今日まで眠りについているというお話。わざわざスピンオフにするほどの内容ではない。

仮面ライダーカリバー・富加宮隼人が裏切ったことについても、軽く触れてはいるが、まるでフェザータッチ。本編で語られてきたこと以上の情報は出てこない。

「おやっさん」ポジションにすれば良かったのに・・・

仮面ライダーバスター
画像引用元:仮面ライダーセイバー

上述したとおり、約8分というベリーショートな作品である。あまりにも短い作品であるため、本当にうっすらとした内容にとどまっている。

デザストとバスターの間にあるのは、因縁と呼べるほどのものではなく、単に一度戦ったことがあるといった程度にしか見えなかったし、スラッシュがこれまで変身しなかった(できなかった)理由というのも、ただの使いすぎにしか見えず、特に感じるものはなかった、というのが正直なところだ。

コレを見たから本編がさらに面白くなる、とは思えなかったし、スラッシュとバスターの二人のことが今よりもっと好きになる、とも思えなかった。

むしろ、ぞんざいな扱いをされた二人が可哀想になった。

聖剣を扱うということで「刀鍛冶がいなきゃダメだよね」ということになり、今までいなかったタイプということで「子連れの剣士(モチーフは子連れ狼)なんて面白いんじゃない?」といった打ち合わせがあったんじゃないか? という予想が成り立つ。

おそらくはそういったノリで創られてしまっただけで、詳細なキャラ設定はほとんどしなかったんじゃないかな? しなかったと思う。ま、ちょっと覚悟はしておけ。という臭いがプンプンする。

そうでなければ、この薄っぺらさは説明できない。

どうせなら年長者として、ライダーにはお約束(令和になってからは不在だが)の「おやっさん」ポジションに据えたら良かったんじゃないの? と思う。

例えば、剣士だった過去を隠している刀鍛冶のおやっさん設定とか。

普段は若手と聖剣の面倒を見ているだけだが、みんなが窮地に陥った時、昔振るった聖剣の封印を解いて変身する、なんてのはありきたりだとは思うけれど、それがバスター(個人的にスラッシュは好きだが、イメージ的に若すぎる)で、岡元次郎さんが「圧」のある演技で老練な剣技を見せつけてくれたりしたら、それだけで面白くなりそうに思うのだが、いかがだろう? バスターのあの重厚感あるデザインは軽々しく出てこない方が「らしくて」良いと思うのだ。四神の一角である「玄武」をモチーフにしているところも、若くはないというポジションには最適である。

問題は、こうなるとキャストのうち、どちらか一人が必要なくなることだが、中途半端に仮面ライダーを増やすくらいなら、本編では変身しない重要な役どころを任せ、チャンスがあればスピンオフで変身させれば良いのだ。そちらの方がよほど良い。

そんな妄想を抱くくらい、モブ扱いされている感のある二人。これは、このスピンオフの脚本が悪いとかってレベルの話では全然なく、元々の人物設定が薄かったとしか言いようがない。むしろ、脚本家の金子さんは頑張ったと思う。

なんだかとても残念な気持ちになったスピンオフだ。コレクター以外にはオススメしない。

本作を観るためだけに「TELASA」の有料会員になるくらいなら、「TTFC」の会員になった方がずっと良い。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

世界中の子供たちと、ヒーローを忘れられない大人たちに向けて、さまざまな”ヒーロー”に関するブログと、歴代仮面ライダーを中心としたイラストを書いています。マスク割れアイコンが目印。

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