「焼き芋」はお好きでしょうか? 冬といえば「焼き芋」という方は少なくないはず。毎年、様々な人気スイーツが登場しますが、これほどまでに普遍的な人気を持つものは滅多にありません。
それこそ、『サザエさん』の時代から、女性の「太りたくないけど、食べたい」ものの象徴です。落ち葉拾いからの焚き火で、さつまいもを焼いているシーンとか、石焼き芋のクルマを追いかけるシーンなど、世代を問わず、どこかで見覚えがあるはずです。
しかし、「焼き芋食べたい」と言っている男性にお目にかかる機会はほとんどないように思うのですが、どうでしょう。かく言う私も、食べたら「おいしい」とは思いますが、わざわざ焼き芋を食べたいという気持ちはほぼゼロ・・・でした。数年前までは。
焼き芋を食べたいと思うようになったきっかけは、とある芋との出会いでした。それが、鹿児島県西之表市の安納地方で生まれた「安納芋」。めちゃくちゃ甘いとは聞いていましたが、焼き芋を半分に割った時に中から蜜が溢れ出てきたのには、さすがにたまげました。まるでリンゴのよう。
さつまいもも、最近は品種改良などで甘みが増していますが、それとは、ちょっと別格だと言わざるを得ません。そんな安納芋がチョコボールになったと聞けば、食べずにはいられないでしょう。実食レビューをしますので、最後までお付き合いください。
パッケージ
まるでそこから湯気でも出てきそうな、ふたつに割られた安納芋が目を引くパッケージ。箱ではなく、ジップロック風の包装となるため、チョコボールではお約束の金・銀エンゼルはついていません。そういったところも、通常より少しお高い価格設定も、このジップロック風パッケージは、少し大人向けの証なのかもしれませんね。
それにしても見事な写真です。この写真だけで、記憶の中のあの甘さと独特な食感が蘇ります。焼き芋は普通、その食感を「ホクホク」と表現することが多いものですが、安納芋のそれは、「ねっとり」という表現の方が似合います。
「種子島産」と記載がありますが、先述したとおり、安納芋は鹿児島県の安納地方で生まれた芋となっています。種子島は住所でいうと鹿児島県に属する島。ご存知でしたか?
八丈島が東京都、佐渡島が新潟県に属するのと同じ。島国である日本は、こういう事例に事欠きません。
黒と黄色の2色で描かれたキョロちゃんも独特で特別感が出ています。これもやっぱり大人びた雰囲気が感じられます。
見事に再現された“芋”感
ピリリ・・・と開封してみると、ふわっと芋の香りがします。チョコではない。完全に芋。
薄いオレンジ色が目に眩しく、見た目はまるで”銀杏の実”です。これも、チョコボールという名が似つかわしくありません。
私が購入した袋には23個のチョコボールが入っていましたが、重さで管理しているとのことなので、必ず◯個入りとは決まっていないはずです。
断面を見るとわかりますが、プレーンビスケットを安納芋チョコレートで包んだ構造となっています。
銀杏があまり好きでない私は、見た目でちょっと躊躇しますが、口に放り込んでみると、ビスケットのサクッとした歯応えが心地よく、芋の香りが鼻に抜けます。当然のことながら、“銀杏”感はゼロです。
安納芋の香りかどうかを正確に嗅ぎ分けるほどの嗅覚がないのは残念でしたが、芋の香りであることは明らか。それももちろん、じゃがいもではなく、さつまいも系の香りです。
中のプレーンビスケットのおかげで、安納芋チョコレートの甘さと風味が際立っていて、これはおいしい。甘ったるい感じがないのも好み。
さすがに、あのねっとりとした食感だけは再現できていませんが、そこまでこだわりたいなら、本物の安納芋を食べるより他にありません。
チョコボールに興味がなくても、芋好きなら全力でオススメします。
ジップロック仕様なので、食べたいだけ食べたら、また封をして・・・ということができるのですが、おそらく一気に食べてしまうと思います。「やめられない止まらない」というのは、別会社の超有名商品ですが、この安納芋チョコボールにも当てはまります。間違いなく。
購入するには
しかし唯一残念なのは、本商品が”期間限定”であること。
私が購入したのは2021年1月。
この記事を読んでくださっているタイミングによっては、どこを探しても売っていないのです。
ただし、この手の商品は、また再販される確率が高い。
また冬が来れば、同様に期間限定販売されるのではないでしょうか。
私はコンビニ(ファミリーマート)で購入できたので、気になったら、時々コンビニを覗いてみると良いかもしれないです。
同時に、月に1回くらいは森永製菓のホームページを覗いてみるのも良いでしょう。毎月のように登場する新商品情報がとても楽しいです。
念のため、リンクを貼っておきます。
>>森永製菓のホームページはこちら
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。