
ツチノコを見つけたら、こんな気分になるのかな?
まるで都市伝説。昔から知っているのに、見たことがない。持っている人に会ったこともない。本当は存在しないんじゃないか? そんな疑問を抱いていた筆者の目の前に、今、それがあります。
「おもちゃの缶詰」。
森永製菓「チョコボール」の取り出し口(通称:くちばし)に時々ついているエンゼルマークを集めて送るともらえる(金なら1枚、銀なら5枚)というアレ。
生まれて初めて「銀のエンゼル」に出会ってから4ヶ月間、毎日チョコボールを買い続けた結果です。ちょっと感動すらしています。
本記事では、おもちゃの缶詰「走る!キョロちゃん缶」の詳細と、中身のおもちゃを完全公開します。
「ちょっとだけよ?」なんて、カトちゃんみたいなチラ見せはナシ。隅から隅まで完全公開。どうぞ最後までおつきあいください。
「走る!キョロちゃん缶」
”走る!キョロちゃん缶”とは、本記事執筆中の2020年12月時点で景品となっている「おもちゃの缶詰」のこと(2021年3月、新バージョン”飛びたいキョロちゃん缶”にモデルチェンジ。※2021年3月18日追記)。チョコボールのマスコットキャラクター「キョロちゃん」がボイス付きで走ります。


約3週間で届くと説明がありましたが、我が家には2週間ほどで到着。


パッケージに「当選おめでとうクエッ!」って、配達員さんに完全に中身バレてて優越感・・・いや、ちょっと恥ずかしい。「置き配」したら、速攻でパクられそうな雰囲気です。当然、しませんが。
パッケージから溢れる特別感に、開ける前から幸せな気分に包まれます。速攻で開封したくなる気分を抑えて、パッケージをぐるりと確認してみます。






かわいらしいキョロちゃんのイラストが満載。
ちなみに森永製菓によると、両目が並んで正面を向いているキョロちゃんのデザインは、ピカソやジョルジュ・ブラックが生み出した「キュビスム」の影響を受けているとのこと。長く残るデザインには、きちんとしたアートの素養があるということなのかもしれませんね。


全公開!「おもちゃの缶詰め」の中身


パッケージを開いて、早速キョロちゃんとご対面。
まるで、クリスマスの夜に届いたプレゼントを開くような気持ち。大人になってもこんな気分が味わえるなんて。










頭の中は空洞で、ひとまとめにされたおもちゃが入っている。ここが「缶」というわけ。


プラスチック製のコマ。9枚の間違い探しカード。ビュンビュンゴマ(ヒモでキョロちゃんの台紙が上へと登っていくおもちゃにもできる)の全3種類。懐かしい駄菓子屋の店先が目に浮かびます。今思えば、チャチなものしか並んでいませんでしたが、子供にとっては宝の山でした。
遊び方のマニュアルも同梱されていますが、ほぼ見なくても遊べます。






ただし、間違い探しカードだけは最低限のルールを覚える必要があります。
カードは全部で9枚。両面それぞれにキョロちゃんのイラストが描かれているカードを並べ、親と子に別れます。”子”が最初の配置を記憶したら、”親”がどこか1枚を裏返し、それがどれかを”子”が当てるというもので、カンタンな「神経衰弱」のようなゲーム。親子で気軽に楽しめます。大人には軽い脳トレになるかもしれません。
それ以外は、なんでも口に入れる年齢を超えたら楽しめるものばかりですが、ひとつ気になったのはビュンビュンゴマです。
紐を両側に引っ張り、力を緩めるという単純な動作を繰り返すだけで、目の前のコマがもの凄い勢いで唸りをあげるビュンビュンゴマは本当に楽しい。うちの息子も夢中です。
ところがこのビュンビュンゴマ、本体は厚紙なのですが、のぼるキョロちゃん用としてプラスチック製のパーツがついているため、ちょっと危ないのです。


