一粒75円!『史上最も高級なチョコボール キャラメル』を食べてみた

雷堂

高級スイーツ? いえ、チョコボールです。

日本全国に建ち並ぶスイーツ店。今やスイーツといえば、わざわざ「高級」をうたわなくとも、結構な値付けがされています。原料が高くなって値上げせざるを得ないという、背に腹はかえられぬといったこともあるにはあるでしょうが、美味しいスイーツを作るため、一つひとつの材料にこだわって作っているから、というのが一番の理由でしょう。ケーキ1個が500円以上なんてのは、ざら。

スイーツ1個にどれくらいならお金を出しても良いと思えますか?

それがコンビニスイーツでも同じお金を出せますか? もしくは普通に売られているお菓子ではどうでしょう?

おそらく、全てに同じ金額を出しても良い、という人はほとんどいないでしょう。そもそも、パティシエが手間暇かけて作るスイーツと、工場生産の量産品が同じ価値であって良いはずはないのです。

ところが、ここにとんでもない挑戦者が現れました。その名も『史上最も高級なチョコボール キャラメル』。50年以上の歴史があるとはいえ、たかがお菓子のチョコボールに、あなたはいくらまでなら払えますか? 実際に購入して、食べてみた感想をレビューします。自称「高級」に、お金を出すだけの価値はあるのか? 本音で書きます。最後までおつきあいいただければ幸いです。

目次

これがチョコボール? 高級感あふれるパッケージ

行きつけのセブンイレブンの店頭に並ぶ、見慣れないパウチ型パッケージ。深いブルーが、上質な雰囲気を醸し出しています。

高級感あふれるパッケージ

商品名を見てびっくり。『史上最も高級なチョコボール キャラメル』。まさかのチョコボール。いや、商品名を見るまでチョコボールとは気づきませんでした。そのくらいチョコボール感は薄い。

値札を見て、再びびっくり。なんと、300円(税抜)! スーパーなら、大玉チョコボールが2個は買える値段。スタンダードなチョコボールなら、4個買えて、おつりまで貰えてしまうのです。

そこでパッケージを手に取ってみて、三度びっくり! 中身は、なんと、たったの4粒?! つまり1個あたりの単価が75円!!

パッケージには「今までのチョコボールキャラメルの中で最も高級な1粒です。粒当たりの原料単価が過去最高。」と記載があります。

しかし! 私は言いたい。所詮、チョコボールですよ? いや、チョコボールは大好きなのだけれど、トシ・ヨロイヅカの高級スイーツなどではない。大衆向けのおやつです。小腹が空いた時、ちょいと立ち寄ったコンビニなどで気軽に購入できるものですよ。いくら良い材料を使っていると言ったって、さすがに無理があるでしょう? と思ってしまいます。

金魚に豪華なペイントを施したところで熱帯魚にはなれないし、飛べないブタはただのブタ。チョコボールがどんなに背伸びしたって、チョコボール以上にはなれないのですよ。

とはいえ、ファンとしては食べないという選択肢はありません。あと少しお金を追加すれば、スタバの最新作にも手が届く・・・なんてことには目を瞑り、購入します。それにしても300円か・・・。

これがチョコボール? こだわりの素材

さて、中身はどうなっているのでしょう?

断面

このように、「コク深いキャラメル」を「とろける口どけチョコ」で包んだ2層構造。一つひとつのネーミングは仰々しいものの、こうして見れば、紛れも無いキャラメル味のチョコボールです。

ちなみにチョコの中には「フィヤンティーヌチップ」なるものが入っているとのこと。「フィヤンティーヌ」?? フランス語っぽいなあとは思います。しかし、料理やお菓子づくりに関心のある方ならご存じなのかもしれませんが、ただ食べることにしか興味がない私には何だかわかりません。

「フィヤンティーヌ」とは?

フランス語で「薄く焼いた」を意味する。

パイ生地、またはクレープ生地を薄く伸ばして焼き、細かく砕いたもの。サクサクとした食感が特徴。

なるほど。チョコボールでよくあるサクサク感を演出するためのものなのですね。いつもなら「パフ」を入れているところを、「フィヤンティーヌチップ」で同様の効果を演出する、と。食感は同じでも、素材にこだわりを見せることで、高級さをとことんアピールしています。

そして、中心のキャラメルにも当然こだわりが詰まっています。ボール状になった森永のミルクキャラメルなどではありません。パッケージ左上には「至福のキャラメル」とあります。

その正体は「ドゥルセ・デ・レチェ」。

「乳と砂糖をゆっくりと加熱して作るコク深くクリーミーなキャラメルペースト」のことらしい。もう、素材のネーミングだけで頭がいっぱいになるレベル。ちょっと高級なお店で、「◯◯産の◆◆を使った・・・」なんて料理の説明を聞いただけで「美味しそう」と思ってしまうのと一緒の効果があります。

これがチョコボール? 未体験の味わい

それでは開封してみます。開封口を横に切って、パウチ部分を開きます。

形状は確かにチョコボールですが、チョコボールとしては、これまでに見たことのない雰囲気。最初は『ティラミス』っぽくも見えましたが、ちょっと違う。一番近いのは『メルティキッス』かも。本当に4粒しか入っていないことに驚きますが、その大きさは大玉チョコボール以上。食べ応えはかなりありそうです。

こうして摘んでみると、やっぱり大きい。

かじってみると、こんな感じ。キャラメルペーストのコアが分厚いチョコで包まれているのがわかります。この日は寒い日でしたが、ひとかじりでこのように少し潰れてしまうくらいの柔らかさのため、一口に放り込んでしまうのが正しい食べ方だと思います。

これ1粒で75円・・・と考えると、そんな贅沢な食べ方をして良いのか? という躊躇も生まれますが、美味しいものは、一番美味しい食べ方で食べるのが正しいのです。

食べてみると、パフとは一味違うサクサク感と、ねっとりとしたキャラメルのコンビネーションが絶妙な食感を醸します。しかも、しっかり甘いのに、甘ったるさやしつこさが全くありません。これは、原材料として使われている「ロレーヌ産岩塩」の効果でしょうか? 1粒1粒が大きいし、お値段もそれなりだし、と、勿体ぶって食べようと思っていたのですが、気がつけばあっという間。たった4口のファンタジーは秒で終了。後味の爽やかさも特筆ものです。

確かにお高いですが、食べてみる価値はあると感じました。少なくとも、チョコボールの「キャラメル味」シリーズではダントツに美味しいです。値段を考えたら当たり前のように感じてしまいますけれど、意外と、高いから美味しいワケでもなかったりするじゃないですか。ですから、お値段なりにしっかり美味しいというのは、それだけで立派な価値です。

今回、私は「セブンイレブン」で購入しましたが、以前にも期間限定で販売されていたようですね。おそらく1年に1回程度の限定販売なので、店頭で見かけたら躊躇う暇などありません。時期的にバレンタインなので、友達同士で送り合っても嬉しいかもしれません。

雷堂

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

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