実際、勢いよく回っているビュンビュンゴマが、たまたまキョロちゃんの頭にぶつかってしまったところ、下の画像のようなキズがついてしまいました。


ただの厚紙でもこの威力。プラスチック製の部品が触れてしまったら・・・と考えたらちょっと怖い。小さな子には、きちんと使い方を教えなければいけないと(キョロちゃんの)身をもって知りました。
※取り扱い説明書にも「3歳未満のお子様には絶対に与えないでください」と注意書きがあります。
「走る!キョロちゃん缶」の遊び方(走らないとお悩みの方にも)
なんと言っても、このおもちゃのキモは、キョロちゃんが走ることです。しかも音声認識で。
背中のボタンを押して、「よーい・・・(ちょっと溜めて)どん!」と声をかけると喋りながら走り出します。
ちなみに「よーいどん!」とひと息に声をかけても走りません。なぜかは知らないが走らない。ウチの息子も、このキョロちゃん缶が届いたばかりの頃に、「走らせたい」「遊びたい」という気持ちが暴走しすぎて、矢継ぎ早に「よーいどん!よーいどん!」と何度も声をかけたがダメだった。
「声をかけても走らない・・・」とお悩みの方は、「よーい」の後で1秒ほど溜めてから「どん!」と言えば走るはずなので試して欲しい。
走り方のモードは3つも用意されています。


用意された3つのモードとは?
- かけっこモード: 普通のスピードで数メートル走って停止
- 全力ダッシュモード: 全力で数メートル走って停止
- テクテクモード: テクテク約1分走って停止
背中にあるボタンを長押しする度にモードが切り替わり、セリフもそれぞれ用意されています。
例示されているのは下記3パターンですが、たまにしか喋らないレアなセリフも含め、全部で9パターンも収録されています。
キョロちゃんはどんなセリフを喋るの?
- かけっこモード: 「負けないクエー!」
- 全力ダッシュモード: 「アバババババババ」
- テクテクモード: 「行くクエー!」
キョロちゃんのボイスも普通にかわいらしい声で、変に”萌え”路線に寄せたりもしていないので、誰でも違和感なく聞けるはず。
しかも走っていて転んだ際には「ウェーン、ウェーン」といったセリフが4パターンも用意されています。


さらに、寝かせた状態でボタンを押すと”ジタバタモード”が起動し、ここでも「これじゃ走れないクエー」など3パターンのセリフが用意されており、本当に盛り沢山です。


ウチの息子も大喜びで何度も何度も走らせていました。レアなセリフが流れると「聞いたことないね!」と大興奮。
ただし、床がフローリングのアパートやマンションでは、「ガタガタ」という音が高速で響くため、時間帯によってはかなり迷惑かも・・・。
対処法としては、畳の部屋やカーペット(毛足の短いもの)などの上で走らせるしかありません。
おもちゃの缶詰よ、永遠に・・・


おもちゃの缶詰の歴史は長く、当初は、マンガのミニ本やおもちゃの入った”まんがの缶詰”というネーミングだったようです。これが登場したのが1967年のこと。
1967年といえば、「ウルトラセブン」の放映が始まった年。ウルトラシリーズ最高傑作との呼び声も高い名作です。
今見ても、70年代までのウルトラシリーズ(ウルトラQからウルトラマンレオまで)のクオリティは図抜けていました。完成度でいえば、当時の仮面ライダーシリーズよりもハッキリ上。予算の違いと言われれば、まあそうなんでしょうけど。


話を戻します。
1969年、ついに”おもちゃのカンヅメ”が登場。
それから実に50年以上もの間、子供たちにワクワクを届けてくれている偉大な存在。もはやただのおもちゃではなく、子どもたちに笑顔を届けてくれるヒーローです(ここでようやく当ブログの趣旨と繋がりました)。
そして、今や味のバリエーションも当時とは比較にならないほど増えています。「ピーナッツ」だけではありません。何種類食べたことがありますか?


あたりまえですが、チョコボールというお菓子が、半世紀以上も愛されてきたのは、「おもちゃの缶詰」という景品の力だけではないのです。既存の味を改良し、同時に新味を開発し続けるという、たゆまぬ努力の賜物でしょう。
なお、今回、「おもちゃの缶詰」を手に入れるために購入したチョコボールの総数と銀のエンゼルが出る確率をまとめてみたので、ご興味があればご覧ください。
ちなみに、エンゼルには期限がありません。どれほど昔に手に入れたエンゼルであっても、いつでも「おもちゃの缶詰」との交換に使えるのです。
お子さんと、もしくはお孫さんと一緒にチョコボールを購入し、ドキドキしながら「くちばし」を開く。そこで手に入れたエンゼルは、今すぐでなくとも、いつか世代を超えて交換できる可能性があるということ。
時代を超えるドキドキ感。校庭に埋めたタイムカプセルを掘り起こすような気分が味わえそうです。これから50年後の未来にも、「おもちゃの缶詰」があって欲しいと心から思います。



それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。


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